君が居て幸福   作:裏桜

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この作品はキャラ設定が八割位占めております


続オーブの夜(運命編終了後)

シン・アスカにとってアスラン・ザラは相容れない存在だ。アスラン曰く『仲が悪いんじゃなくて仲良くなれないだけ』その言葉はある意味正しく、謂わば犬猿の仲である。

FAITHに所属していた頃のアスランは優柔不断な癖に空気を読まず人が一番言われたくないことをズケズケと言う嫌なヤツであった。今もズケズケと言ってくることは変わりないがシンにとってもっと気に入らないことが最近増えた。

 

(こんなんでもヴァンさんとの連携は完璧なんだよな)

 

目の前で酒を呑んでいるアスランを見据えながら心の中で愚痴を溢す。

憧れの存在であり、尊敬している人物であり、自分の上司である……ヴァン・フライハートとの戦闘時の連携は嫉妬する程に完璧だった。

ジャスティスがアスラン専用に調整されていたとはいえザフトを裏切った後の初陣で元味方をボコボコにするのは軽く引いたし、だったら最初から本気だせよ!とも思ったが。

まだ自分が到達していない領域に彼等はいる。

それを初めて目の当たりしたのはデスティニーを鹵獲した時だ。

 

『アスラン!』

 

『ああっ!』

 

一時的に二対一の状況を作ったとはいえ、たったそれだけの会話で即興でデスティニーを無力化する程の連携が取れるのだ。しかも戦闘終了後に話を聴いてみれば。

『アスランならこれくらい出来るだろう?(アイツならこれくらい出来て当然だ)』

 

しかも彼等的には数パターンの選択肢の中から選んだだけに過ぎなかったらしい。それでまた二人は揉めた訳だが。

 

「……おい、聴いているのか?シン」

 

「はいはい。聴いてますよ」

 

適当に相槌を打ちながらグラスに入った水を飲む。

現在、オーブの居酒屋で二人して飲んでいた。

発端はあのアスランが食事に誘ってきたのが始まりだ。当初はシンの他にルナマリアとレイが居た。

 

『恩人の悪口を言う場なら帰ります』

 

だが、飲み会の目的がアスランがヴァンに対しての評価、愚痴を喋りたいだけだったのでレイはすぐさま退席。残ったシンとルナマリアだったが、ルナマリアは疲労から途中で寝てしまい、今もシンの肩で寝息を立てている状態だ。

本来、レイ同様にアスランなんてめんどくさいから帰りたかったが、ヴァンからとあるお願いをされていたので大変遺憾だが飲み会が終わるまで居る必要があった。

 

「それでアスランはどうしてヴァンさんが嫌いなんすか?」

 

「別にアイツ個人は嫌いじゃない。単に許せないだけさ」

 

「……もしかして、キラさん絡みですか」

 

「当たり前だろ?お前は俺の話を聞いてなかったのか?」

 

(ホントコイツ一々人に毒を吐かないと気が済まないのか?)

 

「アイツは俺の親友を誑かし、挙げ句の果てには婚約者を奪った最低なヤツだぞ。許せる訳がない」

 

「へぇー」

 

初見の人が聴いたら勘違いしそうな嘘をよくも言えたもんだ。いや、アスランの目線から見たらそう見えるのかもしれない。

キラ・ヤマトという少女の話題になるとアスランたちがおかしくなることをシンは知っていた。

しかし、ヴァンを馬鹿にすることはシンにとっては許容出来ない事案だ。

 

「……そんなんだからセイバーをバラバラにされたんすよ」

 

「なに?」

 

「そもそもアスランに魅力があればキラさんもラクス様も一緒に居るんじゃないすか?」

 

「それは……そうかもしれないが、第一次大戦後二人はアイツの世話をしていたわけで……」

 

「……ヴァンさんの?」

 

「……いや、なんでもない。忘れてくれ」

 

「何なんすかそれ。気になるじゃないすか」

 

「一応、プライベートな話題だからな。嫌われる覚悟があるなら本人たちに聴いてみたらいい」

 

アスラン自身も父親を亡くしたとはいえ、戦後の彼等はとてもじゃないが入り込めるような余地はなかった。だからこそ恋人関係にあったカガリを支えようと思った訳だ。別に逃げた訳ではない。

 

「……なら、いいです」

 

アスランからここまで言われてしまってはシンは引き下がるしかない。重要なのは今であって過去ではない。ヴァンから嫌われるなんて想像もしたくなかった。

「一気に興が冷めたな、今日はお開きにするか」

 

「うす」

 

そこでシンはお願いを思い出し、アスランに手紙を渡す。

 

「なんだこれは?」

 

「ヴァンさんからの手紙です」

 

「ヴァンの?」

 

便箋を無造作に破り捨て手紙の内容を確認する。そして、数秒固まった後。手紙を握りしめ。

 

「あの馬鹿野郎!」

 

「ちょっ、アスラン!?」

 

アスランは酔っている筈なのにそそくさと店から出て行ってしまった。会計するアスランが居なくなったということは。

 

「お客様お会計を」

 

「あ……」

 

「アンタって人はー!?」

 

シンの叫びが店内で木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラ紹介

 

 

ヴァン・フライハート

ナチュラルF→イノベイター

搭乗機体

フリーダム→ストライクフリーダム

キラに影響を受け機械いじりをしながらラクスと共に暮らしていたが原作同様にラクスを消そうと暗殺者が襲来。ラクス自らがフリーダムに乗って撃退すると言い出したため、男の子の意地を見せるためフリーダムに搭乗。

戦闘中、自由を求めることを望んだことにより種編の記憶をサルページする。同時にSEED因子の覚醒+イノベイターへの変革が徐々に始まる。満開については記憶を失くす畏れから封印。

原作を踏襲しながらAA(アークエンジェル)と共に各地にて被害を減らす為のゲリラ活動を行う。途中でアスランが迷走していたのに苛ついてセイバーをバラバラにする。原作知識から止められないことは分かっていたので、連合とザフトを一時的にも協力関係を結ばせるために自身が必要悪になることを決意。

フリーダムにヘイトを集めるよう行動する。

ヘイトが最高潮となったエンジェルダウン作戦でザフトのシンにフリーダム(オートパイロット)を撃破させ一旦は雲隠れ。世界情勢を確認したがあまり効果はなかったことに落ち込んだ。

ルージュで宇宙に上がりキラからストライクフリーダムを譲って貰い出撃。初出撃時は空間認識能力を理解していないことによりスーパードラグーンを使いこなせず、四苦八苦した。再度宇宙に上がった時点ではイノベイター化が進行していたおかげで完璧に使いこなす。

アスランやシンにレクイエム破壊とレジェンドとインパルスの足止めを任せ、ギルバート・デュランダルを討つためキラと共にメサイアへ突入。デュランダルと問答を繰り広げる。

「本当は殺したくない。けど、貴方の選択で多くの人が犠牲になった。これはケジメだ……だからアンタを討つ」

「アンタの考え方は極端すぎるんだ。過激なことをすれば誰も付いてこない。……愛する人もな」

「俺なら……そうだな。連合とザフトの抑止力となる第3の勢力を作る」

「人の本質は闘争だ。それは時代が証明している」

「戦いが止められないなら、戦いにくい環境を構築すればいい」

「オーブのような中立を保ち核に近しい力の保有を認められた組織というのが判りやすいかな」

「アンタの考えは相互理解……世界中の意識を統一出来たなら共感されただろう」

「そもそもこの世界、同じ人同士なのにナチュラルとコーディネイターに区別したのが問題だしな」

「能力に優劣が付くのは当たり前。それこそが個性だから。負けないように努力はしないのか?」

「確かにな。けどコーディネイターの本質は未知なる存在に備えて、人類が辿る進化を先取りしただけに過ぎない筈さ」

「ああ、そうだよ。時間は掛かるがナチュラルもコーディネイターにいつかは追い付く」

「その証明が俺だ」

「分類上、俺はナチュラルだからな」

「それまでは戦うさ。それが何時かを信じて明日を求める者の責任だからね」

終戦後、原作が終わった(劇場版未視聴)と思っているため、デスティニープランという脅威もなくなったし、これから平和になるだろうと楽観視している。エボリューション・エッグ開発後、取り敢えずデュランダルに言ったことを実行するためにオーブ等からのバックアップを受けた組織、世界平和監視機構コンパスの創設(初代総裁はラクス)及び核に近い兵器、キラとハインラインの設計の元、プラウドディフェンダーの製作に着手し始める。

やってることはほぼ原作キラと同じことに気付いていない。

 

 

シン・アスカ

搭乗機体

インパルス→ムラサメ→ジャスティス改→デスティニー

性格などは大体原作と同じ。最大の違いはオーブ防衛戦でフリーダムに守って貰い家族が全員生存しているので精神状態は安定している。

ザフトに入隊したのも安直にフリーダムがザフト製だったため。赤服になればフリーダムのパイロットに出会えると信じていた。

結局、出会ったのは戦場だったが。フリーダムが敵になったことに落胆したが同時に何故そういう行動をするのか疑問を抱く。

デストロイ(ステラ)戦でフリーダムの協力もありステラを救出。治療手段がなく原作通りステラを看取るが1日一緒に過ごした上で看取っている。早期戦争の終結を目指すことを改めて誓う。

エンジェルダウン作戦は乗り気ではなかったもののオリ主から発破を掛けられフリーダムを単独で撃破する。家族を守って貰い、ステラ救出に協力してくれた恩人に手を掛けたことでメンタルがボロボロに。因みにフリーダムを撃破したときにアスランからは喜ばれた。「死亡確認していないならアイツは死んでいない」

アスラン脱走時にインパルスで出撃。アスランがオリ主に会いに行くと言ったため何が真実なのかを確かめる為にアスランを援護する。善戦するもデスティニー(ハイネ)とレジェンド(レイ)のスペック差に負けアスランたち同様やられる。

その後はAAに拾われオリ主たちと行動を共に。当初はムラサメに搭乗、途中でジャスティス改に乗り換える。オーブ戦でオリ主たちと共にデスティニーを鹵獲、それ以降はデスティニーが愛機となる。

↓デスティニーを鹵獲する流れ

1.ジャスティスのシャイニングエッジで視線誘導しつつ接近

2.切り払い終えた瞬間に真上からやって来たフリーダムの至近距離レール砲

3.体勢崩したデスティニーへジャスティスが蹴りを噛ます

4.落ちていくデスティニーへトドメのレール砲を当てる

5.ハイネ気絶。デスティニーGET!

 

決戦時にレイを説得し生存させる。

終戦後、ルナマリアが催眠もとい洗脳の後遺症で精神がズタボロだったので介護。その過程で恋人関係になる。

原作と同じくアスランは嫌い。オリ主に対しては家族と親友を救ってもらったことから絶対服従しているイエスマン。

この作品のシンのスペックは原作よりも下。

条件が機体は同じで精神面が原作終盤の場合ならこちらの方が上。

 

 

 

ルナマリア・ホーク

原作キャラで唯一悪化した人。シンとアスラン、妹のメイリンが脱走したので原作以上に精神が不安定になり、デュランダルとレイによって洗脳される。

戦い続ければシンたちが戻ってくると信じていた。最終的にはアスランとシンの説得によって洗脳が解ける。

 

 

 

 

ZGMF-X20A ストライクフリーダム

原作と違いファクトリーにいたキラがテストパイロット、監修、再設計したことによりスタイリッシュなフォルムとなっている。この世界における初の全天周モニターを試験導入されており、全スペックは原作よりも上。

武装はほぼ同じ。途中でオリ主が正式パイロットになったので2丁のビームライフルがムラマサブラスターに変わったくらい。

 

 

ZGMF-X09A+ ジャスティス改

種編で爆破していなかったのでファクトリーで改修される。動力系統は変更していないがストライクフリーダムと∞ジャスティスの製作過程のテストパーツを流用しているので姿はフリーダムのウイングを付けたジャスティスのようなイメージ。スペックはセカンドステージと遜色ない。

 

 

 

 

 

 

エボリューション・エッグ

オーブ資金援助の元、オリ主が開発してしまった医療機器かつオーバーテクノロジー。

別名、簡易イノベイター製造マシーン。

イノベイターであるオリ主が放つ脳波に反応する粒子、簡単に言うとGN粒子みたいなもんが身体の細胞を活性化させる作用があることをオリ主によって発見される。

じゃあ濃度を濃くすれば身体にいい影響を与えるんじゃない?という流れで設備を開発。

形状は卵のような球体に中に椅子が一つ設置されている。

効果は通常濃度だと身体が軽くなる程度、濃度が濃すぎると有毒になるがその状況下で身体を変革する決意とそれに耐えられる強い意志があればそのままイノベイターなれちゃうマシーン。ラウとレイはこの設備で延命に成功した。

 

 




次から自由編に入ります。
一週間くらいを目安に投稿したいです。
補足としてアスランがオリ主に嫌っているのは種編時代の時に戦闘中にオリ主が挑発するためにキラを抱いた発言をしております。知れば誰もが求めるだろう彼女の身体を。あれこそが人の夢、人の理想、人の業とかみたいな感じで煽っています
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