異世界に来た!   作:真っ黒な雰囲気

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6話

三階層。

ここは、今までと雰囲気が異なる。

 

目の前にあるのは大きな扉。

 

逆に言ってしまえば大きな扉しかないのだ。

 

「なんか、この扉の先にボスがいそうな感じがすごくする。」

 

俺は、[天叢雲剣]を抜いて扉を開けようと触れた瞬間、扉がゆっくりと開き出した。

 

「すごい雰囲気出てるな。さて、鬼が出るか蛇がでるか。」

 

俺は、周りを警戒しながらゆっくり扉の奥に入っていった。

 

「何かいるな。鎧か?」

 

[アーマーナイト]

鎧の騎士のモンスターか。今までのモンスターより強そうだ。

 

【挑戦者よ。自らの武、存分に示せ。】

 

[アーマーナイト]の顔の部分の鎧の中に、目の様な赤紫の光が灯り、立ち上がった。

 

「今のがボス戦開始の合図っぽいな。悪いが、先手必勝だぜ。」

 

俺は、真っ直ぐ突っ込んだ。

 

[アーマーナイト]が剣を構える。

 

俺は、そのまま斬りかかるフリをしてスライディング。

[アーマーナイト]の背後に回り一太刀。

 

[アーマーナイト]は上半身を半回転させ、剣で防いできた。

 

「何!これを防ぐのか。」

 

俺は、すぐに距離をとった。

 

「手応えがない。HPは吸い取れなかったか。」

おそらく、相手に直接攻撃が当たらなければ吸い取れない様だ。

 

しかし、今の攻撃を防がれたとなるとキツイな。

 

俺は、[天叢雲剣]を今まで以上に強く握った。

 

[アーマーナイト]は、地面を強くけり約一歩でこちらまで来て、強烈な突きをしてきた。

 

俺は、体を左側にずらしながら[天叢雲剣]で防ぎ、相手の剣の勢いを右側に逃がし回転の力を利用して[アーマーナイト]に蹴りを入れた。

 

「なるほどね。」

俺は、すぐに相手との距離をとった。

 

そこからは一進一退の戦いだった。

 

だが、俺は気付いていた。

俺の剣技では[アーマーナイト]に勝てないことを。

 

俺の決めての攻撃がことごとく躱される。かわって相手の攻撃はどんどん俺に近づいてくる。

 

俺も、HP吸収のおかげでなんとか持ち堪えているが状況は悪くなる一方だ。

 

「賭けに出るしかないか。」

 

俺は、[アーマーナイト]と向かい合った。

ここで決める。

 

[アーマーナイト]が突きをしてきた。

 

そして、その剣が俺の右側肩を貫いた。

右肩からは血が流れいる。

 

「これを、待ってたぜ。」

俺は、あまり力の入らない右手で[天叢雲剣]を[アーマーナイト]に刺した。

 

そして[アーマーナイト]に刺さっている[天叢雲剣]を左手で引き抜き、[アーマーナイト]の剣を持っていると右腕を切り裂いた。

 

そして、蹴りを入れて[アーマーナイト]を吹っ飛ばした。

 

俺は、すぐに右肩に刺さっている剣をぬいた。

「痛え。これは、痛いなんてもんじゃねーな。」

 

【見事。相打ちとはな。面白い戦いだった。】

 

「誰だか知らねーけど、勘違いされちゃ困る。俺の右肩を良く見ろ。」

 

右肩の傷が治っている。

 

「俺の、天叢雲剣のスキルであるHP吸収で回復したんだ。さらに、この刀を持っていれば蹴りや殴りでもHPが吸収できる。回復には最後の蹴りまでかかっちまったが、俺の作戦勝ちだ。」

 

【そうか。見事。盟約に従いソナタの力解き放とう。】

 

目の前が真っ白になった。

 

気が付くと俺は外にいた。

しかもあの塔の近くでもない。

日も高い。塔に入った時とそう変わらない時間の気がする。

どういうことなんだ。全くわからん。

 

だが一ついい事がある。

「街があるーっ。」

 

俺は、疑問など考えず街まで走り出していた。

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