「はい、ということで長らくお待たせしました。片付けも終わり、現在次の勝負の準備中になります」
「かっこいいCMだったね。ちゃんとしたやつだった」
「アイプラ私もやっているわ。楽しいわよね」
「えぬぎささんと、のせさんと、みやまさんが強いよね。いい加減環境変わらないかな」
「スコアラーだとその三人しか見ないものね。バトルだと他の子もいるけど、同じ面子だし」
「ね」
「今度バトルしない?有希と戦いたくなったわ」
「いいよ。季乃パで行こうかな」
「へぇ、じゃあ私はどりパで行くわ。叩き潰してあげる」
「楽しみにしてる」
「ちなみに、季乃さんと来夢さんは諸般の事情により、一旦離籍中です。もうしばらく雑談にお付き合いください」
「話変わるけど、れもんさんは辛いの苦手なの?」
「藪から棒に、ね。苦手まではいかないけど、得意じゃないわ」
「へー。なんかイメージ通りって感じだね」
「どんなイメージなのかしら?」
「蛇」
「……よく言われるわ。気にしてないけど」
「気を悪くさせてたらごめん。悪い意味じゃないよ。蛇って神様の使者として扱われていたり、蛇自体も祀られているところもあるし。それに目つきとかかっこいいじゃん?」
「初めて言われたわ。ありがとう」
「どうも」
「有希って他の子に関してもそんな感じなの?」
「うん?私はいっつもこんな感じだよ」
「へぇ。人たらしってよく言われない?」
「あーたまに言われるかも」
「八方美人もほどほどによ。変なトラブル呼び寄せるから」
「忠告どうも。まぁ私もそれなりには気を付けているよ」
「そう」
「情報が入りました。二人がいちゃいちゃしている間に、そろそろ季乃さんと来夢さんが帰ってくるみたいです」
「じゃあまた今度話そっか」
「そうね」
「皆々さまお待たせしました!斎木季乃再臨です!百合の気配を感じ取って帰って参りました!」
「よぉ、待たせたな」
「お帰り。大丈夫だった?」
「実のところまだ口がおかしいです。口の中見てもらいたいです。ベー」
「はしたないから止めて」
「来夢は大丈夫かしら?」
「あいつほどやわじゃねぇからな。こっちは問題ないぜ」
「今日の夜、明日の朝。我々はシャットダウンします。いなかったら察してください」
「はいはい、汚いから止めようね」
「ということでお二方とも帰ってきたところで、早速第三戦に移ろうと思いますが、その前に今回の戦いに当たって関係各所からビデオレターをいただいていますので、そちらをご覧いただこうかと思います」
「最初にやれよ」
「ということで最初はどりきゅんの方々から」
「誰が撮ったのかしら?」
「事務所の誰かだろ。あんま絡みねぇけど」
『えっと、これで大丈夫ですか?え、もう映ってる!?す、すみません、月のテンペストの長瀬琴乃です』
「なんで琴乃なんだよ」
「一番関係が深いかなと思いまして」
「そんな深くねぇよ。あの件で絡みが合ったくらいだろ」
「絡み合ったんですか!?ずるい!」
「ちげぇよ!言葉尻捉えんな!」
『えっと、話しても大丈夫なんでしょうか?』
「ちなみにこれ生中継です」
「先に言えよ!思いっきり遮ったじゃねぇか!」
「琴乃ちゃん、来夢ちゃんは私が抑えておくのでどぞどぞ」
『あ、はい。……来夢さん、れもんさん。あの時はお世話になりました。色々とありましたし、思うところもありますけど、お二方から教えていただいたことは無駄じゃなかったと思っています。本当にありがとうございました』
「感謝なんて要らないわ。私たちは私たちのやりたいようにやっただけだもの。それに私たちに勝ったあなたから感謝されるとなんだかムカつくわ」
『そ、そうですよね。ごめんなさい。えっと、あの、またいつかお会いしましょう。そのときは、前よりかは少しだけ仲良くしてもらえると……たすかります』
「気が向いたらね」
『で、では!ありがとうございました』
「ということで長瀬琴乃さんでした」
「何の話だよ!おいオレたちへの応援文じゃねぇのかよ!」
「そんなことは一言も言ってません」
「おい季乃こいつなんなんだよ」
「可愛くない後輩です」
「酷い先輩ですね。私より背も胸も小さい癖に。ということは置いておいて、次はYUKINOへのビデオレターです。今度は録画なので安心してみてください」
「ちょっと待ってください!今!見過ごせないことを言ってました!ねぇ!聞きました今の!身体的特徴の侮辱です!今の時代許せませんよね!?」
「では再生します」
「無視!」
『よいしょっと。あ、今の入っちゃった?わー恥ずかしい、忘れてくださーい』
「え、誰?」
「いやいやちょっと待ってください。この声……夢野光さんじゃないです?」
「まじで?」
『今日はYUKINOの応援ということでビデオレターを送りましたー。なんで私なんだろうね?嬉しいけど』
「マネージャーさんがオファーしたところ喜んでオッケーしてもらえたとのことです」
「あいつまじで何してんの?」
「阿呆ですよ。阿呆を通り越して河童ですよあいつ」
『何をするかまでは聞いてないけどどりきゅんと戦うんだよね?あの人たち強いよ~。気を抜いたらすぐにどりっとされてきゅんってされられちゃうよ。どりきゅんだけに!はっはっは』
「すみません、あの人超絶つまらないんですけど」
「こらこら。季乃も同じレベルだから」
「そんなつまらないですか私!?」
『まぁ冗談は置いておいて、ここでYUKINOのお二人に特別に必勝法を教えて差し上げましょう。それは見るべきものを間違えないことです。聞こえてましたか?もう一度言いますね。見るべきものを間違えないことです』
「なんでこの人二回言ったんですか?」
「なんかノリがお母さん世代の人みたいだね」
「有希ちゃんそれめちゃめちゃ馬鹿にしてません?」
「してないよ。お母さん好きだし」
「話がすり替えられているような……」
『ということで、私こと夢野光からのビデオレターでしたー。二人とも頑張ってねー。あ、後放送は後で見に行くから酷い事言ってたら怒っちゃうぞ☆』
「有希ちゃん逃げましょう。四十路が来ます」
「私は何も言ってないからね。さよなら」
「有希ちゃん同じグループの仲間じゃないですか!同じ墓に入りましょうよ!」
「私たちビジネス仲良しだから」
「酷い!!」
「ということで夢野光さんでした。さすがは大先輩。愉快なお方でしたね」
「聞いてましたか夢野さん!古都ことさんが馬鹿にしてます!」
「さぁ、ということでビデオレターを終わりましたし、第三戦に移りましょう」
「無視しすぎです!」
「おっと、その前にCM入ります。どうぞ」
『ど、どどど、どりきゅん、きゅん♪
りーりりり、どりきゅん、きゅん♪
きゅんきゅんどり?どりきゅん、きゅん♪
ゅん♪ゅん♪どりきゅん、きゅん♪
んーんん、どりどりきゅん♪(季乃ちゃんボイス)』
「どりきゅんの歌。Cメロでした」
「いい加減この歌流すの止めろまじで」
「飽きてきましたか」
「あぁ」
「季乃さん、あなたの歌が飽きたそうです」
「今の違いますよね!?ニュアンス的に私の歌じゃなくてどりきゅんの歌だったはずですよ!」
「そうでしょうか?まぁどちらでもいいです。では第三戦はこちらです。じゃじゃーん。トランプです」
「……普通だね。何やるの?」
「ババ抜きです」
「普通ね……」
「普通の皆さまにはこの普通のババ抜きをやってもらって、普通の勝負をしてもらいます。普通にわかりましたか?」
「ことことちゃん拗ねちゃいました」
「ごめんねこと。すねないで」
「季乃さんにババを配ります」
「理不尽!」
「配り終えましたね。そういえばタイトルコールとルール説明を忘れてました。では、ごほん……掴み取れ!勝利の一手!激!ババ抜き合戦!」
「激つければなんでもいいって思ってねぇか?」
「ルールは簡単です。皆で来夢さんを倒します」
「やったりましょー!」
「ざけんな。ちゃんと説明しろ」
「皆で一生懸命考えて作った企画とタイトルを馬鹿にしたからです。その怨嗟を込めてルール変更しました」
「誰がルール変更したことの説明しろって言ったんだよ!元のルールを話せよ!」
「仕方ありませんね。では再度ルール説明いたします。基本的なルールはババ抜きと同じで手札がゼロ枚になれば勝ちになります。しかし、それだけでは面白くないとのことである特別なカードが五枚入っております。その効果は……まぁ見ればお分かりになられるでしょう」
「エクゾディアですか?」
「エクゾディアです」
「ごめんネタバレ食らったんだけど」
「というかそれ一生カード切れないんじゃない?」
「もう五枚入れましょう」
「二人がエクゾディアになったらどうするんですか?」
「エクゾディア回収で」
「ただのババ抜きじゃない……」
「掴み取れ!勝利の一手!激!ババ抜き合戦!開始!」
「無理やり始めたわね……」
「というか私二枚なんだけど……あ、揃った。一抜け」
「私も揃ったわ。二抜けね」
「ちょちょちょっと待ってください。早すぎません?」
「あ?なんかエクゾディア揃ったんだけど」
「ちょっと待ってください!不正!不正です!エクゾディア抜いたはずです!」
「ということで、第三戦、掴み取れ!勝利の一手!激!ババ抜き合戦!はどりきゅんの勝利ですパチパチ」
「なんでですかー!」