所在地、惑星ルビコン。
なんかやべぇ大戦があってなんたらかんたらしたら最終的にベイラム大勝利ルートもとい大団円ENDを迎えたレイヴンことC4-621。ちちんぷいぷいとご都合パワーによりエアもウォルターも一緒にルビコンで幸せな日々(当社比)を送っていた。
その中にはオーネスト・プルートゥも当然のように転がり込んできた、カーラはウォルターと結束してプルートゥ避け電気ネットを開発したのだがあの変態は猫のように通り抜けてくるので意味なかったりする。
「ご友人❤」
「あ、ぷるとぅ。こんちは」
「今日も愛らしいですねご友人〜っ❤」
『吐き気を覚えます、レイヴン…………オロロロッ』
再生治療により真人間となったレイヴンは声帯がまだ馴染まず舌足らずだがそんな姿もプルートゥは愛らしいらしい、エアのプルートゥへの好感度はマイナスに突入していた。
「そんなことよりご友人、好きなタイプなどはありますか?」
『はっ!? レイヴン! ぜひ!』
プルートゥの突然の質問! エアも食いついた!
レイヴンは頭を抱えて悩みだす、当然といえば当然だった。異性の事なんて関係無いからと考えてこなかった(考えられなかった)事もあって答えを出すのに手間取った。
「すきなたいぷ? うーん……それはねー」
「『それはっ!?』」
プルートゥは言わずもがなエアもレイヴンが絡むと途端にポンコツになり、このときばかりは二人の息は合っているようで。
「うおるたーみたいなやさしい……ひと、あと……」
まぁそこはふたりとも予想していた部分だった、ウォルターの保護者力の高さはエアもプルートゥも知っている。
いつもレイヴンの身の回りの世話を徹底的に完璧に熟す熟年男性、ナイスミドル、グッドシルバーな彼はレイヴンが最も信頼する人間の一人だった。
「かーらみたいなこわいけどやさしいひと、いぐあすみたいなツンツンしてるけどやさしいひと、あとは……ぷるとぅもエアもすき」
「『はうッ❤』」
ここまで列挙してきた人物たちはレイヴン視点で好ましい人物を上げただけであり、恐らく好きという言葉の意味が食い違っている。
だがそれは友愛だよと突っ込む輩はこの場には存在しなかったのだ
「戦友、それは友愛だ」
いた。ラスティだ。
「らすてい!」
「やぁ戦友(ニコッ」
顔が眩しい男だった。
「おや、ご友人のご友人ですか……ですが今は私の番ですよ?」
「プルートゥと言ったか、余り変な事を戦友に教えないでくれないか」「失敬な」「過去を顧みろ変態」
プルートゥとラスティがレイヴンの隣を手で牽制し合いながら奪い合いながら話の続きをする
「戦友、先程の質問は恐らく女性の容姿についての質問だったように思う、だろ?」
「いかにも、ご友人は愛らしいのでどのような回答でも許してしまうのです……❤」
プルートゥの脚を思い切り踏みつけるラスティ、「お前のうっとり顔なんざ見たくねぇ」とばかりにグリグリ踵を押し付ける、プルートゥはラスティの脇腹を摘み上げ全力でひねった。エアは無言でプルートゥの脳波に妨害波長を流しているが一向に表情に出さない、なんだコイツ。
「おんなのこのみため……なら、せがたかくて……ばいんばいん? がいいかな」
「『「背が高くてバインバイン!?」』」
3人は驚愕した! あのレイヴンから結構具体的な事を聞き出せたことを! そして案外普通の性癖だったことを!
『やはり大きいほうが良いですよね……』
それを聞いて落ち込むエアだったがそもそも体は無いだろう君。
「ふふふ……! ふふふ……!! ご友人❤では、私はここまでとします、お邪魔しましたね! ではっ!」
フハハハハハ!!!!
変態が馬鹿笑いしながら立ち去った、とてつもなく嫌な予感がしたラスティはそれを追いかけて自身の機体をエンジンを全開でアサルトブーストしていった。
「みんな、いそがしいね、エア」
『そうですね、レイヴン』
「621、クッキーが焼けたぞ……おや? さっきまで誰かいたのか?」
「らすていとぷるとぅ!」
「はぁ……カーラとスネイルに連絡を入れておく」
深い溜め息とともに携帯端末を取り出し最新の履歴を独占する2つの組織のトップにメッセージを送りつけた。
ウォルターはその内心労で倒れそうだ。