パルワールドに転生した件   作:あもう

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自己満です。


プロローグ

 

 

 

俺の名前は山内夏樹。早速だが今日俺の人生は詰んだ。突然だがちょっと俺の話を聞いて欲しい。

 

俺はちょっと前まで何処にでも居るごくごく普通の高校生だった。

 

だが一昨日なんやかんやでネットで大炎上してしまい高校を退学になってしまった。なんで炎上したのかは名誉の為に伏せさせてもらうが、とにかく俺の人生は詰んだのだ。

 

高校を退学になっただけならまだしもネットで盛大に炎上した俺にまともな就職先などある訳も無いだろう。

 

しかし自〇する度胸がある訳でもないので文字通り3日3晩泣きながら人生に絶望して今に至るという訳である。

 

俺はまた自分が傷付くだけだと分かりながらも目の前のTwitterに流れている自分の炎上した動画を見てしまう。

 

もしネットの様な発明品も文明も無い時代に生まれていたら…もしも生存競争の頂点が人間じゃ無かったらこんな事にならなかったのだろうか……

 

幼稚な子供のような思考が現実逃避でしか無いと分かっていても辞められない。

 

現に今も目の前のTwitterのDMでたくさんの誹謗中傷が送られてきている。現に今も『通報しました』だの『死ね』だの『パルワールドの世界へご招待』だの沢山の誹謗中傷が……

 

いや今誹謗中傷じゃないDMが混ざってたな。まぁどうせ変な中華ゲーの広告だろうが気を逸らすぐらいにはなるか。それにしても普段くそうざいと思ってた広告が気休めって俺も相当メンタルやられてるな。

 

俺はそのままDMを開いて…意識を失った。

 

 

 

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「ん?ここは……。」

 

俺は目が覚めると何やら浜辺で寝っ転がっていた。

 

近くにはタブレット(?)のような物質が落ちており、目の前には太ったニワトリと二足歩行のネコと顔だけのヒツジが居たが俺と目が合った瞬間に一目散に逃げていった。

 

それにしてもアイツらやけに俺のやってるゲームのキャラに似てたな。特にあの猫なんか俺かやってたゲームのツッパニャンって奴にそっくりだ。

 

しかもタブレットに反射してる俺の服装はボロい布切れを腰に纏っただけの格好だ。間違えなく警察に職質されたら終わるだろう。それに心做しか見た目も少し違う気がする。

 

というか俺はそもそもなんで砂浜に倒れてたんだ?まるで俺がよくプレイしてたパルワールドそのもののチュートリアルにそっくりだ。

 

よく考えて見れば見た目がパルワールドのアバターのソレだ。友達とふざけて作ったヒョロガリな見た目のアバターそのまんまだ。

 

要するにこれはアレだ。パルワールドの世界にどうやら俺は転生したようだ。

 

俗に言う異世界転生と言うやつだろう。正直未だに現実は受け入れられてないがまぁ何だっていい。炎上して人生終了した元の世界よりはよっぽどマシだ。

 

それにしてもパルワールドをしてた時にこんなタブレットあったっけ?

 

見た目はパルボックスに似てる気がするから恐らくはこの世界の古代遺物の何かだとは思うんだけど電源ボタンは何処だ?

 

俺がタブレットを持って電源ボタンを探してるといきなり画面か起動した。

 

「うわびっくりした。」

 

俺はあまりにびっくりしてタブレットから手を離してその場に落としてしまったがタブレットには傷1つ無かった。これ鈍器として使えないかな?

 

 

俺は落としたタブレットを拾ってタブレットの中を見る。幸いにもタッチパネル式なので操作はしやすかった。

 

タブレットの中には図鑑やマップ、収納や建築等様々な画面があった。要するにメニュー画面みたいなものだろうか。

 

あとはなんか「塔がカギで木が真実を握っている」とかいう謎の表記も出てくる。

 

 

俺は図鑑を開いてみたがパルを見つけていないからなのかパルの情報は何も乗っていなかった。

 

収納には何も入っておらず、建築しようにも大半がロックがかかっている。地図はかろうじて今自分のいる所周辺はあるがそれだけ、マップでは右下にいるらしい。

 

自慢じゃないが俺はパルワールドのプレイ時間は10時間を超えている筈だ。つまり俺は全くの初期スタートにされているという事になる。

 

「ふざけんじゃねぇぇえええええええ!!!!」

 

俺は今日1番の罵声を海に向けて放つのだった。

 

 

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10分ぐらいブチ切れたらなんかすっと落ち着いた気がする。漫画とかで異世界転生した主人公はよくなんも驚かずに落ち着いてるイメージだが実は俺みたいに画面外でブチ切れたりしてるのかもしれない。

 

 

まあなんにせよ落ち着いたんだから現状の整理だ。

 

まずは手持ちのアイテムから。俺の手元にはメニュー(?)の機能があるタブレット1つ。服はボロボロの布切れ。現状パルワールドを始めたばかりの完全な初期装備となんも変わらないだろう。

 

次に今いる場所、難易度は不明だが恐らくここはパルワールドの世界だろう。そしてマップの左下ら辺にいることから恐らく初期リスポーンの位置と考えてよさそうだ。

 

 

そして今の時間。太陽の位置からして午前中、それも9時くらいだろう。まぁこの世界でそんな常識が通用するのかは不明だが流石に1日の時間ぐらいは合ってると信じたい。

 

俺は現状の整理をしてそのまま近くに落ちてる石やら木やらを拾い集める事にした。確かここは風立ちの丘だったか?

 

ちなみにアイテムを拾っている間にレベルが3に上がったらしい。ステータスポイントは所持重量とHPに1ずつ振り、テクノロジーポイントは修理キット以外の解放できるものを全て解放しておく。

 

俺は目の前にある直方体に鳥の羽が着いたような白いオブジェクトに触れる。

 

それと同時に俺のタブレットに『テクノロジーポイントが1付与されました』と『ファストトラベル解放』の表記が出る。

 

やはりこのオブジェクトはポケモンの「そらをとぶ」的な役割を果たすファストトラベルだったようだ。

 

俺はそのまま第1村人に話しかける。確か話し掛けたら木材をくれるRTAおばさんだ。

 

「あの、すいません。」

 

俺は意を決して話しかける。前世でコミュ障だっただけに辛い所だ。

 

「…遭難者か? パルの匂いがしない人は久しぶりだ。」

 

「遭難?まぁそうだな。ところでパルってあいつら?」

 

遭難っていうか異世界転生だけどね。

 

「この島は地獄だ…私と来た者たちはもうこの世にはいない。獰猛なパルに、一人残らず命を奪われた。お前も油断するな。」

 

「あんたらが雑魚かっただけじゃね?いいから木材寄越せよ。」

 

ゲーム画面と違ってスキップとかがある訳でもないので永遠に会話が続いていく。それにしても言語不自由なのかこっちの話に聞く耳を持たないな。

 

「最低限の物資なら、お前にも分けてあげられるが…生き延びるには、お前が力をつける必要がある。」

 

「それそれ、その最低限の物資をさっさと寄越せよ。」

 

それそれ、木材を早く寄越せ。殴ってパクろうにも自警団出てくるから殴れねぇんだよ。あ、くれた。

 

「…もう疲れた。最初はみんなの墓を作っていたが、数が100を越えた時、すべてを諦めたんだ。」

 

 

「諦めたなら身ぐるみ全部剥がして俺に寄越せよ。死んでも別にいいだろ?」

 

こいつ死ぬ気ねぇだろ。あったら現にゴリゴリに武装してるし。

 

 

「ここでは、無知が即座に死に繋がる。パルを手なずけられれば一縷の望みがあるけど、それができた仲間は一人もいなかった…。」

 

「100人もいてそれかよ。お前ら弱すぎだろ。」

 

手に持ってるアサルトライフルは飾りかよ。ツッパニャンやタマコッコに負けるってガチ?

 

それにしても煽りまくってるのに会話内容が定型文だな。やっぱここはゲームの世界なのか?

 

 

「おい、それは…古代端末を所持しているのか!?」

 

 

「あげないよ?そんな欲しそうな顔されてもあげないよ?」

 

これは俺の所有物だ。なんであげなきゃ行けないんだよ。

 

「それがあれば、パルスフィアを作れるはずだ。パルスフィアがあれば、パルを捕獲することができる。」

 

「うん知ってる。お前もパルスフィアに入れてやろうか?」

 

人間も捕獲出来るからな。お前を死ぬまで俺の奴隷にしてやろうか?

 

「お前にはパルテイマーの資質がありそうだ。」

 

 

「お、褒められて悪い気はしないし奴隷送りにはしないどいてやるか。」

 

褒められて悪い気はしない。人間って罪だよな。

 

 

「パルスフィアをクラフトし、パルを捕獲して戦力にしろ。パルテイマーは、パルを捕まえるほどレベルが上がる…。」

 

「うん知ってる。」

 

「力をつけるまで、あの塔には近づかないほうが良い。…あそこは凶悪な“レイン密漁団”が支配している。行けば、間違いなく殺される。私の仲間がそうだったように」

 

「ゾーイ強いよな。チュートリアルにあれ入れるの絶対間違ってるでしょ。」

 

 

それだけ話すと彼女はその場に座ったまま動かなくなってしまった。それにしても煽り散らかしたけど怒る様子も無いし、まじでゲームの世界っぽいな。

 

まぁいいや。資材集め再会しよ。

 

それにしてもものだけ拾うこの作業暇だな。取り敢えず適当な場所に作業台を作ってさっさとパルを狩る事にしよう。

 

俺は建築メニューを開いて作業台を作る。ちなみに今の手持ちは落ちていたのを拾った木材40と石15、クルリス像1つ、にベリーの種を12個に赤いベリーを22個とパルジウムの欠片3とパルスフィア2個、ついでに手記2日目と宝箱から出てきた矢を16本と銅の鍵1つ、パルスフィア2つと金貨150だ。ここら辺木材落ちすぎじゃね?

 

俺は作業台を設置する。現状で作れるのは木の棍棒と石のつるはし、石の斧にたいまつらしい。

 

個人的には序盤の四天王感がある。武器枠がちょうど4つという事もあり弓を作るまではほとんどこのメンバーで固定だろう。

 

こうして俺の新たなる冒険が始まった!




山内
ステータス
HP→600
スタミナ→100
攻撃→100
防御→100
作業速度→100
所持重量→350

手記
‪Day.2

所持パル
無し

クルリス像1

所持アイテム
木材23、石3、ベリーの種12、赤いベリー22、パルジウム欠片3、パルスフィア2、金貨150、銅の鍵1
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