急いで書いたので誤字とか多いかもしれませんが、ご容赦いただければ…。
これからもブルアカやアナデンの魅力的なキャラを描けるよう頑張りたいと思います。
アリスが武器を手に入れてから数日後、俺はエンジニア部に顔を出していた。武器の手入れの準備ができたと、俺のほうに連絡が来ていたからだ。ゲーム部もアリスが加わってからは廃部にならないと安心しているようで思ったより自由な時間ができたおかげもある。
「じゃあ、この剣はあずかるよ」
「ああ。頼むよ」
ウタハは大事そうに剣を持ちながら部室の奥に歩いて行った。いつもより軽くなった腰元に少し落ち着かなさを覚えていると、コトリとヒビキが近寄ってきた。
「先生、この機会に銃を使ってみない? またいくつか試作品を作ったんだ」
なぜか少しそわそわとしながら俺のほうに声をかけてきた。
「銃か……。使ったこと無いんだよな」
仲間が使っていたところは見たことあるし興味はあるんだよな。ただ、弓とかはからっきしだったからうまく扱える自信なんてない。
「最初はだれでも初めてですよ! 私も基礎からお教えしますから!」
「あ、ああ……。お手柔らかに頼むよ」
ヒビキとコトリに挟まれて武器を保管している部屋に連れてこられた。作ったものはどれも大事にしてあるのか、どれも新品のように輝いていた。武器屋で新しい剣や鎧を見ているようで、少し楽しくなってきたかもしれない。
「初心者が扱うなら軽めのものがいいのでは?」
「先生は戦い慣れしてるし、ちょっと重めのものでも十分扱えるかも」
「ふ、二人とも?」
「先生、ちょっとこの銃持ってみて?」
「次はこっちもお願いします!」
なぜか楽しそうな二人にあれやこれやと銃を持たされて小一時間。しっくりときたものを選ぶことができた。片手で持てるような小さなものだけど、グリップの触感が剣を握っている時と近い気がしたからだ。
「これを選んだんだね。実はこれ、私が作ったんだ。ちょっとしたこだわりもいれてるんだ」
選んでもらったことがうれしいのか、少し満足そうな表情を浮かべながら俺の選んだ銃を大事そうに持ち上げた。
「そのこだわりってのは?」
「自爆機能をつけたの。弾が切れた時も自分を護れる手段を持てるように」
「めちゃくちゃ危なくないか!?」
「ちゃんと誤作動しないように安全装置をつけてるから大丈夫」
「……」
爆発物を懐に持っておくこと自体が怖いんだけど……。楽しそうに語るヒビキには言い出せなくてつい黙り込んでしまった。
「じゃあ少し試し打ちをしていきませんか?」
「そうだな。少し試させてもらうよ」
「うーん……」
結果は散々だった。ほとんど的に当たらなかったし、当たった時も狙った場所からは外れていた。こんな状態だと味方や関係ない人に撃ってしまうかもしれないし、これなら持たない方がいいかもしれない。
「元気を出してください! 後半はちょっとだけ当たるようになってましたし!」
「そうかな……。でも、今回はこの銃は借りないでおくよ」
「……ううん。持って行って。キヴォトスだと持っている方が普通だし、今は自分の身を護るための道具を持ってないでしょ。もし何かに巻き込まれたときに取れる手段は多い方がいいよ」
まっすぐと俺のほうを見ながらヒビキはそう言ってくれた。ヒビキの視線から俺を心配しているのが伝わってくるし、厚意は受け取っておくべきだよな。
「……わかった。これは借りていくよ」
剣と違って自分で力加減を制御できるものじゃないから、あんまり使うことに乗り気にはなれない。けどこうして心配してくれる二人の気持ちもあるし、大切に持っておくことにしよう。
腰元のベルトに銃をしまっていると、後ろから声をかけられた。
「そう落ち込まなくても、だんだんうまくなってたじゃないか」
「ウタハ!? いつから見てたんだ?」
「先生が銃の試し打ちをしていた時から見ていたよ。キヴォトスでも銃の下手な人はいるし、そう気に病むことでもないさ」
なんだか楽しそうに顔を緩ませながら励ましてくれてるけど、なんだか少し恥ずかしくなってきた。
「全部見られてたなんて、なんか恥ずかしいな・・・」
「そう言わずにまた来てくれ。今度は私も銃の訓練も付き合いたいからね」
エンジニア部と別れて、俺はミレニアムをゆっくりと歩いていた。ゲーム開発部にアリスが来たおかげか廃部の話も無くなったとモモイが言っていたし、後で少し顔を見せるくらいで大丈夫だろう。
「雰囲気はエルジオンに少し似てるよな」
アビドスやほかの学校とはまた違った雰囲気と賑わいを感じながら歩いていると、見慣れた姿が前から歩いてきた。
「あれ、先生。こんなところにいたんですね」
「ユウカじゃないか。せっかくだしミレニアムを見て回ってたんだ」
「私に声をかけてくだされば案内したのに……。まあ、今はそれどころじゃないかもしれませんが」
少しくたびれたようにため息をついている。何があったのか聞こうとする前に、ユウカは続けて言葉を発した。
「先生。よければゲーム開発部に行ってくれませんか? 多分今頃あの子たちパニックになってるかもしれませんし」
「それは構わないけど、何か問題があったのか? もう廃部にはならないんだろ?」
「あの子たち部長会議に出てなかったせいで勘違いしていたみたいで……。詳しくは向こうで聞いた方が早いと思います」
「わかった。行ってみるよ。……ただ、なんでそんなに気にかけてるんだ? ユウカはゲーム開発部を廃部にしたがってたんじゃないのか?」
ユウカは少し少し眉を下げながらこう言った。
「別に、どうしても廃部にしたいわけではないですよ。多少はあの子たちの事情も知っていますし。……ちょっと意地悪な言い方をした負い目もありますし」
「モモイたちのこと、やっぱり気にかけてたんだな」
俺の言葉に少し恥ずかしくなったのか、ユウカは少し顔を赤く染めている。空気を切り替えようとしたのか、一回大きく咳ばらいをして、俺の背中を押しながらこう言った。
「と、とにかく、早く行ってあげてください! また変なことするかもしれませんし!」
「わ、わかったから押すなって!」
ユウカが俺の背中をグイグイと押してくる。俺もそのまま部室棟のほうに向かうことにした。
「みんな、入るぞ」
「先生! ちょうどいいところに!」
部屋の中を見回してみるとみんながどこかに出かける準備をしているようだった。少しあわただしい雰囲気を感じていると、モモイが続けて声をかけてきた。
「今からあの廃墟に行くの。先生も協力して!」
「またあそこに行くのか? 廃部の危機は去ったって言ってたじゃないか」
「それにはいろいろと深いわけが……。とにかく、一緒に来て!」
モモイの勢いに押されて、俺は訳も分からないままみんなと廃墟に行くことになってしまった。
「えっ!? 先生今剣を持ってないの!? 今持ってる大きい方は使えないの?」
「これは普段は使いたくないっていうか……普段使っている方はちょうどウタハに預けてたんだ。代わりに護身用の銃を貸してもらったけど……」
「ずいぶんちっちゃいのもらったんだね……」
「モモイ、露骨にがっかりしてないか?」
「だって、先生がいればまた来たって余裕だと思ってたんだもん!」
「お姉ちゃん、声落として! ロボットに気づかれちゃうから!」
モモイが取り乱してしまった。ミドリもモモイを落ち着かせようとしているけど、どこか不安そうに見える。
みんなが不安になっている中、アリスは一歩踏み出してこういった。
「だったら、私がみんなを守ります!アリスは、勇者ですから!」
「アリス・・・。俺だってできる限り力を貸すよ!だから、みんなで力を合わせて頑張ろう!」
「アリス、先生……そうだよね! みんなで力を合わせれば何とかなるよね!」
「それで、どうやって目的の場所まで行きましょうか?」
物陰に隠れながらあたりを見渡してみると、前に来た時よりもロボットの数が多い気がする。まともな戦闘は避けるべきだよな。
「目的地はわかっているんだし、できるだけ見つからないように行こう」
「結局こうなるのー!?」
しばらく後、俺たちはロボットに追いかけられていた。ロボットに見つかってしまい、その時にアリスが銃を撃ってしまいその音で居場所がばれてしまった。今は物陰に隠れながら応戦している状態だ。
「今のところは押し返せてるけど、目的地の工場から遠のいちゃった……」
「こうなったら強硬突破するしかないか」
「でも、先生は剣を持っていませんし万が一があったら……」
「大丈夫だよ。アリスがまもってくれるんだろ? 俺のことは気にしないでくれ」
「はい! 先生はアリスが守ります!」
嬉しそうにそう言って、自分の身長ほどある銃を軽そうに構えなおす。
「わかった! 覚悟を決めて突っ込もう!」
モモイの号令で工場に向かって走り出す。アリスの火力とモモイとミドリのコンビネーション、ユズのサポートのおかげか入口まではたどり着くことができた。
「何とかここまでは来れたけど、さっきよりも数が増えてない!?」
俺たちの背後には今も変わらずロボットたちが追いかけてきている。
「このまま工場に入っても追いつめられるだけだな……」
「銃の残弾数もあと少ししかない……」
「何か手を打たないと……」
オーガペインを使うべきか迷っていると、貸してもらった銃に手が当たった。そういえばこの銃にはある機能があるってヒビキが言ってたな。
「……俺に考えがある! このまま奥まで走って行ってくれ!」
そのままみんなを走らせると、銃を手に取って安全装置を外す。どのくらいの爆発になるのかわからないけど、せめて俺たちを見失ってくれれば十分だ。後ろめたさを感じながら大きく振りかぶる。
「ごめんヒビキ……!」
ロボットの先頭に当たるように投げた後、俺も思いっきり工場に向かって走り出す。少し遅れて大きな爆発と風が背中を押してきた。爆風が収まった後物陰に隠れて少し様子を見てみると、入り口はだいぶ崩れていてロボットたちが追いかけてきているわけでもなさそうだ。
「なんとかまけたかな。でも、思った以上に威力があったよな。俺はあれをずっと持ってたのか……」
「先生! すごい音がしましたけど大丈夫ですか?」
奥の方からみんなが駆け寄ってくる。
「俺は大丈夫だ。ロボットたちも何とか撒いたみたいだし、ヒビキたちには感謝しないとな」
「それより、早く『G.Bible』を探しに行こう! きっとこの工場のどこかにあるはずだよ!」
気合を入れているモモイの横で、アリスがどこかに歩き出しているのが見えた。少し迷いの見える足取りのように感じて、少し心配だ。
「アリス、どうしたんだ?」
「どこか、見慣れた光景なんです。こちらに何かあるような……」
アリスは戸惑いながらもしっかりとした足取りで歩き出した。記憶がなくても懐かしい、そんな風に感じているみたいだ。
少し歩いた後、アリスは一台のコンピューターの前で止まった。まだ電気が通っているのか、モニターは光っていて操作が出来そうだ。
「このコンピューター、電気がついてる……」
『Divi:Sion System』と書かれたそれは俺たちのことを認識しているみたいだった。
『あなたはAL-1Sですか?』
アリスが近づくといきなりそんな言葉が表示された。
「何か怪しくないか?」
「そうですよね。アリスちゃんはあんまり近づかない方が……」
『緊急事態発生。電源が落ちると同時に消失します』
「ええっ!? まだ『G.Bible』について聞いてないのに!」
そのあとは焦りながらもなんとか『G.Bible』を入手することが出来た。……モモイのゲームデータと引き換えだったけど。
すぐに中身を見ることができないみたいで、この後ヴェリタスに行って協力してもらうみたいだ。それよりも気になるのは……。
(さっきのコンピューター、なんだかすごく人間くさく感じたけど……。気のせいかな?)
この後モモイが大声を出してしまったせいでロボットに見つかって、帰りも走り回ることになってしまった。結局それ以降、俺がその違和感について思い出すことは無かった。
メインストーリーは少し端折って書かないと一生終わらない気がしてる今日この頃。
うまくオリジナルを混ぜれれば展開的に丸写しにならないのかもしれないけど難しいですね…。