異世界に来た!   作:真っ黒な雰囲気

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22話

俺は、シェッヘンシブ家に来ている。

 

「ソーマ様。お越しいただいてありがとうございます。」

 

「ノエルさん、堅苦しいのは無しにしませんか?」

 

「あなたは、冒険者でしたわね。」

 

今夜は食事会。

テーブルの上には、ご馳走がたくさん。

白いごはんがないのが残念ですが、今まで食べてきたものとはぜんぜん違う。

これが、貴族なのか。

 

「今夜は特別豪勢です。娘の完治とその恩人んソーマさんに乾杯。」

 

テーブルには、ルマーニとその奥さんのノエホ、ノエルにノマーニと俺が囲んでいる。

 

「初めまして。ルマーニの妻ノエホでぼざいます。本日は」

 

「堅苦しいのは、無しにしましょう。今日は、娘さんの退院祝いですから。」

 

「タイインですか?」

 

「すいません。俺の故郷の言葉で病気が直ったことを指す言葉です。」

 

厳密には、違うと思うがまあいい。

というか、通じない言葉もあるんだな。初めて知ったぞ。

 

「しかし、ソーマさんは一体なにをされたのですか?」

 

「魔法ですよ。大したことじゃありませんよ。」

 

「なるほど。しかし、あの様な魔法は、聞いた事がありませんぞ。」

 

ルマーニとノエホは、驚いている。

 

「お前、本当に冒険者なのか?」

 

「こら、ノマーニ。ソーマ様に失礼でしょ。」

 

「大丈夫ですよ、気にしませんから。俺は、約束を破られたり、家族に、手を出させる事以外は、あまり気にならないので。」

 

「ありがとうございます。」

 

「家族といいますと、今日おられた方々ですか?」

 

ノエルが尋ねてくる。

 

「俺には、本当の家族がいません。だから、今では彼等が家族なのです。」

 

「複雑な事情があるのですね?」

 

「大した事はありませんよ。お気になさらずに。」

 

そして、食事会はそれなりに楽しく過ごせた。

 

「ソーマ様。私は、まだしっかりと歩けませぬ。だいぶ筋肉が落ちてしまった様で、だからソーマ様には、冒険の話をたくさん聞きたいのです。」

 

ノエルが頼んでくる。

子犬の様だ。

 

気が付いてみれば、ノエルはずっと子犬の様だ。

そして、俺はそんな頼みに弱い。

しかも、ノエルは綺麗だ。

ますます断れない。

 

「では、実際に少し外へ出てみましょうか。」

 

「ですが、お父様がお許しになるとは思えません。」

 

「内緒で、ですよ。どうします?」

 

「是非よろしくお願いします。」

 

「では、手を出して貰っていいですか?」

 

ノエルは手を出した。

俺はその手を掴んで、[転移]。

 

ここは、森の入り口。

 

「すごい。これが、森なのですね。」

 

「森に来るのは初めてですか?」

 

「初めてです。森は危険だから行ってはいけないと言われておりましたので。」

 

「そうですね。確かに危険です。なので、そろそろ。」

 

俺はまた、[転移]で今度はシェッヘンシブ家の屋敷の屋根の上のに。

 

「到着したした。あなたのお家です。」

 

「ソーマ様は、私を治すだけでなく、こんな事もできるのですね。」

 

「喜んで貰えたのならよかった。

屋根の上で横になって、星を見るのもなかなかですよ。」

 

「屋根の上で星を見るのは初めてです。今日は、たくさんの初めてを体験できました。ありがとうございます。」

 

「それはよかった。ですが、家を抜け出した事は二人だけの秘密でお願いしますね。」

 

「二人だけの秘密。はぅぅ。」

 

俺は、ノエルがときめいている事に気付いていなかった。

 

「では、俺はそろそろ。」

 

俺は、腕をノエルにしっかりと掴まれて

「また、来てくれますよね?」

上目遣いで尋ねられる。

 

「約束は出来ません。俺は、冒険者。いつ死んでもおかしくないのです。ですが、俺が生きている間に、たまになら来られると思います。

また二人だけの秘密を楽しみに。」

 

負けた。俺は、負けたのだ。

子犬の様な彼女に。上目遣いの彼女に。

 

俺は、[転移]で彼女を部屋に連れて行きお別れをした。

 

彼女が寂しそうにしていたのにも気付かずに。

 

そして、俺は屋敷を出ようとした時。

 

「本日はありがとうございました。娘がとても楽しそうにしておりました。これも、ソーマさんのおかげ。」

 

「いえ、俺はなにもしてませんよ。」

 

「また、いらしてくださいね。娘もきっと喜びます。」

 

「また、機会がありましたら。では、失礼します。」

 

俺は、屋敷を後にした。

 

宿に、帰るとカノンは部屋にいなかった。

マルスとクリスタと居た。

 

カノンも仲良くなってるな。

良かった良かった。

 

「あっ、おかえりなさいませ。ソーマさん。」

 

三人が迎えてくれる。

 

「ただいま。」

 

三人と、今後のことを話た。

 

火竜のダンジョンに行こうと思っていること。

 

三人は、快くこれを了承してくれた。

 

次の目標は火竜のダンジョン。

炎の、ドラゴンだ。

 

そして、クリスタの魔法も確認。

風の魔法だ。

そして、弓。

今までにはないタイプだ。

 

明日から、どうやって連携するか。

考えるのも楽しい。

 

そして、いろいろ考えてながら俺は気付いたら眠っていた。

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