一日2~3話投稿で予約してるのでお願いします。
ああ、私と一緒だ
助けられなかった
自分のせいだけじゃないのに
「そんでねリハビリ頑張って二年生の夏には活動してたんだけど左足首今度やっちゃってね」
そういえば左足首は試合の時いつもサポーターしてたことを思い出す
「そこでまた3か月ぐらいダメになって結局中学三年生から本格的に戻ったの」
「でもそこからここまで上がるって・・・」
「すごいよね、なんかねリハビリ中にNBAや現役選手の映像ばっかり見てたって言っててさ」
ああ、友崎と私と一緒だ
「それでさ三年生の時から一緒の木田君と遊び半分で色々真似たプレイを練習後にふたりでやってたの」
「でもそれだけじゃ」
「そう、普通ならね。聞いたのどうしてそれができるのって、そういったらさ」
「イメージトレーニングで体こう動かしてこうだよなってのを頭の中で何度も繰り返して実践した」
「お、日南ちゃん正解」
そうだ、あいつはそうだ
私がやろうとすることの先を行ってる
私はあいつに勝てないの?
「でもさ最近正大の奴楽しそうなんだよね」
え?ってなる
「ゲームでクッソ負けるんだけど戦ってて楽しい奴が二人いるんだって」
ああ、私と友崎の事だ
「あいつら俺の先をいっつも行ってるんだよ、だからさ負けたくないんだよゲームもバスケもってさ」
なによいっつも僅差で勝ちを拾ってく奴が
とふっと顔に出る
「あ、もしかしてその相手って日南ちゃん?」
「ええ、でもいっつも僅差でこっちが負けてるんですけど」
「あはは、日南ちゃんの伸びしろに楽しさがいっぱいなんだってきっと」
とチューハイをゴクゴクと飲み切った木村さん
「さてと、明日十時には電車乗らないとだから寝ましょ。日南ちゃんどうする?」
「今は友達の所に戻りたくないです・・・」
「ならチケット取ってあげるから荷物運び手伝ってね」
と腕を伸ばしてグーを出す木村さん
「はい」
とチョンと同じようにグーで返す
翌日
ホテルから移動する際にホテル入り口には数名のチームのユニフォームを着たファンがいた
そこから聞こえてきたのは選手に対する叱咤激励だった
「降格なんてしないでがんばれ」
「まだだ!最後頑張れ」
「俺たちファンはまだあきらめてないぞ」
熱い声援が選手を押す
バスに荷物を積むのを手伝う
「日南さん、これも頼む」
と下の名前で呼ばないで荷物を預ける俺
「わかったわ」
と短く答える葵
荷物を受け取り荷物をバスに乗っけるときにファンの声が聞こえる
「河合!たのむぞ」
「頼むからチームを救ってくれ」
「次の東京戦たのむぞー」
「次世代のエース頼む!勝ってくれー」
期待値の高さがうかがえる
確かに土曜日のスコアからもわかる
確実にレベルアップしてる
「よし荷物おわり!日南ちゃんもバスに乗って」
と言ってバスに乗りファンの声援を受けながらバスは出る
大阪駅で荷物をスタッフと分担して持って新幹線に乗る
新幹線内では各々自由だが木田と正大はスコアカードと戦術表をみてお互いに小声で意見しあっていた
私とは住む世界が違う
なんか私の抱えてた闇が薄れる
渚がいない人生はクソゲー
そう思ってた
彼の方が闇が深い
だがそれに向きあって生きてる
私は何をしてるの
電車で東京まで戻ってさらに大宮まで戻ってきてからクラブ専用バスに乗り込みクラブハウスに戻ってくる
荷物降ろしも終わりメンバーはそのまま自主練に入る
シーズン最後の試合後悔しないように
「日南ちゃんどうする?このまま帰っても」
「練習に付き合います」
え?って顔になる友姉
「パス出しでも壁役でも今は・・・」
何かを察した友姉
「足のサイズは? 合えば私の予備のバッシュ渡すから」
負けられない
アタファミでも人生でもあいつに負けたくない
友姉から渡されたバッシュに履き替えてコートでシュート練習しているあいつの所に行く
「? 葵?」
「手伝う。何したらいい?」
まさかの発言に驚く俺
「ボールだしでいい?」
「でもお前」
「今は・・・体動かしておきたいから」
気を紛らわせる
いや違うな
何か印象が変わった
「わかった。キャッチ&リリースしたいから3Pラインのあの付近にバウンドでボール出してくれ」
「おーけー」
それを見ていた木田
「はぁ、あれが今の日南さんか・・・というかあれが本当の姿かな」
この観察眼
木田のこの観察眼は菊池さんに通じるものがあるなと感じた俺