翌日。早速俺は中心にパルボックスを設置した。そして設置した瞬間に近くに居たレベル9のガウルフが襲いかかって来た。恐らくは俺がボックス建築をしてる所を狙いに来たのだろう。卑怯な奴だ。
「けどパルボックスさえ設置すればこっちのもんだぜ!」
俺はパルボックスに昨日のラヴィを置く。名前はマグマ1号だ。
「ラヴィヴィ〜!!」
マグマ1号はやる気十分のようで火の粉を全力で飛ばしていた。
「お前もいけ!」
俺はさらに手持ちからモチ1号をぶん投げる。さらに俺が木の棍棒をもって3VS1だ。流石のガウルフも3人がかりはきつかったらしくすぐに撃破することが出来た。
『レベルが上がりました。』
そして俺はそのままレベルが7へと上がる。ステータスポイントは前回のニャンバットから全力で逃げた時に疲れたのでスタミナに振っておくことにしよう。
後はテクノロジーポイントだが…取り敢えず資源確保の為にも伐採場と採石場は確定だろう。あとは近接戦闘強化の為に石の槍とバットを解放しておこう。ゲームシステム的にはバットのか強いんだろうけど現代人の俺にはイメージがわかないな。
「まぁいいや。取り敢えずパルボックスの確認からだろ。」
俺は周りの安全を2匹に確認させながら、パルボックスを古代端末で操作する。
するとパルの操作や拠点のレベルアップとは別の見たことない「パルボックスの中に入る」という表記が出てきた。
「何言ってんだこいつ…。俺はパルじゃねぇんだぞ。」
とは言いつつもゲーム内では無かった表記に結局興味を引かれ俺はその画面を選択してしまった。
するとそのボタンを押した直後に俺の視界は暗転して、そのまま別の空間へと景色が変わった。
まるでマイクラのスーパーフラットのような場所だ。1面見えるのは空と地面だけ、見渡す限りあるのは謎の装置が1つとパルボックス、本が1冊、それとホログラムの美人なお姉さんが居るぐらいだ。
しかし残念ながらお姉さんは短パンなのでパンツは見れなそうである。南無。しかも貧乳である。ダブルで南無。
「なんかボタンがあるな。」
俺はお姉さんのホログラムを出している機械の再生と書いてあるボタンをおしてみることにした。
「初めまして……遥か先の繋ぎの民よ。私は初代繋ぎの民、アウラです。」
「随分と自害しそうな名前だな。実は500年以上生きた魔族だったりしない?」
服従させる天秤とか使ってそう。いや別世界の事なんて伝わるわけも無いか。
「それでは未来の繋ぎの民よ……未来の為に残したこの空間『アンダーワールド』についての説明を致します。」
「アンダーワールドってSAOからパクった?てか繋ぎの民ってなんだ?」
今更だが専門用語が多すぎて訳が分からない。つまらない異世界転生モノのあるあるをこんな現実世界でやらないで欲しい。いや転生してるから非現実的か。もう訳分からんな。
「まずこのアンダーワールドは、『奴』との来るべき決戦の日の為に備えられた、繋ぎの民の王の後継者様の為のものとなります。」
「奴って誰だよ。物語じゃないんだしちゃんと言えよ。」
何?誰かに規制でも入れられてるの?
「この地はあのお方が作られましたので『奴』に見つかる事はありません。未来に何が起きたかは分かりませんが、どうか王の後継者が良き国を作り、この地を発展させる事を願っております。」
「あのお方って誰だよ。なんで大事な所は伏せてるんだよ。」
マジで何?この世界のラスボスはヴォルデモートか何か?
「この世界に関する詳しい説明は『全知の書』に書いてあります。それでは未来の王が良き世界を作られますように……。」
それだけ言うとホログラムは消えてしまった。
「いや全知の書って何?」
最初から最後まで訳が分からないがともかく全知の書とやらを読む必要がありそうだ。多分あの1冊だけ置いてある謎の本の事だと俺は直感で分かった。というかその本の表紙に全知の書って書いてあった。
「絶対何でもは分かんねぇだろ。ダウトダウト。」
俺は本を手に持って本の鍵のようなものを開く。鍵が着いてるタイプの本って珍しいよね。なんか趣があっていいと思う。
そして俺がそのまま鍵を開くと開いた本が光り、俺の頭の中に何かの光が入ってきた。そしてその後また何も無かったかのように本はひとりでに閉じてどこかへ消えた。なんだあれ、さては本じゃねぇだろ。
「えぇ……。なにこれ。」
再び俺は本を開こうとするが鍵が動く様子は一切無かった。たださっきの光の影響なのか本の内容(?)は頭の中に残っている。なんというか気味が悪い。
ちなみに流れ込んできた光の内容としては
・この世界にはエクストラポイントというものが存在する。
・エクストラポイントを使うことで、この世界でも建築や武器、パルギアを解放出来たり、パルボックスの上限を増やしたり、パルの言葉を話せるようになったり聞けるようになったりするらしい。
・エクストラポイントをゲットするにはミッションをクリアする必要がある。ミッションの内容はテクノロジーでの解放やパルの捕獲数、珍しいパルの捕獲数なんかで決まるとかなんとか。
・この土地には何匹でも捕まえたパルを置ける!目指せパル王国!
・パルボックスの周りに何故かパルや密猟団なんかが集ってきやすいらしいので拠点周りもしっかりと整備するべし!
とまぁこんな感じだ。
つまり、例えば俺がモコロンを捕まえたとする。このモコロンをつかまえたことで俺はミッションを達成してエクストラポイントを1貰う。そしてその1ポイントで俺はモコロンの言葉を聞くのが人間と同じように聞こえる不思議な力を解放できる。と言った具合である。
「マジでわけがわからんけど取り敢えずその話を聞く限りまず拠点整備からだな。」
そう思い俺は1度パルボックスから出ることにした。ちなみにエクストラポイントはパルボックスさえあれば外でも使えるらしいのでその点ではいちいち入る必要も無いと言えば無いだろう。
「取り敢えずこれからの事を考えて拠点をある程度整えないとだな。」
という訳で俺は取り敢えず拠点レベルを4まで上げた。要するに拠点に現在パルを4体置くことが出来る。という訳だ。
現在俺が持っているパルがちょうど9体なので過不足なくいい感じになるはずだ。
「そういえばツッパ1号は社畜持ちだっけか。コイツは拠点確定だな。」
俺は悩みに悩んだ末ツッパ1.2.3号、マグマ1号に拠点でお留守番してもらう事にした。
「頼むぞお前ら。」
俺が圧をかけて一言発すると拠点のパル達は元気良く返事をする。いやもうちょっと圧をかけて怯えながらやらせるつもりだったんだけど…仲良し同盟会じゃないんだよ。
「まぁいいや。探索しよ。」
俺が探索しようとすると拠点の周りに3匹の男が現れた。いや正しくは人型の『何か』だろう。だって3人とも顔も背格好も全く同じなんだもん。人じゃないだろこいつら。
「おいお前!俺たちは密猟団だ!金貨と金目のパルを置いてけ!」
リーダーと思わしきレベル7の真ん中の男がそう言いながら俺の方に武器を向けて来た。ていうか金目のパルってなんやねん。
俺は初めて受ける人間の圧力に少し怯え、後ずさった。それを見た男は同じ距離こちらを詰めてくる。
「おい、おm………ガハッ。」
距離を詰めていた密猟団の1人は何かを喋ろうとして拠点のパルにフルボッコにされた。そう言えばパルワールドには拠点の迎撃システムがあったな。さすがに5VS1は直ぐに決着が着くか。
「なんだお前、抵抗したな?」
その横にいたレベル3の男がこちらを凄んで来るが何も怖くない。迎撃システムの安心感やべぇな。
「行け、コケ1号。」
俺は手持ちからコケ1号を出してそのまま密猟団にダイレクトアタックさせる。俺も戦わないとな。そう思いながら残りのひとりにクソ強バット片手に襲いかかった。残りの1人もレベル5なのですぐに終わるだろう。
「やめろ、く、来るな…うわぁぁぁぁ!」
案の定バットでボコボコにしたら直ぐにぶっ倒れた。コケ1号の方も終わったらしく横には倒れた密猟団がぶっ倒れていた。
「カスだな。」
『レベルが上がりました。』
密猟団はカスかったがレベル稼ぎにはなったらしい。お陰様でもうレベル8だ。
俺はステータスポイントは体力、テクノロジーポイントは粉砕機、設置たいまつ、毒の弓にする事にした。とはいえ毒の矢がなければ毒の弓は使えないのだが。
俺はそう遠くない未来に拠点の周りに壁を作ることを決意しながらエクストラポイントの使い道について考えるのだった。
山内レベル8
ステータス
HP→800
スタミナ→110
攻撃→102
防御→100
作業速度→100
所持重量→400
手記
Day.2
Day.3
Day.xx
所持パル
タマコッコ2体
モコロン1体
ツッパニャン3体
ナエモチ1体
キツネビ1体
ラヴィ1体
エクストラポイント23
クルリス像3