最高最善の魔王になりまして。   作:ikkun

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魔王、兄の美学に共感す

sideマオ

世間がブシン祭一色になったころ兄貴が唐突に時計台に上って自分のやりたいことを騙りだした・・・

 

シド「陰の実力者として皆の興味が集まるこの場でやることといえば一つ!実力を隠して大会に出場しおいおい、アイツ死ぬわと思われに行ったのがいやアイツ強いぞとなりアイツは一体・・・ってなるあれだー!!」

 

マオ「確かにちょっとわかるけども・・・」

 

シド「早速ミツゴシ商会で変装だ!!乗るしかない!このビッグウェーブに!!」

 

そうしてミツゴシ商会に行くと目的のものがガンマによってセッティングされた・・・

 

マオ「ニュー、これは?」

 

ニュー「シド様には魔力を注ぐことで質感が本物の肌になるスライムをつけていただき後はこの魔力を動力とした機械で削っていくことで変装が完了します。」

 

マオ「これもイータが・・・スゲーな・・・」

 

ガンマ「シェリーのおかげでより効率的になっておりますのでほくろまで再現可能ですよ!」

 

生々しいな・・・

 

マオ「それでどんな感じにするの?」

 

シド「うーん・・・あ!この人とかいいかも!」

 

確かにやせ型でくまもあるし弱そうだけど・・・

 

ガンマ「名はジミナ・セーネン。怠惰な魔剣士で無気力のまま死亡。」

 

肩書と名前がそのままだった・・・

 

シド「これにしよう!」

 

ガリガリ…チ―ン!!

 

マオ「すげぇ、完全に再現されてる。」

 

シド「うんうん・・・あとは猫背で、声をけだるげにすれば完璧だな・・・」

 

ガンマ「流石は主様!」

 

まぁ演技させたらこいつの右に出るものはいないよな。だっていっつも演技してるもん。

 

シド「じゃあエントリーしてくる。」

 

さてどうなることやら・・・

 

そうして翌日シドは望むイベント・・・エントリー前に強そうな・・・以前試練を受けたというアンネローゼさんに忠告されたりかませ犬ポジションの人間に素手でボコボコにされたみたいだ・・・まぁノーダメージでルンルン気分だと説得力なかったけど。

 

マオ「っていうか小さいころ素手の戦いで巴投げでぶん投げられた奴をボコボコにするっていい度胸してるよなその人・・・っていうか羨ましい。」

 

ヒョロ「おい!聞いてるのか?絶対勝てる勝負があるから資金をくれよ!」

 

そして今はヒョロに掛け金をねだられていた。ちなみにジャガは実家でジャガイモ掘りをしている・・・

 

ヒョロ「やっぱりアイリス様かアンネローゼ、後はローズ先輩の勝負は硬いな!」

 

やっぱり有名人・・・知ってる人ばっかが多いな・・・まあシドは変わらずにボッコボコにするだろうけど・・・

 

ヒョロの言葉を無視しながら俺たちは帰っていたのだが・・・

 

ローズ「隙アリですよ。」

 

マオ「こんな場所で珍しいですね・・・」

 

ローズ「・・・このあと待ち合わせがありまして。もしかしてマグロナルドに行ってました?私もナツメ先生とアレクシア王女といったんですよ!」

 

何その修羅場確定なメンツ・・・

 

ローズ「ナツメ先生と仲良くなったんですよ!アレクシア王女もいい子でしたし。」

 

シド「ふーん・・・」

 

アレクシア王女をいい子だと思ってるうちは仲良くなれなさそう・・・

 

ローズ「アレクシア王女とナツメ先生はギクシャクしていましたが・・・」

 

シド・マオ(同族嫌悪だし心配いらないと思う・・・)

 

シド「そのうちなんとかなるよ。」

 

ローズ「だといいのですが・・・少しでも世界が良くなるように協力したいです。」

 

世界平和を志すにしても絶望的すぎるメンツだと思うけど・・・

 

マオ「時間は平気なんですか?」

 

ローズ「・・・実はこれからお父様に会います。婚約者のドエム・ケツハットも紹介されるんです・・・」

 

前世だったらイジメとしか言えなさそうな名前だな・・・

 

シド「おめでとうは言わないでおくよ。」

 

ローズ「私は芸術の国の王女として期待されていましたが剣の道に・・・」

 

マオ「確かオリアナは魔剣士は野蛮なんでしたっけ?」

 

ローズ「皆にも反対されました・・・ですが私は諦められなかった・・・あの美しい剣を・・・誰にも認められなくても理想を捨てられなかった・・・そのせいで多くを傷つけるかもしれない・・・二人とも何があっても私を信じてくれますか?」

 

マオ「わかりました。」

 

シド「いいですよ。」

 

そうしてローズ先輩は去っていった・・・

 

そしてブシン祭予選当日俺たちはヒョロに誘われて観戦をしていた・・・

 

マオ「順調に勝ち進んでるようでよかったよ。お前の試合倍率高いからぼろもうけだ。」

 

シド「なにそれずるいよ!!」

 

ヒョロじゃないが勝てる試合で賭けないのは馬鹿すぎるだろ?

 

マオ「そろそろ試合だよ。またさりげなく勝ってきな。」

 

シド「くそー・・・」

 

そうしてシドはジミナに変装して筋骨隆々の男を高速でぶん殴り気絶させた・・・

全く観客を楽しませる気0でブーイングの嵐だな。まぁ本線になれば本気出すんだろうけど・・・

 

マオ「ヒョロはどうなの?確率で勝てた?」

 

ヒョロ「きょ、今日はデータ集めなんだよ!本選が本番だ!だからマオ!軍資金を・・・」

 

駄目だったか・・・

俺はほくほく気分で次からの試合も儲かる未来を感じながら眠りについたのだが・・・

 

ヒョロ「シド!マオ!起きろって!!」

 

突然部屋に押しかけて来たヒョロによってその気分は崩された・・・

 

シド「どうしたの一体?」

 

マオ「今金貨の数数えてる至高の時だったのに邪魔しやがって・・・くだらないことだったら遥か彼方まで吹っ飛ばすからな。」

 

ヒョロ「ローズ先輩が婚約者のドエム・ケツハットを刺して逃走中なんだってよ!」

 

・・・・どゆこと?

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