今回、また時が飛びます。
別れ。そして新生活。
桜咲く四月。
それは、出会いの月であると同時に、別れの月でもある。
最上級生ならば卒業という名の別れ。
新入生ならば入学という名の出会い。
そして、俺は、
今日、卒業します。
ーーー中学校を。
今、俺は、誰もいなくなった教室にいる。
卒業式は滞りなく終わり、みんな別々の道へと歩み始めた。
思えば、小学校入学からもう9年も経ったのだ。
本当に時の流れというものは早いと思う。
じゃあちょっと振り返ってみよう。
小学校では、どうやら俺が近寄り難いオーラを出していたせいで、あまり皆話しかけてこなかったらしく、しばらくすると皆話しかけて来てくれるようになった。主に女子。
皆に理由を聞いてくれた当麻には本当に感謝している。
その時にこっちを見てニヤついていたのは今でもよくわからないが。
その当麻とも小学校の卒業の時に別れた。
まあお互い学園都市にいれば会えるだろういうことで、あまり悲しみはなかった。むしろ次に会う時のワクワクがあるくらいだ。
その他に特筆することがあるとすれば、やはり俺が風紀委員(ジャッジメント)に入ったことだろう。
実はこれも当麻の影響である。
彼は、困っている人を見ると放っておけない、まさに正義のヒーローのような人物なのである。
俺は彼のそういうところに憧れ、風紀委員に入ることにしたのだ。
風紀委員では、高位能力者ということは関係なく、平等であった。さすがは正義である。
入ったのは小3の時であり、そこから訓練し、所謂訓練生時代が終わったのが小6の時。
それからは俺が配属された風紀委員第177支部で活動している。
中学校では特に何も起きなかった。
そして、この義務教育期間中に調べた、俺の特典の強さだが、
正直、強すぎる。もう人外っていっていい気がするよ…
小学校ではあまりわからなかったが、中学校ではその差が如実にあらわれた。
運動は何をしても、他の誰よりも上手くやることができ、勉強面では、テストなどで学年トップ。記憶力も並外れていた。
うーん、ここまでは求めてなかったんだが…
そのせいか、女子からはなんか熱っぽい視線を向けられるし、男子からはなんもしてないのに憎まれるし…
いいことはそんなにないんだよな…
なんか暗くなってきた。
ああ、そういえば、中学時代に少し面白いことがあった。
Level5の序列と能力名の公表だ。
確か、新しくLevel5が2人も加わり、そのついでに元からLevel5のやつも公表しようってことになったんだったな。
で、その序列と能力名が、
第八位 削板軍覇 能力名:???? 通称“ナンバーエイト”
第七位 ???? 能力名:????
第六位 食蜂操折 能力名:心理掌握(メンタルアウト)
第五位 麦野沈利 能力名:原子崩し(メルトダウナー)
第四位 御坂美琴 能力名:電撃使い(エレクトロマスター)
通称 超電磁砲(レールガン)
第三位 垣根帝督 能力名:未元物質(ダークマター)
第二位 一方通行(アクセラレータ) 能力名:一方通行(アクセラレータ)
ここまでで驚いたのは、あの一方通行が第二位だったことだ。能力者だろうとは思っていたが、まさかそこまでとは思っていなかった。
そして、第八位と第七位。こいつらはなんなんだ。特に第七位!全然わかんねえじゃねえか!
そして、問題の第一位、つまり俺はというと…
第一位 神楽坂焔 能力名:理解不能(アンノウン)
通称 絶対王者(サイコマスター)
………なんだよこれ!めちゃくちゃ恥ずかしいだろうが!俺、絶対王者なんて名乗ったことも言われたこともねえぞ!
絶対に統括理事長の仕業だな!?あいついつかぶっとばしてやる!
これのせいで俺はさらに避けられるようになりました。
畜生。嫌なこと思い出してしまった。泣きたい。気分を変えよう。
そう思って俺は教室を出た。
◆◆◆
そういえば言ってなかったが、実は俺、第177支部の支部長をやっている。
なのでいろいろと忙しいのだ。
街中を走り回るくらいには。
まあ、これはパトロールなので、文句も言えないのだが。
1時間後、俺はパトロールを終え、支部に向かっている。
何年か前から、支部には後輩が2人いる。
確か今年中1だったか。そのうちの1人は常盤台中学に行くとか言ってたか。その他にもなんか“お姉様”とかなんとか言ってたが無視だな。
さて。そんなことを考えているうちに支部についた。
というか、俺のいた中学はここ、第七学区だったからいいが、俺の家は第8学区だし、俺の受けた高校は第18学区にあるんだが、なぜ俺はここの支部に配属されたんだろう。
甚だ疑問だ。おかげでこれからは第18学区からここに来なくちゃならないだろうが。
俺はブツブツと文句を言いながら支部の扉を開けた。
「ウィーッス」
「あら?神楽坂君。珍しいわね。」
「支部長が支部に来るのが珍しいって、なんかな〜。」
「事実じゃない。全然来ないのは。」
「…まあそうなんだけどな。」
今、俺と話しているこの女子は、固法美偉という。
黒髪を肩まで伸ばして、メガネをかけている。
顔は、確実に美人に入るだろう。スタイルもよく、頼れる人だ。後輩にも慕われているようだし。
「で?なんで支部に来たの?何か用事?」
「支部長が用もなく支部に来ちゃダメなのか?まあ強いて言うなら、後輩に挨拶に来たってとこかな。」
「あ〜。そういえばまだあってなかったわね。もう何年も経ってるのに。」
「うぐっ」
そう。俺はこの数年の間、一度も後輩の姿を見たことがない。
家が遠いのだ。
支部にあまり来なかったのもそれが理由である。
「…ああ。んで?その後輩はどこにいるんだ?」
「来てもらったとこ悪いけど、あの二人今日は来ないのよ。休みで。」
え?マジかああああ!!折角来た意味ねーじゃん!
「はあ…仕方ねえな。いつならいるんだ?」
「そうね…たぶん、私たちが高校に入学してからじゃないかしら?あの二人、今は入学準備で忙しいから。」
「ん。わかった。じゃあ入学してからちょっとしたらまた来るよ。入学した直後はドタバタするからな。」
「ええ。わかったわ。」
「おう。じゃあ、またな〜。」
そう言って、俺は支部を後にして、家に帰るのだった。
ついに原作へ。
序列のところ間違ってるかもしれません。
あと、焔は後輩の事を固法から聞いています。
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