ソードアート・オンライン〜運命と自由に選ばれた戦士   作:エム3

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フワッフワな第3話です。


他作品キャラに関しては、この子を出したいと思ったからです。


規格外

 

「は?な、なんだこれ!?ロボット!?ど、どうなってんだ!?キリト!?」

 

「お、落ち着けヴァル!お、俺だって驚いてるんだ!!こんなスキル見たことなんかないんだよ!」

 

俺は変わり果てた自分自身の姿に絶叫した。まさか、自分自身が人間体では無くなってしまったのだから、驚くのも無理はないと思う。キリトも驚いてるみたいだけどな?それから、少しの時間が経ち、俺達二人は少し落ち着いていた。

 

「と、取り敢えずヴァル?それを・・・装備?装着?どっちかはわかんないけど、大丈夫なのか?デバフとかないのか?」

 

「お、おう。体が重いとかはない。ステータスが変わってるぐらいだな。防具、纏ってるみたいな感じか?」

 

「なら、問題は・・・ない、とは言えないか。なら、その状態ならスキルの詳細見れないか?」

 

「おう。ちと、確認してみるか。折角だし、キリトも見るか?」

 

「ああ。」

 

俺はキリトにも見える様に変更したのち、スキル欄を開き、例のスキルの詳細を見ると、そこには驚きの説明が書いてあった。

 

 

 

 

『自由と運命の機神』

 

 

自由、そして運命の名をもつ機神を纏い、数多の敵を討ち滅ぼす。この絶望の世界で、生み出された希望。この世界に囚われた者たちの解放のために。求めるものは、勝つための力か?それとも、自由を目指すための力か?その選択は、この2機に選ばれた者が選ぶ未来だろう。

 

 

『自由』(フリーダム)

 

自由を名を持つ機神。蒼き翼を持つその機体は、皆の自由の為に、囚われの世界を切り裂き、撃ち落とす。

 

『ハイマットフルバースト』

 

この機体の持つ全ての武装を展開し、一斉射撃をする。絶大な威力を持つこの攻撃は、自由の為の一撃。だが、この世界の常識を壊すその一撃は、絶大故に、代償あり。一度の戦闘における使用回数は一度だけだろう。

もっとも、それだけとは限りはしないが。

 

「ちょ、ちょっとまて!?さらっと書いてたけど、射撃!?この剣の世界で遠距離武装!?一回の戦闘に一回って言っても規格外にもほどがあるだろ!?」

 

「本当にチートってわけか・・・。けど、代償ってのが気になるけどもなんで、もう一個の方はっと・・・」

 

 

『運命』(ディスティニー)

 

この世界を否定し、抗う為に作られた機神。ただ勝つ為に作られたこの機神は、全てを終わらせる力を持つだろう。

 

『光の翼』

 

この機神から放出される光の翼は、この機神の象徴の一つ。光の翼権限中は、彼の者に、絶大な速度を与える。(AGIに数分間バフ)

そして、完全なる回避を付与する。

 

『パルマフィオキーナ』

 

この機神の武装の一つ。眩い光を纏いしその手は全てを破壊する一撃であろう。

 

 

「・・・もう、驚きすぎて、逆に落ち着くな?これ。」

 

「さっきのフリーダム?ってのもそうだけど、こっちはAGIへのバフに完全回避の付与?それに、オリジナルの攻撃スキル?ベータにないのは仕方ないとはいえ、これ、明らかにチートスキルだぞ?茅場は何を考えてこのスキルを作ったんだ?」

 

キリトは手を頭に置いて、ため息をつく。まあ、無理もないだろう。ゲーム初心者の俺でもわかる。これは明らかなチートだ。

 

「なぁ、キリト。これ、使わないほうがいいんじゃないか?明らかに度が過ぎてるぞ?このスキル。」

 

「・・・いや、どうだろうな?確かに、これは俺もやりすぎだとは思うけど、逆に言えば、これを使わなくちゃいけない時があるって事じゃないのか?例えば、特定へのボスへの特攻とかさ。」

 

「一理あるとは思うけどよぉ・・・。けどそれも、サブクエとか、ボスの情報を集めるクエとかで用意されてんじゃねぇの?」

 

「まあ、深くは考えなくていいと思うぞ?誰かに見られると厄介なのは間違いないけど、持ってて損はないんだし。何より、ヴァルは戦いが上手いとはいえ、まだ初心者なんだからさ。このスキルがあっても問題だろうさ。」

 

「そうか?」

 

・・・まあ、キリトがそう言うなら、俺がどうこう慌ててもしょうがないだろう。キリトの言う通り、あんまり深く考えない様にしよう。

 

「んじゃ、俺のスキルの方もわかったし。この後どうする?次の街に行くのか?」

 

「そう・・・なんだけど、きっちりレベリングと、装備は整えたほうがいいと思う。ベータの時から変わってなかったら、次の村でアニールブレードっていう片手剣が取れるクエがあるんだ。これから先の階層でも使えるし、ヴァルが良ければ一緒に取らないか?」

 

「お?そう言うことなら、お言葉に甘えさせてもらうぜ・・・。ってか、これって、俺元に戻れんのか?まさか、ずっとこのままって事に・・・お?」

 

すると、俺が纏っていた機神・・・フリーダムが消え、元の姿へと戻る。

 

「戻った?どういう事だ?ヴァル、もしかしてそのスキル、どれくらい纏ってられるとか、説明あるか?」

 

「いや、そんなもんねぇぞ?今、俺の姿戻るのか?って思っただけだし・・・」

 

「もしかしたら、それが原因かもしれない。ヴァル自身の意思で解除したり、纏ったりできるのかもな。」

 

キリトの言う通りなら、少しは安心できるのかもしれない。少なからず、ずっと気を張っている時間はないってことだからな。

 

「なら、気を取り直して行くか?キリト?」

 

「ああ。絶対、このゲームをクリアしようぜ?ヴァル」

 

俺達は、拳を一度合わせて、次の街へと歩き出す。デスゲームに参加したってのはどうなることかと思ったが、こいつと一緒に攻略ってやつをするなら、どんなやつでも、負ける気はしねぇな。

 

 

 

 

それから、約1ヶ月。俺達は未だ、第一層を攻略できず、SAOの死者は既に2千人を超えていた。なぜ、攻略が進まないのか?そんなものは簡単だ。『デスゲームの中、態々死にに行く奴がどこにいる?』と言うやつだろう。死の危険があることをやろうとするプレイヤーはいないからな。

 

だが、最近、フロアボスの部屋がわかったと話題になっており、近日、攻略の為の会議があると言う話も上がっている。キリトもある程度のレベリングとお目当てのアニールブレードを手に入れた為、攻略に参加するらしい。

 

ん?俺?ちなみに俺は・・・キリトと共に、アニールブレードを手に入れてからは、少し別行動をした。それは、例のスキルのもう一機体、デスティニーの方を確認する為である。

 

使ってみた感想?イカれてるよ。強いなんてもんじゃない。フリーダムよりも、一撃のデカさが桁外れだった。

例の攻撃スキル『パルマフィオキーナ』と言うスキルが頭ひとつ抜けていた。右手、もしくは左手の掌に水色の光が出て、敵対MOBを掴む、もしくは触れた瞬間その光がMOBを貫通、触れた場所が爆発する。最初は驚いたけど、どうやら、敵対MOBにしか反応はしないらしい。試しに、キリトの手を掴んだらしてみたが、発動しなかったしな。

 

 

んで、確認したのち、俺は現在、フィールドに出ている。もちろん理由はレベリングの為である。俺の現在のレベルはキリトのレベルより少し低いぐらいだ。だけど、俺は初心者プレイヤーというものであり、実戦の経験が浅い為、慣れの為にと言うのもある。

 

「ほっ!おらぁ!!!」ザシュッ!!

 

第1層のMOB相手には、余裕で勝てるようにはなった。どのくらいやってたのかは知らないが、デスゲーム開始直後よりは、いい動きが出来るようにはなったと思う。キリトに前見てもらった時も、よくなってきたって言われたしな。それと、現在はあのスキルは使ってない。誰がみてるか知らないしな。

 

「ふぅ・・・キリトがいなくても、だいぶやれる様にはなったな。まだ、少し危ねえ時もあるけども・・・」

 

まだまだって事かねぇ。っと、思っていた時だった。

 

「・・・あの。」

 

「ん?」

 

誰かに話しかけられた。その声の方へ顔を向けると、一人の女性プレイヤーがいた。そして、俺はこの少女を知っていた。

 

「あれ?君、確か広場にいたあの時の?」

 

「あ、はい!私、『コハル』っていいます。あの時はありがとうございました。私、凄く怖くて・・・」

 

「おう。別に構わねえさ。急にただのゲームがデスゲームになって、死んだら終わりってなったら、誰でも怖えよ。現に、ほとんどのプレイヤーは、宿屋とかに籠ってるみたいだしな。あっと、俺は『ヴァル』ってんだ。名前、言ってなかったよな?」

 

「あ、はい。よろしくお願いします!ヴァルさん!」

 

「おう。よろしくな?コハル・・・って、そういや、コハル。一人でフィールドに出てんのか?」

 

「え?あ、えっと、もう一人一緒にいて・・・『コハル、ここにいたんだ?』あっ!『ホタル』!」

 

「んお?」

 

新たに来た少女は、どうやらコハルの知り合いらしい。銀色の髪、そして、誰もが一目見たら、可愛いと言うほどの少女だった。だが、その少女をみた時、俺は内心、すごく動揺していた。

 

(いや待て!?この子、『崩壊・スターレイル』のホタルだろ!?)

 

そう、あの幾多のプレイヤーの涙腺を崩壊させたであろう少女『サム』ことホタルだったのである。

 

「?えっと、コハル、この人は?」

 

「あ、この人はヴァルさん、私が広場で震えてた時、声を掛けてくれたんだ。ヴァルさん、この子は私の友達の・・・」

 

「初めまして、わたしはホタル。よろしくね?」ニコッ

 

「お、おう。ヴァルだ。よろしく。」

 

かぁ〜!この首コテンってしながらの微笑み!!この笑顔で多くの開拓者の心を魅了して来たのだろうか!!

 

「そ、それにしても、女性プレイヤー二人のパーティーは珍しいな?それに、顔を隠してるわけでもねえみたいだけど、大丈夫なのか?」

 

キリトから少し聞いたが、MMOは女性プレイヤーの人口は少ないらしく、更に、女だとわかると面倒な輩が近づいてくる為、隠している人物も多いのだ。だが、この二人は特に何かをしているわけではない。素顔を晒している状態である。

 

「今のところは、ね?こんな状態になっちゃって、そんな事をしてる暇もないみたいだから・・・」

 

「ああ・・・」

 

確かになぁ。デスゲームの中、ナンパするやつはいないか。そんな事をする奴は、肝が座ってんのか、ただの馬鹿だ。すると、その時、ピコンと俺に通知が飛んでくる。どうやら、メッセージが来たようだ。

 

「っと、悪い。メッセが・・・?キリト?」

 

メッセージの相手はキリトだった。内容は、今日、拠点にしてる街で第1層フロアボスの攻略会議があるらしい。キリトは参加するみたいで、ヴァルも参加しないか?と言う内容だった。

 

「フロアボスの攻略・・・その会議か。」

 

「ヴァルさん、攻略会議に参加するんですか?」

 

「ん?おお。親友が参加するって言うからな。一応な。」

 

「それなら、私達も会議に参加しようと思うんだ。ヴァルも良かったら、一緒に行かない?」

 

「え?コハルとホタルもフロアボス攻略、参加するのか?」

 

「うん。これでも私達、βテスターだから。戦闘面では、心配しなくてもいいよ?」

 

まあ、正直なところ、ホタルの方は心配してはいないんだよなぁ。サムな訳だし。あれだけの戦闘ができるし・・・まあ、過去が過去なわけだしな。

 

「なら、折角だし一緒に行くか。あいつの話ならフロアボスは、複数パーティでレイド戦をするわけだからな。人数は多いほうがいいし。」

 

俺とコハル達は、攻略会議が行われる街、『トールバーナ』へと向かう。幸いな事に、俺がレベリングしていた場所は、トールバーナから離れてはいない為、少し歩けば、すぐに着く。

 

街に着いて少し歩くと、待っていてくれたのかキリトが立っていた。俺達に気づくとこちらに向かってくる。

 

「よう。久しぶり・・・でもないか?ヴァル」

 

「1ヶ月だろ?なら、久しぶりであってんだろ?っと、コハル、ホタル。こいつが俺の親友、キリトだ。俺にSAOの事を色々教えてくれたんだ。」

 

「初めまして、キリト。私はホタル」

 

「わ、私がコハルです!」

 

「ああ。よろしくな。っと、そろそろ行こうぜ。ここで話すのもいいけど、会議が終わってからの方がいいだろ?」

 

キリトが先導して、俺達4人は会議の行われる場所へと向かう。

 

 

 

これから、始まるのは、この世界のクリアのための第一歩。

 

 

 

『フロアボス攻略戦』までのカウントダウンが始まったのだった。

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