頑張ります。
学校も終わり、俺はある場所に向かっていた。
今日は身体検査(システムスキャン)の日であるからだ。
システムスキャンとは、まあ言ってしまえば能力の検査だ。これによって、自分のランクなんかがわかるのである。
俺はあまり意味がないのだが、学校に行っているため受けることにしている。
だが、システムスキャンは本来ならば校内でやるものである。では、なぜ俺は別の場所に向かっているのか?
答えは、俺の能力が強すぎて、校内では測れないからだ。
というわけで、俺はシステムスキャンのための施設に来ているのだった。
まあどうせLevel5は変わらないだろうが。
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白井黒子と、もう1人同じ制服を着た少女が、喫茶店にいた。
(今日は初春と神楽坂先輩にお姉様を会わせる日…
ここで上手く2人っきりになれればお姉様とあんなことやこんなことが…フヒヒヒヒ…)
と、黒子がそんなことを考えていると、
ドッガアァァァァァン!!!
ーーーどこかから、爆音が響いてきた。
それはまるで店全体を震わせるかのようなものすごい音だった。店内の客も皆一様に驚き、何事かと窓の外を見たりしている。
「凄いわね…どっかのLevel5が能力でも使ったんじゃないの?」
「お姉様も人のこと言えませんわよ。」
「失礼ね。私はここまではできないわよ。」
そう言って憮然とする少女。会話からして、この少女が“お姉様”らしい。
(確かに、こんなことができるのは、Level5の中でも数人でしょう…誰なんでしょうか?)
そう思った黒子だが、結論が出る気がしないため考えるのをやめた。
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やっちまった。
俺が能力を使って測定をした結果、ものすごい爆音が響き渡った。おそらく学園都市のかなり広い範囲に届いただろう。それくらいの音だ。
一応、あまり騒音が出ないようにプールで測定し、なおかつ俺自身も能力をセーブしたのに、だ。
本気でやったらどうなるのか。そう考えたら、少し怖くなってきた。
「ヘックシ!!」
あ〜…誰かが噂してんのかな?主にさっきの爆音について。
あ!そういや今日、会う約束してんじゃん!
思い出し、時計を見る。
ギリギリの時間だった。
俺は、測定の結果を聞くと、すぐに施設を飛び出して走り出した。
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俺が喫茶店に着くと、4人の少女が雑談しているのが見えた。
その中には、俺の見知った顔があった。
あ〜…間に合わなかったか。
俺は喫茶店に入り、その席に歩いていく。
「あ!先輩!遅いですよ〜。」
初春が声をかけてくる。
「いや〜ごめんな。待たせちまって。システムスキャンでさ。」
「まあ、これで全員揃いましたね。」
「そうですわね。」
「ねえ、初春。その人、どちらさん?」
黒髪を伸ばした少女がこっちを指差す。
なんだ、初春言ってなかったのか。
「これは失礼。俺は、初春と白井の先輩で、風紀委員第177支部の支部長をやらせてもらってる、神楽坂焔だ。
よろしくな。」
そう言うと、彼女は一瞬固まった後、
「ええええええぇぇぇぇええ!!??」
叫んだ。
「えっ!?神楽坂焔って、Level5第一位の、あの神楽坂焔さんですよね!?初春の先輩だったなんて!?」
この少女は、どうやら後輩2人とは違い、有名人が目の前にいたような、単純な驚きで叫び、動揺しているようだ。
「い、いや、まあ落ち着いて?」
「あ、ああ、はい。す、すいません。いきなり叫んだりして。」
「いや、別に構わないよ。」
「で?Level5の第一位が、なんでここにいんのよ。」
今度は茶髪の少女が話しかけてくる。
白井と同じ常盤台の制服なので、おそらくこの少女が御坂美琴なのだろう。
「まあ、目的を言うんだったら、俺の後輩の友達会いたかったってとこだな。んで、君が御坂美琴ってことでいいんだな?」
「ええ。そうよ。」
「そうか。ならそっちの子が佐天さんだね?」
「え?なんで私の名前を?」
「初春から聞いていたからね。」
佐天さんはまたも驚いた顔をした。
俺が名前を知っていたのがそんなに珍しいかな?
そのことをみんなに聞いてみると、
「先輩の噂はいっぱいありますからね〜」
「そうね。ものすごい大男だとか、冷酷だとか。そういう噂をよく聞くわね。」
上が初春、下が御坂。
つーか、俺ってそんなイメージだったのかよ…。
「まあ、先輩の顔はあまり知られていませんし、仕方がないですの。名前はものすごく有名ですが。」
あ、そうなんだ。だから俺が名乗るとみんなすごい驚くんだな。
そのあと、話の流れで、外に出ようということになった。
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途中、クレープ屋のチラシをもらった。
クレープ屋は、なんか広場のようなところにあるらしい。
せっかくだし、俺たちはそこにいくことにした。
広場には、かなり小さい子供達がいた。おそらく学園都市の見学でもしているのだろう。
「んじゃ、クレープ買って来るよ。」
「ちょ、ちょっと。私も行くわよ。」
そう言ってくる御坂。
「いやいや、先輩の威厳ってのを見せとかねえとな。だからここは俺が行くよ。」
「うっ…で、でも、私も一応先輩だし…」
「…まあ、俺1人じゃ持てないし、手伝ってくれよ。それならいいだろ?」
「…そ、そうね。それなら大丈夫よ。」
そうして、俺と御坂はクレープを買いに行った。初春たちにはベンチを確保してもらっている。
クレープを人数分買い、去ろうとする。
ふと御坂を見ると、何やら緑色のストラップ的なものをもらっている。
「おい。それ、なんだ?」
俺が聞くと、
「へっ?な、なんでもないわよ!」
と言ってそれを隠す。
まあ、知られたくないならそれでいいか。
クレープを買って、ベンチに座って食べる。少女4人組は他の人のクレープを食べあっている。仲がいいのはいいことだ。
ん…?あの銀行、昼間なのにシャッターが閉まってる?
おかしいな。少し警戒して…
と、その時。
突然、シャッターが爆発した。
「な…!」
驚いた。能力者か。
他の4人も驚いている。
「初春、警備員(アンチスキル)に連絡を。白井は俺と一緒に現場に行くぞ。」
「は、はい!」
「わかりましたの。」
俺が指示を出すと、すぐに2人も行動にうつる。
こういう事態が起きた時は能力を使ってもいいことになっている。ぶっちゃけ秘匿できてない気がする。
俺は能力を使い、
ーー 一瞬で犯人の目の前に移動した。
「「「な!?」」」
犯人は全部で4〜5人か。他は任せるとして、俺はこいつらをぶっ飛ばすことにしよう。
俺は拳を振りかぶり、そして地面に叩きつける。
すると、
突如、地震が起こった。
実際は俺の能力で、地面を振動させたのだが、喰らった方は地震のように感じるだろう。現に、俺の目の前の奴らは倒れ気絶している。
やりすぎたか?
そう思いながら、俺は犯人を拘束する。
周りを見渡す。犯人の車が走り去っていくのが見える。
俺がそちらに行こうとした時、
その手前にいた少女から、電撃が発射された。
それは見事に車に当たり、車が宙を舞う。
やはりLevel5なのだと、俺はその時思った。
それから警備員が来て、犯人たちを連れて行った。
「ねえ、あんたの能力って一体なんなの?」
「あ、私も気になります。」
「私も知りたいです。」
「確かに、興味はありますわね。」
そうみんなが聞いてくる。
まあどうせ隠し続けられるわけないし、別にいいか。
「俺の能力の本質は、
ーー衝撃の操作だよ。」
「「「「衝撃の操作?」」」」
全員わかってないような顔をしている。
「衝撃ってのは、ベクトルを発生させる現象の事だ。例えば、そうだな。車が走っていて、それが壁にぶつかったとする。その時、車はひしゃげるだろ?あれは、ぶつかった時に発生したベクトルでああなっているんだが、じゃあ衝撃は何か。答えは、壁にぶつかった瞬間の現象だ。ほら、よく『ぶつかった衝撃で〜』って言うだろ?あれの事だよ。」
俺が説明し終えると、全員がよくわからないといった顔をしていた。
まあ、今の説明は全部俺の勝手な想像だからわかんねーけどな。少なくともそんな感じだと俺は思ってるからいいか。
そのあとは、風紀委員の仕事が入ってしまったため(さっきの銀行強盗)、その日はお開きとなった。
ついに主人公の能力がわかりましたね。
まあ、能力の説明は作者の勝手な考えのインチキ科学なので、そんなものだと思っていてください。
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