この世界に来てから初めての街だ。
俺は、嬉しくて仕方なかった。
この街は、サナステギア王国領のスナソンと言う街だそうだ。
サナステギア王国の中にある主要都市の一つだそうだ。
石っぽい建物や、煉瓦で出来たもの、木の建物もある。
とてもファンタジー世界って感じがする。
俺は今、初めてこの世界での食べ物を楽しんでいる。
初めて聞いた名前の魚や肉ばかりだが食べてみるとどれも美味しい。
お米とラーメンがない事が残念であるが、俺は諦めない。柔軟な考えの料理人を探し作ってみせる。
「お会計は2500[C](セント)だよ。」
この世界のお金の通過は[C](セント)って言うのか。
そういえば、どうやってお金払うんだ?この世界に来る時に神様に貰ったはずなんだが…
「あのー、お金って」
「金が無えって言うのかい兄ちゃん。」
「いや、お金はあると思うんですが、どうやって払えばいいかと。」
「なに言ってんだ。早く右手を出して。」
俺は、右手をだした。
すると手首のあたりからカードが出てきた。いや、正しくは現れたと表現するべきか。
ここはファンタジー世界。
なんでもありなんだな。
なんとか支払いを済ませ店を出た。
おそらくここの世界の1[C]が日本での1円だと思う。
そしてなんと俺の所持金額は10000000[C]、一千万円持ってるって事みたい。
じゃんけんで勝ったとはいえ、神様には感謝感謝。
これで、当分は生活に困る心配がない。これがわかった事による安定感はすごい。
さっきのお会計の時、ビックリして手が震えちゃった。
こんな大金持ったの初めてだ。
次は宿を探さないと。
その前に冒険者ギルドか。
この世界は、やはり冒険者ギルドというものがあるらしい。
せっかくのファンタジー世界。冒険者にならなければ意味がない。
と、言うことで冒険者ギルドに来た。
この大きな街の中でもギルドの建物は、すごく大きくて目立つ。
ちょっと探したらすぐに見つかった。
中に入ると二十人くらい人がいた。
男女比は、男六の女四ほど、年齢もバラバラそうだ。
筋肉の塊のようなやつもいれば普通の体型のやつもいる。
冒険者ギルドにいるって事はみんな冒険者なんだよな?
思ったより女性が多い事に驚きながらも、受付に向かった。
「冒険者ギルドに登録したいのですが。」
「はい。わかりました。では、こちらの用紙をお書き下さい。」
さっきの飯屋で聞いた通りだ。
これで冒険者についての説明があるらしいんだが。
「あの、この魔法ってとろ何書けばいいんですか?」
名前は問題なく書ける。
住所はある人だけでいいらしいから問題なし。
使うぶきは刀で問題ない。
しかし、この魔法って何だ。
魔法使ったこと無いからわからないんだよな。
「初心者の塔は突破されましたか?」
受付のお姉さんに聞かれる。
初心者の塔ってたぶん、さっき突破したあれだよね。たぶん。
「はい。突破したと思います。」
「ならば、大丈夫でしょう。今から魔力検査をしますね。着いてきてください。」
冒険者ギルドは三階まである。
一階は酒場の様な感じになっていて大きな机がいつくも置いてあり、椅子もたくさん用意されている。
おそらくパーティーメンバーとクエストの相談をするための場所だろう。
飲食もできるみたいだ。奥におそらく厨房が管理されている。そして受付の隣には大きな掲示板に紙がびっしり貼られている。
それから、受付の右側にはクエストの最中に拾ったドロップアイテムを買い取ってくれる場所がある。
俺が今から行くのは二階。
二階は、俺の様に魔力検査するための部屋。ランクアップ試験を受ける時に相談する部屋。そして資料室があるそうだ。
三階は、ギルドマスターの部屋。応接室があるそうだ。
高ランクの冒険者になるとギルドマスターから直接クエストの依頼がきたりするらしい。
今、俺は巨大な水晶に機械が取り付けてある[魔力検査機]の前にいる。
「その機械に手を置いて下さい。」
水晶のに取り付けてある機械に両手をのせる場所があるので、手をのせる。
すると、巨大な水晶が光だした。
色はなく、透明に光っている。
お姉さんは、少し驚いた顔をしていたがすぐにさっきまでの優しい顔になった。
「魔法属性は無、ユニーク魔法になりますね。」
「ユニーク魔法ってなんですか。魔法属性って。」
「では、簡単に説明しますね。
魔法とは、初心者の塔を突破した時に発症します。そして、魔法には、火、水、土、風、雷、光、闇の七種類が基本の魔法属性になります。氷、灰など、基本の属性を合わせる事によって使える属性魔法もあります。他にも、精霊を体内に宿し契約することによって使える精霊魔法、自分や味方の身体機能や耐性を付けたりできる負荷魔法、自分オリジナルの魔法が使えるユニーク魔法があります。他にもドラゴンスレイヤーに与えられるドラゴン魔法など様々な種類の魔法が確認されています。自分の魔法については、魔法を所持していることが確認された場合、スキルにて確認できるようになります。」
いっきに言われすぎてあんまり分からなかったけど、俺はユニーク魔法ってのを持っていて、スキルで確認できるってことでいいのかな。
「わかりました。ありがとうございます。」
「ユニーク魔法は、珍しいんですよ。頑張って練習してくださいね。」
「はい。ありがとうございます。」
「これから、冒険者のランク測定に移りたいのですが、よろしいですか?」
「自分の魔法をもう少し知ってから測定に参加したいので明日でも大丈夫ですか?」
「わかりました。ギルドカードにランクを打ち込まなければならないのでギルドカードも明日お渡しするということでよろしいですか?」
「わかりました。明日の昼ごろにまた来ます。」
「お待ちしております。」
俺は、冒険者ギルドを出た。
まずは宿探しだ。
最後に、受付のお姉さんに宿について聞いたら、ギルドを出て左に100mほどだと聞いたんだけど、ここなか?
目立つ看板があるって聞いたけど本当だな。
その宿の出入り口の上には大きく、[安眠の森]の看板があって宿を変えたくなった。
宿に入ると、カウンターのおっちゃんが獣人だった。
この世界には獣人、エルフ、ドワーフを始めとするファンタジー世界
の種族が多くいる。
他の人から見れば何の違和感も無いようなのだが、俺はどうしても目線がそちらに向かってしまう。
「だが安心してくれ。おっさんの耳のモデルは何なのかよくわからんが、おっさんの耳に興味はないから。」
「なに言ってんだ。泊まるのか、泊まらないのか。」
「泊まります。」
「一泊、280[C]、朝ごはん付きだ。夜も食べたいようなら+100[C]、お湯がいるならそっちも+100[C]だ。」
「晩飯とお湯を付きで10日間お願いしたい。」
「わかった。料金は前払いだがいいか?」
「ああ、問題ない。」
「それじゃあ、209号室だ。これが鍵な。外に出るときは、フロントに預けな。基本自己責任だから貴重品は持ち歩いてくれ。」
俺はすぐに晩飯を食べて、部屋に行きお湯で体を拭いてすぐに寝てしまった。