最強って、いいよね!   作:パラボラ

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お久しぶりです。土肥次郎実平です。
遅れてすいませんでした。
友達に勧められて艦これやってました。申し訳ない。
え?面白いかって?

面白いです。




何かの終わりなんて大体そんなもん

 

 

 俺は病院をでたあと、街を歩いていた。

パトロールとか幻想御手の捜査とかそんな大したものじゃない。

ただ、今はなにもしたくないだけだ。

たぶん、今俺は鬱なんだろう。なにも前向きに考えられない、考えたくない。そんな感じだ。

 

俺が歩き始めて、どのくらい経っただろうか。

突然、携帯が鳴った。固法からだ。俺は出るかでないか少し悩んだあと、出ることにした。

 

「…もしもし。」

 

『もしもし、神楽坂君!?今どこにいるの?』

 

電話の向こうの固法の声はかなり焦っている。なにか起きたのだろうか。

俺は今自分がどこにいるか確認する。どうやらかなり歩いていたらしく、俺がいたのは第7学区の北の端の方だった。

 

「第7学区の端、俺ん家の近くのところだな。…なにかあったのか?」

 

『ええ、実は―――』

 

そのあと固法から、幻想御手に使用されている脳波が木山先生のものであったこと、木山先生が警備員(アンチスキル)を何らかの方法で壊滅させたこと(幻想御手によって擬似的に能力を使っていたらしい)。そして、今木山先生と御坂が交戦していることが伝えられた。

 

「そうか…で、どうしろって言うんだ?」

 

『今すぐ現場に向かって、御坂さんを援護して。』

 

「…御坂だけでも、いいんじゃあないか?別に俺が行かなくたって、やってくれるんじゃあないか?」

 

俺はそう答える。そうだ、御坂だってlevel5の第4位。超電磁砲(レールガン)なんて異名まであるのだ。俺が行かなくともどうにかなるじゃないか。

 

『…神楽坂君。じゃああなたは、今全力で戦っている後輩を見捨ててもいいっていうの?』

 

固法のその問に、頭が真っ白になった。

息が詰まり、声が出せない。

今俺が言ったことはそういうことだった。俺は、御坂の力だけを見て「大丈夫だ」と勝手に考え、”御坂美琴”という一人の少女を見捨てようとしていたのだ。

 

俺はなぜ風紀委員(ジャッジメント)になろうとした?アイツみたいに、誰かを救いたかったからだろう。誰かを見捨てていい訳が無い。見捨てたら、今度こそ俺は終わってしまう。

 

「…そう、だな。ありがとう固法。―――御坂が今どこにいるか教えてくれ。」

 

『わかったわ。御坂さんは―――』

 

俺は固法に場所を聞くと、すぐに現場に向かった。

もう、誰も傷つけさせないために。

 

  ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 俺が現場についた時には、もうかなり周りが破壊されていた。周りには何人か警備員が倒れている。どうやらかなり激しい戦いになったらしい。今の木山先生の戦力は、level5の第4位である御坂と渡り合えるほどだ。俺は負けないだろうが、周りに被害が出ないとは言い切れない。俺は少し気合を入れる。

 

 その時、爆音が鳴る。前方からだ。御坂はそこで戦っているらしい。俺も急いで行かないとな。

俺は能力を使い、前に跳んでいく。

 

「あ」

 

 

この時、俺は本当に失敗したと思った。

 

 

俺の能力は衝撃を操ることができる能力だ。衝撃というのはいわばベクトルの発生源のようなものだと俺は思っている。そのため、衝撃を足から発生させればそこから発生するベクトルによってものすごいスピードで移動することができるのだ。

 ただ、この移動法には問題点がいくつかある。

一つは、この移動法は反作用を使っているということだ。つまり、ものすごいスピードを出そうとすると、それに応じてものすごい衝撃を発生させなければならないのだ。今、移動するために発生させた衝撃は、大体普通の乗用車をペチャンコにするくらいだ。そんな衝撃に地面が耐えられるはずもない。よって、すごいスピードを出すと、さっきまでいたところにクレーターができてしまうのだ。

そしてもう一つ。クレーターができるということは、地面を破壊しているということだ。なので、衝撃が大きければ大きいほど、移動するときに爆音が生じ、それによる衝撃波も出てしまうのだ。

 

長々と説明したが、結局それでなにが起きたのかというと、

 

 

 

―――そこら中を、衝撃波が襲いました。しかもそれだけでコンクリートを吹き飛ばせるほどの。

 

 

そんな衝撃波に倒れた人間が抵抗できるはずもなく、俺の近くにいた人たちは吹き飛ばされていった。

唯一の救いは、ここが高いところではなかったことだろう。これがもし上空だったりしたら、俺は大量殺人犯になっているところだ。それでも怪我はするだろうが。

 

「…あれ?」

 

今気づいたが、今俺が立っているところで戦っていたはずの御坂と木山先生の姿がまったく見えない。

俺は冷や汗をかく。俺自身には衝撃波は効かないが、もしかしたらこっちまで衝撃波はきていたのかもしれない。

周りを確認する。

少し離れたところに、御坂を発見する。その近くに、木山先生を発見。両方倒れている。

 

「……やっちまったよ…」

 

俺の呟きは、誰にも聞かれることはなかった。

 

 

こうして、幻想御手(レベルアッパー)事件はあっけなく、本当にあっけなく幕を閉じたのだった。

 

 

 




今回で幻想御手編は終了です。

主人公が現場についたのは、AIMバーストがでたすぐ後です。遅いですね。
「ヒーローは遅れて登場する」って言いますが、その間に結構被害が出てる気がするんですよね。
まあそれでもかっこよくおさめるからヒーローと呼ばれるんでしょうが、もうちょっと早く来てくれてもいい気がしますよね。

以上、作者のどうでもいい話でした。(オチなし)
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