二階層。
雰囲気は、一階層とあまり変わらない。長い長い、螺旋階段を上ってきたのだ。
「今、何時なんだろう。」
この塔の中では、基本的に明るさが一定なため、時間感覚が麻痺している。俺の体内時計は元からそこまで性格では無かったが、外の明るさを見てだいたいの時間を予想することは出来たが、今は何も無い。
お腹がまだ減らないのが、唯一の救いかもしれない。
「こんな状況で、腹まで減ってきたらたまったもんじゃない。」
俺は、通路を進んだ。
二階層でも基本的には一階層とやる事は一緒だ。
マップが無いから手探りで道を行き、上に行ける階層を探す。
モンスターが現れた。
敵の名前を確認。
[ギャーモリ]
少し大きめのコウモリの様なモンスターだ。
目の前には、一匹の[ギャーモリ]。
先制攻撃だ。
俺は、走り、勢いをつけ、ジャンプし、[天叢雲剣]で一撃。
[ギャーモリ]を屠った。
そして、俺は気付いてしまった。
前方にいる四、五十匹はいよう[ギャーモリ]に。
なぜ気配を感じなかったんだ。
いや、感じる。小さすぎるんだ。
てことは、ザコ。問題は数だな。
あの数はヤバいな。
だが俺には、[天叢雲剣]がある。
俺の攻撃が止まらなければHPが0になる心配はない。
行くか。
俺は、[ギャーモリ]の群れを睨みつけた。そして
「うおおぉぉ!」
俺の叫びに前方の[ギャーモリ]達が怯んだ。
やっぱりか、ゲームでこんな攻撃あったから出来るかと思ってやってみたが、本当にできるとは。
俺は、走り出し、すぐに[天叢雲剣]で攻撃。
[ギャーモリ]も一撃で倒せる事は先ほどの[ギャーモリ]で検証済み。
右側前方の[ギャーモリ]を三匹を屠った。勢いを殺さず、さらに[ギャーモリ]の群れの中に突っ込む。
そして後方の[ギャーモリ]を集中的に攻撃。突然の攻撃に[ギャーモリ]の群れは、バラバラだ。
そこから俺は、走り続けて、一匹、また一匹と[ギャーモリ]を屠り続けた。
[ギャーモリ]の攻撃は、体当たりと、超音波の二種類だ。
体当たりは、予想はしていたが、正直弱い。[天叢雲剣]がある俺にとって無視していいレベルの攻撃だ。
注意するのは超音波。
あれの威力はまだわからないが体当たりよりかはヤバそうだ。
超音波を避けながら[ギャーモリ]を屠り続ける。
後方から超音波が三発。
避けきれない。俺は、堪えるために
ってあれ?
何も起きない。
痛みも、体に、異変も何も無い。
どういうことだ?
気付いたら俺の足は止まっていた。
「しまった!」
前方からの超音波を受けてしまった。
やはり何も起きない。
何が起きているのかわからないが、今度は足を止めない。
残りの[ギャーモリ]を一匹残らず殲滅した。
俺は、[ギャーモリ]のドロップアイテム、[ギャーモリの羽]をアイテムBOXに入れながら超音波について考えていた。
あの超音波は、単なる脅しか。
だが、それは考えにくい。可能性があるなら状態異常系の攻撃だということだ。
俺には、[天空の加護]によって状態異常系の攻撃はきかない。
あの超音波が状態異常を引き起こす攻撃で、俺の加護によって無力化されたという方が合理的だ。
だが、確証はない。
やはりこの世界の事を聞ける存在が欲しい。
しかし、当たり前の事を聞けば当然疑われる。困ったものだ。
街に着いてからの情報収集も考えながらやらなければならないな。
気付いけば階層を見つけていた。
ここで、一旦休憩をとるか。
先ほどの戦いでもレベルアップしていたみたいだし、一度ステータスを確認しておこう。
ソーマ (男) 17歳
人間族
Lv.5
HP 392/262+130
MP 217/145+72
力 26+5
知 22+4
命中18+3
回避20+4
速さ19+3
天空の加護
HP増加(大)、MP増加(大)、状態異常無効
勝負強さの加護
消費MP半減
経験と成長の加護
取得経験値増加(大)
魔法とか使えれば、戦術を考えるんだが今は[天叢雲剣]でのゴリ押しだから特に考える事もないんだよな。
魔法使いたいな。街に着いたら魔法について調べてみよう。
「そろそろ行くか。」
俺は、階段を上がった。