SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜 作:彩べぇ
同じ顔で、同じ術を使えるだけの別人だと思ってください。
「父さんと母さんにさ、シカマルのこと話したら連れてこいって言われたんだ。どうする?」
サスケが俺に聞いてきた。
嬉しい誘いだ。
運が良ければあのうちはイタチに会えるかもしれない。
俺は即答した。
「まじ?いくいく!」
「おっけー。じゃあ放課後案内するよ。」
ーーー放課後
「イタチさんはいるの?」
歩きながらサスケに尋ねた。
「んーわかんない。いたらいいなあ。」
いたら一緒に修行つけてもらおうぜ、そんなことを話しながらうちはの敷地に入っていく。
そうしていくうちにサスケの家に着いた。
サスケはただいま、俺はお邪魔しますと入り居間へ案内されてフガクさんとミコトさんが出迎えてくれた。
フガクさんが声をかけてくれた。
「いらっしゃい、君がシカマル君だね。サスケと仲良くしてくれているそうだね。ゆっくりしていきなさい。」
ミコトさんも
「いらっしゃい、これからも仲良くしてあげてね。ゆっくりしていって。」
俺は2人に感謝を述べて、サスケに早く行こうぜ。と手を引かれた。
......に似ているわね。
ああ。
よく聞こえなかったがきっと親父のことでも話しているのだろう。
居間を背にし、廊下を歩く。
縁側に着くとそこにはあの人がいた。
「兄さん!今日は任務がないんだね!修行見てくれよ!!」
ただいま、とサスケは驚きながら嬉しそうに、俺がいるのを忘れたかのように彼に声をかけた。
「......サスケ!おっと君は......そうか、君がシカマル君か。弟と友達になってくれたようだね。これからも仲良くしてやってくれ。」
イタチさんはフガクさんたちと似たように歓迎してくれた。
サスケはライバルだよ、と少し照れたように呟いた。
いい機会だと3人で森へ行き、修行を見てもらえることになった俺たち2人はイタチさんに手裏剣術を見せてもらえた。
完全な死角の位置にさえ当てるその腕前に思わず見惚れる俺とサスケ。
はっきり言って彼を超える者はいないと、そう感じた。
「かっけー......」
思わずこぼれた。
「流石俺の兄さんだろ!」
サスケは誇らしい表情だ。
「2人とも才能がある、これくらいすぐできるさ。」
イタチさんはそう言ってくれた。
そうして2人がかりでイタチさんに相手して貰ったり、手裏剣術のコツを教わったりした。
おかげで、手裏剣の軌道を曲げる投げ方もできるようになった。
......教えも上手いとか完璧超人すぎる。
忍者として彼は誰よりも手本となる存在だろう。
3人で談笑しながらの帰り道、俺は思わず口にした。
「あんたは影になるべき器だ。誰よりも相応しいと思うよ。」
サスケも俺に賛同している。
それに対しイタチさんは
「ありがとう。だけど、火影とはみんなが認めてなれる存在だ。俺が決めるようなことじゃない。」
ーーー立場に余りこだわるような人じゃないことは知っていた。
目の前の幸せそうな兄弟に訪れる悲劇を俺は知っている。
この2人がこのまま幸せを享受するにはこの里の闇はあまりにも深すぎる。
まだちょっと強いだけのガキの俺にできることなんてたかが知れている。
それでも俺にできることは何かないだろうか......?
これから起こることをイタチさんに話すか?
......だめだ、十種の巻物の件がある以上、少なくとも原作と違うこともあるはずだ。
得策ではない。
しかし、考えてもいい案が浮かばない。
ーーー
......ル!シカマル!!
「ッどうした?」
サスケがこちらに呼びかけていた。
「どうしたって......こっちのセリフだよ。何考え込んでるんだ?」
サスケは心配そうにこちらを覗き込んだ。
「なんでもねー。それよりまた俺たちの修行見てくださいよ、イタチさん。」
慌ててイタチさんに振った。
「ああ、また今度機会があれば、そうしよう。」
またね、そう言ってそれぞれの帰路へついた。
俺は家に着く前に奈良一族所有の森へ行った。
調伏を行うためだ。
蝦蟇だし事後承諾でもいいだろう。
早速覚えた手裏剣術を試したい。
印を蝦蟇に模し、チャクラを練る。
「蝦蟇」
ずずっと影からキモ可愛いカエルが出てきた。
すぐさまこちらにゲコっと舌を伸ばしてくる。
俺はそれを横に飛ぶことで避け、クナイを2本投げた。
「くらえッうちは兄弟直伝......!」
それらは蝦蟇に真っ直ぐ飛ぶ。
蝦蟇はそれを見て飛んでこちらと同じように回避を試みた。
キンッ
金属音がなると共に一本のクナイが蝦蟇の飛んだ方向に向かう。
そしてそれは、蝦蟇の前足を一本削いだ。
仕留めきれなかったが、着地に失敗したヤツへダメ押しにもう一本投げ込んでとどめを刺した。
パシャッという音と共に蝦蟇は影に帰る。
「よしっ!」
調伏の成功と忍者っぽい戦闘に喜びが止まらなかった。
イタチさんには程遠いが、確実に手裏剣術の腕は上がっている。
確実に強くなっている自分にテンションが上がった俺は、時間を忘れて早速調伏した蝦蟇や脱兎を用いて連携を磨いた。
ーーー帰ったあと遅すぎる帰りにお袋からぶたれて、勝手に調伏したことでさらに親父からゲンコツを貰った。
ちなみに主人公をオリキャラにするか迷ったんですが、半編成に余りが出るのを嫌ったのと、名前がいいのを思いつかなかったからです。
まこらの法輪とひっかけて上手いこと考えようとしたのですが、シカマル(鹿⭕️)があまりにも丁度良すぎたので彼にしたのです。
......誤字が多くてほんまごめんなさい