アフガン与謝野   作:立体未来主義者

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アフガン与謝野12(最終回)

与謝野達は工場を抜け、基地の最深部に向かっていた。

「与謝野!私と次郎はルントウの治療を行ってから合流する!」

「分かり給ふ!」

 参謀本部の様な所に着いたが、既にもぬけの殻であった。

「らいてうは何処に行ったなかれか!?」

「晶子ここを見ろ、隠し扉がある。」

 鉄幹は隠し扉らしき物を見つけた。開けてみるとかなり奥に続いており、施設の最深部に繋がっていそうである。その時、参謀本部のドアが蹴破られた。

「晶子!伏せろ!」

 鉄幹は与謝野を伏せさせ、ドアに射撃をした。与謝野は物陰からドア付近を見てみると敵兵が倒れていた。

「クソ!奴等まだいるのか!?晶子!先にいってらいてうを倒せ!私はここで奴等を食い止める!」

「鉄幹!やめるなかれ!君が死に給ってしまうなかれ!もう君が死の淵を歩くのはやめるなかれ!!」

「晶子大丈夫だ。言っただろう、私が死ぬのは晶子が死んだ時だけだ。」

「…鉄幹」

「晶子また会おう。愛してる。」

 鉄幹は晶子を送り出し、青鞜社の残党を迎え撃った。

 与謝野は隠し通路を進んでいった。通路の終わりと思われるドアがあり、ドアを開けるとそこには巨大な車両基地が広がっていた。

「…晶子。来たか…」

 物陰から奴が出てきた。らいてうだ。

「何故をとうとを殺し給った!」

「……奴が製作したVtuber、夜野沙あきね。それが女性蔑視だからだ。」

「何を言い給う!をとうとが作った夜野沙は世間に迷惑を掛ける事が無かったなかれ!そしてリスナーも厳格なルールの下、問題を起こさないまともな人間しかいなかったなかれ!」

「黙れ!Vは性的搾取だろうが!」

 らいてうは隠していた銃を取り出した。CBJ-MS機関短銃に100連ドラムマガジンを付けたものだ。CBJが放つ6.5mm×25CBJ弾は凶悪な貫通性能を持ち、現代戦車の装甲も貫通する。与謝野はらいてうの射撃から逃れるために物陰に隠れながら移動した。

「与謝野!出てこい!」

「遮蔽何か関係無いぞ!」

「さっさと投降すれば仲間の命は保証してやる!」

 らいてうは与謝野を探し出す為に物陰に銃を撃ちまくった。与謝野は位置を変えながら、らいてうの隙を探った。らいてうがリロードを始めた所をついて与謝野は射撃を始めたが、もう既に弾は尽きていた。樋口が使っていたナイフをらいてうに投げ、らいてうがナイフに目を取られているうちに接近し、銃を奪いらいてうを武装解除させた。

 与謝野とらいてうは格闘戦で戦闘をした。どちらが殴られば、もう一方が蹴りを入れ、首を締められたなら、相手を投げ、一歩も譲らない戦いをしていたが、突如与謝野が倒れた。らいてうは拳に鋼鉄のナックルを着用していた為、そのダメージが効いてきたのだろう。

「与謝野!貴様は今まで太陽だったが!今じゃあもう月にも届かない存在だ!女性の社会的地位の為に死ね!」

「…君死にたまへ!」

 与謝野は体からデリンジャーを取り出しらいてうに1発撃った。デリンジャーは44マグナムを使うタイプであったため、らいてうは重症だろう。与謝野は倒れ込んだらいてうを見つめながら、デリンジャーのハンマーを起していた。ここであと1発この女に撃てば全てが終わる。与謝野は引き金に指をかけた、しかし与謝野は考えた。この女を殺す為に一体いくらの血が流れただろう。この女を殺した所でをとうとは救われるのか、自分もらいてうの様な自分の正義を押し付けるだけの悪なのではないか…

 

 

 

 与謝野は引き金を引いた。弾は外したが。

「…生かして何とするんだ。私の負けだと言うのに。」

「…もう行き給へ」

 らいてうは逃げる様に車両基地から逃げていった。

「……子…晶子…晶子!無事か!皆来たぞ!」

「決着はつけ給うた。皆で帰り給う…」

 

 

逃げていたらいてうはほくそ笑んでいた。らいてうは与謝野が自分の事をどうせ見逃す事を見据えていたのである。らいてうはまた組織を再興し、与謝野達を一人残さず殺す事を考えていた。

「晶子ォ!!お前は勝ったと思っているが!!本当は私の勝ちなん」

 狙撃銃の音が響くと同時にらいてうは倒れた。

「おい   奴を撃ったぞ   」

「与謝野っていう女を撃てば報酬を出してやるとらいてうって奴が言ってたのは本当だったな   」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エピローグ

 与謝野達は電車に乗っていた。与謝野の弟が殺され、アフガニスタンでの死闘を繰り広げてから1年。与謝野達は弟の墓参りに向かっていた。

「………だからお父さんが生きてるのはお父さんの仲間がお父さんの仕事を変わってくれたからなんだ……」

 電車の中は少し騒がしいが、銃後の幸せとはこんな物である。

「晶子。そろそろ着くぞ。」

 電車を降り、墓地に向かった。

 

  与謝野 籌三郎

 

与謝野達は墓標に花と線香を手向けて礼をした。与謝野の目は淋しい目をしていた。しかし穏やかな目でもあった。

 

 

終わり

 

 

 




ここまで読んで頂きありがとうございました。アフガン与謝野は深夜テンションの思い付きで作った怪文書をストーリーにした物で、中々頭のおかしい内容でしたが、少しでも面白かったり、楽しいと思っていただければ幸いでございます。
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