異世界に来た!   作:真っ黒な雰囲気

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17話

僕の名前はマルス。

今日は、初心者の塔攻略の日。

 

こんなダメな僕だって買ってくれた。

冒険に連れて行ってくれた。

魔法も使えない僕に。

だから僕は、ご主人様のために頑張る。

 

今日集まった初心者は八人。

 

一人は貴族。二人はその従属している者。残りは三人は平民、もしくは冒険者予備軍。そして奴隷が僕と、もう一人。

 

「あの、すいません。君も奴隷なの?」

 

「すみません。」

 

みすぼらしいかっこうの少女。

そんな装備で大丈夫かな?

 

「こっちこそ、すいません。」

 

「いえ、私の方こそすみません。」

 

彼女は、エルフの様だ。

エルフの奴隷は、珍しいな。

なんとなく話しかけちゃったけど大丈夫だったかな?

 

「僕も奴隷なんだ。」

 

「え?

でも、普通の服や装備をしていますが?」

 

「ご主人様、いや、ソーマさんに買って頂いたんです。」

 

「なるほど。よいご主人様に買っていただいたのですね。」

 

「そういえば、名前。聞いていいですか?」

 

「クリスタと申します。よろしくお願いします。」

 

「すいません。こちらこそ、よろしくお願いします。マルスです。」

 

「こちらこそ、すみません。」

 

「クリスタさんは、どちらの奴隷なんですか?」

 

「えっ」

 

「すいません。ぶしつけでした。」

 

「いえ、大丈夫です。私のご主人様は、貴族のノマーニ・シェッヘンシブという者です。シェッヘンシブ家の時期当主と噂されるお方です。」

 

「貴族の家の奴隷がなぜ初心者の塔に?」

 

「おそらく、ノマーニ様のご気分ではないかと。ある日突然、初心者の塔の攻略に出よとのご命令でしたので。」

 

「そんな理由で!

大丈夫なんですか。実戦経験とかないんですよね?」

 

「無いので不安ですが、仕事で失敗してお仕置きされるよりマシですから。」

 

「この、ダンジョンでは僕が守りますから。」

 

「ひゃっ。すみません。ありがとうございます。」

 

僕だって、ソーマさんみたいに誰かを守れる男になるんだ。

 

「おい!そこの奴隷。出発だぞ。足を引っ張るなよ。」

 

「はーっはっは。奴隷は僕達の盾にでもなればいいんだ。」

 

貴族の男と、その従属がこちらを、バカにして笑っている。

 

「おいおい。実力がないからって吠えるなよ。余計弱く見えるぜ。」

 

「すいません。僕が遅いのが悪いんです。」

 

「ちっ、まーお前がいいっていうならいいんだけど。」

 

「守っていただいたのに申し訳ございません。」

 

「守っていただいて、ありがとうございます。お名前を聞いてもよろしいですか。」

 

「俺は、サーフってもんだ。冒険者になる予定だ。だから、言葉遣いも気にしないでくれ。俺は強い奴が好きなんだ。あそこの弱そうな貴族よりお前の方がよっぽど話が会いそうだ。」

 

「僕は、マルスです。僕の、ご主人様が冒険者なんです。それで僕も連れて行って貰った事があるんです。」

 

「なるほど。実戦経験者か。雰囲気が他のやつと違う訳だ。よろしくな。」

 

「よ、よろしく。」

 

「私は、クリスタです。よろしく。」

 

「よし。じゃあそろそろ行こうぜ。」

 

貴族のグループは、先に行った様だ。僕達も初心者の塔にはいった。

 

いよいよだ。

今日、このダンジョンを攻略して、魔法をゲットしてソーマさんの役に立てる様になるんだ。

 

初心者の塔。一階層。

 

一階層のモンスターはゴブリンだ。

ゴブリンは、一昨日、戦ってる。

なんとかなるはずだ。

 

ゴブリンが棒を振って攻撃してくる。

俺は、盾でしっかり防御する。

そして、ゴブリンに一撃。

 

「マルス、すげえな。戦い慣れてる感じするな。」

 

「すごいです。マルスさん。」

 

なんだかんだで、マルス、シルビア、サーフの三人は仲良くなっていく。

 

「次のは、俺の番だな。」

 

サーフがゴブリンに、斬りかかる。

若干、力まかせのところはあるが、しっかりゴブリンを倒す。

 

「私だって。頑張るんです。」

 

シルビアは、弓矢を使っている。

しっかり狙ってゴブリンを射抜く。

 

「すごいよ。二人とも。僕よりもセンスがあるよ。羨ましいくらい。」

 

「これならいける。三人で一緒に突破しよう。」

 

「はい。」

 

三人は、一階層を無事に突破。

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