ギャーモリの超音波攻撃をしっかり対策して順調に進む三人。
そして、
初心者の塔三階層。
大きな扉がある。
扉を開けた。
すでに戦っている五人。
どう見ても押されている。
盾役がいないのだ。
そのせいで攻撃もうまくいってない。
ソーマさんが、パーティー戦では役割が重要になると言ったのは、こういう事だったのか。
あの鎧が[アーマーナイト]。
助けに入らないと、マズい気がする。
「僕達も行こう。」
「なんでだよ?
見てればいいのに。そしたらモンスターも弱るし、第一、あんな奴ら助ける価値がない。」
「でも、ソーマさんなら助けると思うから。」
僕は、アーマーナイトに斬りかかった。
クリスタも、矢を放つ。
「もーわかったよ。やればいいんだろ。」
サーフも、斬りかかる。
「僕が、こいつの攻撃を受けます。皆さんは側面からの攻撃をお願いします。」
マルスは、アーマーナイトの攻撃を盾を使い防ぐ。
サーフ、シルビアはすぐに攻撃した。
他の初心者達は、一瞬戸惑っていたが、すぐに攻撃に加わってくれた。一人を除いて。
「なんで、貴族であるこの僕があんな奴隷の言う事を聞かないといけないでしか。」
そう。貴族の、スクウィークだ。
彼は、機嫌が悪そうに見ている。
「なんで僕が。あんなやつの…」
マルスは、思った。
こいつの、攻撃を避けると他の人に攻撃が当たってしまう可能性がある。
今回は攻撃を盾で全て受けた方がいいと。
マルスが、正面から攻撃を受けてくれるので、他の人は先ほどとは別人のように攻撃が当たることに驚いていた。
サーフと、クリスタを除いて。
サーフは、マルスを認めている。
実際この中の誰よりも強いのだ。
そして、見事。アーマーナイトを倒す。
【見事。盟約に従いソナタらの力を解き放とう。】
そして、僕の目の前が、真っ白になった。
ここは、街のすぐ近くの広場だ。
街と、森とのちょうど中間ほどの場所だ。
僕達は、勝ったんだ。
「おつかれ、マルス、シルビア。」
サーフが嬉しそうに話かけてくる。
「俺は、このまま冒険者ギルドに登録と魔力検査をやるつもりだがお前らはどうするんだ?」
「私も、魔力検査を行うつもりです。」
「僕は、まずソーマさんに報告しないと。」
「そうか。なら、ここでお別れだな。次会う時は、お互い冒険者。その時はパーティー組んでクエストに行こう。」
「ありがとう。僕、もっと強くなるよ。クリスタ、君も冒険者になろうよ。」
「ありがとう。でも…」
「大丈夫。僕のご主人様ならきっとなんとかしてくれる。待ってて。」
「ありがとう。」
「マルス、もしかしてクリスタに惚れたのか?」
サーフが、ニヤニヤしている。
「そそそそんなんじゃ。」
クリスタも、顔が真っ赤だ。
「青春だねえ。そんじゃお前も、頑張れよ。じゃあな。」
「また、会おう。」
僕は、二人と分かれて、ソーマさんのいるいつもの宿に戻った。
「ただいま帰りました。」
「マルス!
帰ってきたか。どうだった。怪我はないな?」
「はい。大丈夫です。まずは、魔力検査に行きたいのですが。」
マルスの奴。行く前よりすこし自信がついたかな。話を聞きたいが、マルスの言う通りまずは、冒険者ギルドへの登録と、魔力検査だ。
「よし。二人とも、冒険者ギルドに行くぞ。今日からみんな冒険者だ。」
三人で、冒険者ギルドに向った。
そして、登録を済ませマルスだけは魔力検査を行った。
マルスの、魔法は付加魔法だった。
「付加魔法ですか。」
付加魔法は、武器に属性を付けたり、パーティーの耐性を上げたりとサポート系の魔法です。
「これで、やっとソーマさんの役に立てます。」
「魔法取得おめでとう。マルス、お前はすでにとても俺の役に立っているぞ。奴隷商店で見たときとは、別人の様だ。」
「ありがとうございます。これからも、頑張ります。」
「あの。ランク測定の、ことなんですが。」
受け付けのお姉さんのシルちゃんだ。
「よろしくお願いしますね。シルちゃん。」
「ひっ。その、あだ名で呼ばないで下さい。
えー、話を戻します。お二人は、ソーマさんの推薦と、言う事であれば、ランクを最大Dスタートに出来ます。多少、お力を見せていただく必要が、ございますが。」
「どうする二人とも。」
「「やります。」」
「なにをすればいいんですか?」
「お二人の、得意なものでいいので、魔法もしくは攻撃系の特技を見せてください。」
「マルスは、大丈夫か?」
「はい。魔法も使えばなんとかなるかと。」
「じゃあシルちゃん、お願いします。」
「そのあだ名は辞めてください。」
そして、二人は広場にでた。
カノンは、[ライトニングボルト]を使い余裕の合格。
マルスも、付加魔法で攻撃力と速さを上げて岩を叩き斬って合格した。
マルスは、本当に強くなったんだな。
と、俺は内心嬉しく思っていた。
そして俺達は、ギルドを後にしてた。
マルスの初心者の塔突破と、マルスのカノンの冒険者ランクDスタートを祝してお祝いをするため、いつもより豪華な店に入って、晩飯を食べていた。
そして、初心者の塔でも出来事やマルスの活躍を聞いた。
マルスに友達ができた事はとても喜ばしかった。
一つ気になることは、貴族の事。
貴族か。ここの貴族がどんなものか調べてみなくては。
「お願いします。ソーマさん。クリスタを助けて下さい。」
「マルス、手を出してくれ。」
俺は、マルスとの奴隷契約を破棄。
マルスを、平民にしてやった。
「その、クリスタって子を助けるのは俺じゃない。お前だ、マルス。
今、お前は奴隷じゃなくなった。自分の意思で動ける様にした。
俺に、頼むとしたら助けてではなく、助けるのを手伝ってだろう?」
マルスもカノンも驚いている。
「お前は、平民。奴隷を持てるようになった。その貴族からクリスタって子をお前が奪うんだ。」
「はい。分かりました。手伝って下さい。ソーマさん。」
「もちろん。」
「あの、ソーマさん奴隷を解放してよろしいのですか?」
カノンが聞いてくる。
「カノンも奴隷から解放しようか?
俺は、冒険に行くパーティーメンバーを探しに行ったんだ。お前らが奴隷が嫌だって言ったら解放してやるさ。」
「でも、私達が逃げ出すとは考えなかったのですか?」
「お前達は逃げ出すのか?」
「僕は逃げたりなんてしません。一生ソーマさんに付いていきます。」
「私は、奴隷のままでいいです。
もちろん奴隷を解放してもらってもソーマを裏切ることはしません。でも、私はソーマさんの奴隷で嬉しいんです。」
「よし。とりあえず、貴族の事は明日詳しく話そう。今はお祝いだ。」
それから、三人で楽しくご飯を食べて、宿に戻った。
「マルスは、奴隷じゃないから別の部屋を用意しよう。カノンは一人がいいか?」
「私は、ソーマさんと同じお部屋がいいです。」
「わかった。じゃあ明日の朝マルスの部屋で今後の事について話し合おう。おやすみ、マルス。」
「本当に、ありがとうございます。おやすみなさい。ソーマさん。」
そして、部屋にはカノンと二人きり。
「カノン、本当に良かったのか奴隷のままで。奴隷って事は俺に何されてもいいって事になるんだぞ?」
「ソーマさんの言う何されてもいいって…」
俺は、カノンの唇をふさいだ。
「こーゆーこと。」
「ソーマさん。」
「真っ赤な顔のカノンを見るとさらに、イジメたくなってしまうな。」
俺は、にっこり笑顔でカノンの顔に俺の顔を近付ける。
「今日は昨日以上に、カノンに頑張って貰わないとね?」
カノンの、尻尾を撫でる。
「シッポは、シッポは、だめぇ…」
力の入ってないカノンを無視してさらに、攻めた。
俺は、カノンが意識を手放すまでイジメてしまった。
カノンは、しっかり俺に抱きついたまま寝ている。
俺は、カノンの耳を撫でながら、眠りについた。