朝起きたら、俺は床の上だった。
周りを見渡す。
クリスタと、マルスも床の上で寝ている。
そうか、俺はマルスの部屋で寝てしまったのか。
カノンの姿だけない。
俺は、部屋に備え付けてある紙に起きたら俺の部屋に来るよう書き置いてマルスの部屋をでる。
俺は自分の部屋に戻ると、ちゃっかり自分だけベットに入って寝ているカノンを発見。
ご主人様をほっといて自分だけベットでとは、けしからん。
これはイタズラをしよう。
俺は、さっそく行動に移した。
カノンに気付かれない様にそっとベットに入る。
そして起こさない様に静かにゆっくりとカノンをホールド。
そして、カノンが起きるのを寝たふりをして待つ。
しばらくするとカノンが起きてきた。
すぐに、俺に気付いた様だ。
期待通り驚いている。
驚く様にワザと顔を近くしておいたのだ。
カノンが俺の腕から逃げ出そうとしても、俺がしっかりと抱きしめているため抜け出せない。
そして、抜け出すのを諦めたカノンは俺を見ている。
正直恥ずかしい。だが、ここで負けては意味がない。俺は、もう少し粘ってみることにした。
するとだんだんカノンがモジモジしだした。
そして必死に腕から逃げ出そうとする。
急にどうしたのだう?
と、思ったがカノンは逃がさない。
「ご主人様、ソーマさん、起きて下さい。ソーマさん。」
カノンが、俺を起こし始めた。
もしかして
と、思い俺は確認のため寝返りを打つフリをして体を動かすと同時にカノンのお腹を軽く押してみた。
「はふっ。ご主人様、お願いします。起きて下さい。」
カノンは、ずっと足をごそごそさせている。
やっぱりか。
カノンは、オシッコをガマンしているんだと思う。
イタズラとしては十分楽しんだしそろそろ解放してあげようか、それともさらに、イジワルをしようか。
俺は、悩んだ。真剣に悩んだ。
その間にも、カノンは俺を起こし続ける。
俺は、寝るフリをやめた。
「おはよう。カノン、さっきからそんなにもぞもぞしてどうしたの?」
「起きてたんですか!」
「一人だけでベットに行っちゃったお仕置きしようと思ってね。」
「ごめんない。わかりましたから離してください。」
「俺に抱きしめられるのは嫌になったの?」
俺は、とっても笑顔だ。
気付いてしまった。俺は、Sになってしまったのかもしれない。
「嫌じゃないです。とっても嬉しいです。でも今は、」
「じゃあ、このままでいいんじゃないのかな。」
そして、俺はまた少しカノンのお腹を押す。
「お腹…押しちゃ…だめぇ。」
カノンは、限界の様だ。
「ごめんね。おトイレ行ってきな。」
俺は手を離した。
カノンは、すぐにトイレに向かう。
少し、フラフラしながもトイレに入れた様だ。
俺は、カノンにお仕置きできたことを嬉しく思いながらカノンの帰りを待つ。
「もう少しで、危ないところだったんですからね?
それと、ずっと気付いててやってましたよね?」
カノンが怒りながら帰ってくる。
「ごめんごめーん。」
俺は、全く反省せずに謝る。
「もうちょっとで、もうちょっとで…
とっても、危ないことろだったんですから。」
俺は、カノンを優しく抱きしめて耳元で囁く。
「ごめんね。でも、カノンが可愛いかったから。」
「ずるいです。そんな事言われたら私が怒れないの知ってて言うんですから。」
俺とカノンがじゃれているとマルス達も起きた様だ。
「ソーマさん起きてますか?」
マルスの声が聞こえる。
「起きてるよ。入ってきな。」
俺も返事をする。
「おはようございます。準備できました。」
「そうか。なら、クリスタの服を買ったら出発だ。カノン、準備して。」
「はっはいぃ。」
俺と、カノンは急いで支度をして、カノンの服を買い、俺達は、ギルドから馬車を借りた。
馬車は、レンタルでもまずは買い取り金額を払い、馬車を返すとレンタル代との差額が返金される仕組みらしい。
クエストに出たまま帰ってこない場合も考えてられるから当然か。
俺は100万[C]払い、スナソンの街を出発した。
今回は、日をまたぐことになるから食べ物と水は多めに持ってきた。
転移で街に戻ってもいいのだが、せっかくの機会だから、野宿も経験してみようと思う。
それに、徒歩と馬車を使うのでは一日で移動できる距離がぜんぜん違う。
食材はアイテムボックスにしまっておけば腐る事はないらしい。
なので、保存も問題なし。
野宿は、見張りを立てなければならないので昼間の内からローテーションで寝る事にする。
見張りには、用心のため二人づつでやろうと思う。
昼間は一人づつ睡眠をとることにする。
しかし、例外もある。
「ここは、スライムの森と呼ばれる森ですね。」
クリスタが言った。
森では、モンスターが出る確率が高いので全員起きるように言ってある。
しかし、スライムの森。
もしかして、ドラ○ンク○ストであった、ボーナス狩場なのではないか?
俺はひそかに楽しみしているのであった。
「みんな、起きてるな?
それじゃあ、森に入るぞ。」
俺達は、森に入った。
森に入ると、すぐにモンスターが出てきた。
[スライムマダラ]だ。
マダラ模様のスライムだ。
「クリスタお前の好きな様に戦ってくれていい。お前の力を見せてくれ。」
「わかりました。」
「マルス。もしもの時は任せたぞ。」
「はい。」
「ウィンドアロー」
クリスタは、風で矢を作り放つ。
しかも、一本に見えた矢がスライムマダラに当たるころには、三本になっていた。
なかなか協力な後衛になるなと思った。
「お疲れ様。風の弓主体で戦うって事でいいんだよね?」
「はい。そうです。」
クリスタが答えた。
「そうか、ありがとう。
次は四人で連携しようと思う。
敵が、単体の時以外は連携をこころがけよう。」
さらに、森の奥に向かう。
[一つ目スライム]
目が一つ目しかないスライムだ。
気持ち悪いので俺が、[天叢雲剣]で瞬殺。
それから、体が赤い[レッドスライム]。
このあたりのモンスターは、問題なく撃破。
問題は、ここからだ。
目の前にいるのは、[ビックスライム]。
体長2mほどの巨大なスライムだ。
動きは、スライムと同じ。
しかし、この巨大だ。体当たりでもくらったらシャレにならない。
「こいつは、全員で狩る。前衛は、俺とマルス。後衛は、カノンとクリスタ。みんな頼むぞ。」
[ビックスライム]が体当たりをしてくる。
俺と、マルスで正面から止める。
ほとんど、マルスが止めているといっていい。
それで、この威力だ。
一人だったらまともに止めることもできそうにない。
俺は[天叢雲剣]での、HP吸収を忘れない。
「サンダーボルト。」
「ウィンドアロー。」
雷と、風の弓の攻撃だ。
ビックスライムは、体に傷がついているが、まだ死なない。
「マルス、すぐに攻撃だ。
カノンも、クリスタも次の攻撃の準備。」
俺は、[転移]で、ビックスライムの後ろにまわり、マルスと挟んで斬る。
「ウィンドアロー。」
ここで、ようやく、ビックスライムを倒せた。
「思ったより、強かったな。」
「そうですね。スライムだと思って甘くみてました。」
みんなで、周りを警戒しつつ、休憩をとる。
「みんな、ケガしてないか?」
「僕は、大丈夫です。」
「私も、大丈夫です。」
「大丈夫です。」
「そうか。みんな、強いな。頼もしい限りだよ。」
30分くらいか、時計がないので感覚的なものになってしまうが、
休憩をとり、出発する事になった。
スライムの森に入ってかなりの時間が経過した。
みんなは、もうすぐ森を抜けられると言い出している。嬉しそうだ。
嬉しい。確かに、嬉しいのだが、
このまま森を抜けてしまうと、メタル系のスライムと戦えない。
まぁ、本当にいるかどうかも分からないから皆を引き止める事も出来ない。
今回は、諦めるしかないか。
内心、がっかりしつつも先を進む。
「もう森の終わりが、見えます。」
!
なにかいる。しかも近い。
こんなに、近づくまで気づかないなんで!
「モンスターの気配だ。近いぞ。」
すぐに、戦闘態勢に入る。
そして、モンスターを待ち構える。
緊張の時間。
そして、モンスターが現れる。