パルワールドに転生した件   作:あもう

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第2話

あれから拠点を探して探索すること2時間ぐらい、道中でバカでかいボスグランモス(レベル38)に圧倒されたり、タマコッコ2匹をシバいてレベル5になったり、三弱コンビの残りの2人であるモコロンとツッパニャンを捕まえたり、宝箱を開けて布の設計図のレベル2をゲットしたりしていた俺はついに腹が減ってきた。

 

これがおそらく空腹と言うやつだろう。

 

ちなみに捕まえたモコロン(♀でレベルは3、パッシブは冷血)はモコ1号、ツッパニャン(♀でレベルは2、パッシブはビビりと社畜)はツッパ1号と名付けといた。

 

そしてレベル5になったのでステータスポイントを攻撃に、テクノロジーポイントをノーマルパラシュートとベリー農園と牧場に使った。

 

ステータスポイントは前世(?)でも何にするか度々議論が起こっていたからな。満遍なく振っておくべきだろう。ただし手作業、お前はダメだ。四天王の中でも最弱だしな。

 

そうこう言いながら移動してるうちに第2村人を発見した。確かこの人はパルジウムの欠片をくれる若造だ。

 

こっちには気づいてないっぽいので道中独り言をぶつくさ言ってたのは見られてないようだ。良かった。変質者だと思われると心が辛いからな。

 

「こんにちは。こんなとこで何してんすか?」

 

焚き火の前でのんびり日向ぼっことかこいつはいつの時代の老人だ。いや年はそれなりに行ってそうだが様々な娯楽を知ってる俺からしたら信じられないなんてもんじゃないな。

 

「君はパルテイマーだね?」

 

「まぁ正解っす。」

 

実際パルテイマーではあるだろう。テイムというかボコして言う事聞かしてるだけだけども。

 

「パルは同じパルでも10体までなら捕まえる度に経験値が入るんだ。」

 

「そうだけどなんでそれを知ってるの?」

 

こいつは別にパルテイマー……では無いよな?誰から聞いたんだ?

 

「パルテイマーはパルを捕まえれば捕まえるほど強くなる!」

 

「まぁせやね。別に解体してもいいし。」

 

にしてもこいつはなんでそんなこと知ってんだ?密猟団の回し者か何かか?

 

「これはパルを捕まえるのに必要なパルスフィアの素材だ。君にあげるよ。」

 

そう言って若そうな人はパルジウムの欠片を10個くれた。

 

「あざす。若そうなおっさんも人生頑張れよ。」

 

それにしてもコイツもこっちの問いかけに反応しねぇな。まるでゲームみたいに決められた受け答えだけ反応してるみたいだ。気味が悪いな。

 

そういえばコイツらも密猟団と同じで無限ポップするんだっけか?もしかしたらこの世界の人間は全員クローン人間だったりしてな。流石にないか。

 

俺はそのまま若そうな人と別れて、若そうな人の近くにあるクルリス像とDay.XXの手記を拾っておく。ゲームでは確か手記に大した事は書いてないはずだが念の為だ。

 

俺はいくらか進んでいくと、周りのパルの景色がが割り出したことに気が付いた。最初の3匹だけではなく、しっぽに火が着いたキツネのキツネビ、頭にナエみたいな帽子を被っているモチみたいなナエモチなど序盤に居なかったパルの姿が見える。

 

既に手持ちは4体、夜も近いので早いとこパルボックスを設置したいが平坦な土地が見つけられない。まぁ手持ちが4体なのであと1匹は捕まえてもいいだろう。

 

 

俺はひとりぼっちでそこら辺を歩いているナエモチに全力で殴りかかった。パルは変わったと言ってもナエモチのレベルは3、大して最初のパル達とは変わらない。

 

俺は今までと同じように弱った所にパルスフィアをぶん投げてナエモチを捕獲する。

 

『初めてナエモチを捕まえました。』

 

 

ナエモチ♀はレベル3で珍しい金色のパッシブスキルの突撃指揮者というものを持っていた。これは手持ちにいるだけでプレイヤーの攻撃力が10パーセントも上がる優れものだ。

 

まぁナエモチなんて序盤ぐらいしか連れ歩かないからあんま関係ないけどな。取り敢えず捕まえたナエモチはモチ1号と名付けておこう。

 

そしてナエモチと格闘してる間に気がついたら夜になっていたらしい。暗い中平地を見つけるのは流石に難しいので、夜はたいまつを持ちながら少しでもマップを埋めることに専念した方がいいだろう。ていうか探索したい。

 

「ん?今なんか変な音しなかった?」

 

俺が変な音がしたような気がする方を向くと後ろにはンダコアラと言う目つきの悪いコアラが居た。しかもこっちに毒を吐いてきている。

 

「うぉ!?危ねぇなおい。」

 

俺は慌てて地面を転がって毒を回避する。相手のンダコアラのレベルは4、見た所勝てそうな範囲だ。

 

「取り敢えず誰でもいいからパルを出せねぇと…。うぉりやぁ!」

 

初めての不意打ちに焦りながら俺は腰にあるパルの入ったパルスフィアをぶん投げる。中から出てきたのはモコロンだ。

 

「モコロンって戦闘最弱じゃなかったっけ…。」

 

俺の心配もつかの間、モコロンは転がる攻撃でンダコアラに突進し、HPの4割ほどを削って行く。本人は目を回して少し動けなくなっていたが…。

 

俺はそのままモコロンに続いて木の棍棒でンダコアラをぶん殴る。ンダコアラは反撃されるとは思ってなかったのか少し怯んでいた。

 

「モコモコ〜!!」

 

モコロンが2発目の体当たりをンダコアラに決め、そのままンダコアラはその場に倒れていった。捕まえるのも考えたが襲撃してくるような奴を捕まえるのはなんか嫌だったし♂だったからまぁいいだろう。俺がまだこの世界の倫理観になれてないだけかもしれないな。

 

『レベルが上がりました』

 

そしてンダコアラ戦を乗り越えた事で俺のレベルは6になっていた。何となくレベルの上がりは早い気がするのでやはりゲーム設定で所謂難易度は低めの設定なのだろう。

 

ゲームだとハードじゃないと温いとか思う所もあるが現実はそんな事言ってる余裕も無いのでありがたい限りである。

 

 

レベルが6に上がった俺はそのままステータスポイント上昇の画面を開く。ステータスは取り敢えずHPに振っておくのが無難だろうか。異世界に攻略サイトを作ったガチ勢など居ないから完全に直感でしかないのだがHPに振る事にした。

 

テクノロジーポイントは…取り敢えず今後の事を考えたらパルギア制作台と力の石像はまず確定だな。あと残りは……宙ずり罠と火矢と火の弓にしよう。多分使わないけど。

 

 

 

 

そのまま夜の中歩く事数時間、自分がどこを歩いているかも分からないぐらいがついに目の前にファストトラベル解放の場所を見つけることに成功した。

 

名前は「レイン密猟団の塔前」、要するにメスガ……密猟団のボスレインのボス塔の前って事だ。つまり密猟団がうろちょろしてて危険な場所である。

 

 

「こんなとこ留まっててもいいことないな。早いとこズラかろう。」

 

俺はそう思って来た道を引き返そうとすると、ファストトラベルの横に暗い洞窟のような物があることに気付いた。多分これはゲームでもあったダンジョンに違いないだろう。

 

ダンジョンというのは一定周期でランダムに出来る異世界とのゲート的なやつだ。異世界にはボス個体という通常よりもでかいパルがボスのようにダンジョンの最奥で踏ん反り返っている。

 

 

このダンジョンの推奨レベルは13、ダンジョンの中でも一番格下、されどレベル6の俺には難敵である。

 

「ま、なんとかなるでしょ。」

 

俺はゲーム感覚でダンジョンに潜ることを決意した。これが後に痛い目を見ることになるとも知らずに……

 

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「ここがダンジョンか。」

 

俺はダンジョンに入ってすぐにどこか分からない洞窟の中に出た。それにしても暗いな。

 

俺は手持ちからツッパ1号を出して持ち物を松明に持ち帰る。この松明は何故か俺が持ってる時だけ火が出る優れものだ。

 

「さて、早速パルが居るな。」

 

俺の目の前には爪研ぎをしているモグルンレベル5が居た。そこら辺にいるパルのレベルが5ならばボスのレベルはおそらく8~9って所だろう。なんとか勝てそうだな。

 

「チェストォォォォォ!!」

 

俺は叫び声を上げながら木の棍棒でモグルンにおそいかかる。別に叫ぶ必要は無いのだが気合いの問題だ。俺が殴りかかったのを見てツッパ1号もそれに続きパンチを繰り出す。

 

モグルンは何事かと言わんばかりにこっちを見てくるが無視だ無視。数秒して俺たちはモグルンを無事撃破した。

 

「これなら道中で敵を倒しながらいけばなんとかなるだろ。」

 

そのまま進んでいくと一切誰とも合わず3つの分岐路へと辿り着いた。どれかがおそらくボス部屋なのだろう。

 

「まぁこういう時は真ん中からが王道だろ。」

 

俺はなんも考えずに適当に真ん中を選んだ。確かダンジョンのボスの位置や配置はランダムだったはずだし問題ない。

 

俺が駆け足で真ん中の道を進んでしばらく行くと開けた場所に出た。そしてそこに居たのは数匹の青いカモと一際でかい青いカモ。カモノスケというパルだった。

 

「レベルは11か……行くぞツッパ1号!」

 

俺とツッパ1号はカモノスケに勢いよく飛びかかる。そう、俺は忘れていたのだ。これはゲームの世界なんかでは決してないという事を。

 

襲いかかった瞬間、ツッパ1号は文字通り2秒で死んだ。そして俺の体力も8割近く削られた。

 

「は?」

 

俺は何が起きているのか全く分からなかった。何故だか体に痛みが走ったと思ったら目の前のツッパ1号が倒れていたのだ。

 

「まずい…モコ1号!」

 

俺は慌ててパルをモコ1号にチェンジする。確かモコロンは固有スキルでモコロンの盾というダメージを軽減するスキルがあったはずだ。それを使って体制を立て直すしかないだろう。

 

心は慌てているのに何故か頭はそこだけ酷く冷静だった。対照的に盾にされた瞬間モコロンは絶望的な顔で泣きかけていたが。

 

「必殺!モコロンの盾!これでなんとかあばばばばば。」

 

俺はそのまま盾にしたモコロンと一緒にカモノスケに意識を飛ばされるのだった。

 

 




山内
ステータス
HP→700
スタミナ→100
攻撃→102
防御→100
作業速度→100
所持重量→400

手記
‪Day.2
Day.xx

所持パル
タマコッコ2体
モコロン1体
ツッパニャン1体
ナエモチ1体



クルリス像2
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