アンネとの戦いが終わって数日後、鉄幹は重要な情報を手にいれた。
「皆!遂に青鞜社の本拠地を見つけた!明日に攻撃を仕掛けて全てを終わらせる!今日は最終準備だ!」
そう、青鞜社の本拠地を見つけただった。与謝野達は1日を攻撃準備に捧げた、与謝野と鉄幹は作戦立案、ルーシュンはアーモリーにある武器に改造を施し、次郎は薬剤の準備をした。
そして作戦当日、日が昇る前から与謝野達は本拠地へと向かっていった、
「みなの衆。作戦は正面突撃なかれ。手にはルーシュンの最高の銃が、負傷したなら安心できる次郎の手当が、情報は私の鉄幹がある。ここまで来たなら小細工は必要無い事無かれ。無事に全員が生還し給ふ!いざたけき戦いへ!」
与謝野の鼓舞演説が車内に響く。暫くして青鞜社の本拠地に着いた、本拠地と言っても大きさはとても小さく、小工場ほどであり、更に殆ど敵兵は見えない。
「晶子。敵は見えないがこのまま突撃するのか?」
「突撃し給ふ」
そうして与謝野たちは装備を整え始めた。与謝野はAsh-12とPMMピストル、鉄幹はMCX-SPIERライフルとGsh-18ピストル、ルーシュンはLTS-909とMP7A2-PDW、次郎はHK433とP90を持ち、全員がラトニクアーマー、NVG付の6B47ヘルメットを着用し、基地に突撃した。
敵兵の影は未だに見えず、基地内唯一の建物に入った。建物は大型の倉庫と地下拠点が一緒になっているらしく、与謝野たちは地下を目指した。突然倉庫の電気が落ちた、NVGを着用した与謝野は走る敵兵の姿を捉え、射撃を始めた。敵兵は不意の射撃であったのだろう、抵抗する事が出来ずにそのまま倒れた。与謝野は敵兵のドッグタグと装備を見た。
「…!この装備…グルンイェーガーなかれか!?」
グルンイェーガー。それは青鞜社、平塚らいてうの武装親衛隊であり詳細は殆ど明かされていないが、司令官は樋口一葉、練度はネイビーシールズ、SAS、GIGN、スペツナズなどの特殊部隊と同等とされている。また青鞜社のイデオロギーに絶対的な忠誠を誓っており、士気も非常に高い。
「与謝野さん!敵が展開を始めています!」
見ると9人程の歩兵がおり、防弾シールドを持った者が前方と後方に1人ずつ、カービンと機関短銃を持った斥候が2人、後方に狙撃兵と機関銃手が1人ずつ、ライフルマンが2人、最後尾には樋口と思われる人物がいた。与謝野たちが展開を始めると機関銃手による制圧射撃が行われ、同時にフラッシュバン、グレネードが飛んできた。フラッシュをNVG越しにもろに食らったルーシュンは感覚が麻痺し殆ど動けず、グレネードの破片の一部を受けた与謝野は足がやられた。その2人に対して斥候が突撃、鉄幹と次郎には1人のシールド兵が圧をかけながら狙撃兵による狙撃がされ身動きが取れなかった。与謝野に向かってきた斥候は咄嗟に伏せた与謝野に対応できず倒されたが、ルーシュンは向かってきた斥候に対応仕切れなかった。そこに与謝野がナイフを投げ対処した。
一方鉄幹達はシールド兵と狙撃兵の攻撃に翻弄されていた、シールド兵がシールドで鉄幹の攻撃を防ぎつつ、次郎をMP9で射撃し、次郎に深手を与えた。次郎はそのまま遮蔽の外に出てしまい、狙撃兵の格好の的になった。しかし突如次郎にスモークが投げ込まれた、装備品の中にはスモークは無く敵が誤って投げたのだろうと思われる、鉄幹はスモークに困惑しているシールド兵に吶喊し、マチェーテで斬りつけ無力化した。
「次郎!大丈夫か!」
「うぅぅ…ゔぇ…僕は治療に専念する為戦線から外れます…」
次郎はかなり酷い容態のようだが次郎なら大丈夫だろう。
ルーシュンはようやく感覚が戻り、戦闘可能になった。
「与謝野!世話をかけて申し訳無い!」
「謝るのは後にするなかれ!ライフルマンが来てい給ふ!」
1人のライフルマンが突撃してきた、奴は手榴弾を投擲しながら着実に距離を縮めていった。幸い手榴弾の被害は出なかったが、ルーシュンがライフルマンの制圧射撃で負傷してしまった、奴はルーシュンに戦闘が出来ないようにさせてから与謝野を狙うつもりらしい、与謝野の近くに来たライフルマンは与謝野に対してグレネードランチャーを放ち、体制を崩した与謝野に銃剣で突撃してきた、与謝野はグレネードに直撃はしなかったが負傷し、この攻撃に耐える事は到底できず、ルーシュンが放った銃弾も当たらず絶体絶命に陥った。
その時であった。突如ライフルマンが被弾しそのまま倒れた。与謝野は奴が撃たれた方向を見ると、ルーシュンの隣に男がいた。
「ルントウ…何故ここにいる…」
「それは旦那様とそのお仲間達の皆様を助けるためです。以前お会いした時は力になる事が出来ずに申し訳ありませんでした…」
「…やはりお前は俺の小英雄だな…」