二時間近くアタファミに没頭していた
けど久しぶりに負けてもすっきりする試合をしたと思った
葵は毎回俺に負けては考え込んでから戦いに臨む
俺がやっぱり思うのは葵に足りないのは直感力だと思った
少しこれが加われば間違いなくnanashiを超えられる
場の空気は読めるのにこういうの弱いってどうなのと考えるときもある
「ねえ、私に足りないのってやっぱり感性なの?」
昨日友姉から何か言われたっぽいな
「そうだな、葵はその部分が足りないというかもう少し比率を上げるといいと思う」
「比率を上げる・・・そうね・・・」
「読みに頼るのが悪いわけじゃないけどそのバランスだと思う」
状況分析で言うと葵は感性1、読み9といった割合
俺だと感性4、読み6
友崎は感性6、読み4
といった感じだと伝える
「トータル10で読みが多いと感性タイプにかてないってことかしら」
「というか今はトータル10って話だけど数値化した場合二人の感じはこうだよ」
葵の場合は感性1、読み12
友崎の場合は感性7、読み6
「少なくとも熟練度とトータル的な数字は葵と友崎は差が無いと俺は感じる」
「という事はパターン読みなら負けないけど突発的なのは弱いってことね」
と話を詰めているといつの間にか夕方を回っていた
母親に夕飯をと言われ二人でリビングに言って夕食を食べる
母親からは何回かの質問攻めに困ったがまあ避けては通れない
夕飯も終わり20時頃
葵が俺の部屋をノックしてきた
「はいっていいかしら」
「ちょっと待ってくれ」
と言ってからオーケーと声をかけるとジャージ姿の葵が入ってきた
「これから走るんでしょ?一緒に行くわ」
「何で知ってんだよ・・・」
「練習ない日はこの時間ぐらいから一時間走り込みするはずだよって友姉から聞いてたから」
「あのおせっかいさん・・・」
「ほら行くわよ」
はあ、とため息ついてからついていくように階段を下りて玄関を出る
大体いつも回るコースを説明してからランニングを始める
20分ぐらい走ると少し大きめの公園に着いてそこにある鉄棒にぶら下がり懸垂を始める
懸垂とベンチに横になって行う腹筋運動を15分ほどやった
「休みの日なのにそれだけやるのね」
「むしろやってないと不安なんだよ」
完全なオフ日はないのって聞くがそれはシーズンオフの時だけか連戦で本当に疲れた時だけだと伝える
葵は俺のこの姿を見てどう思ったんだろうと俺は思った
こんなに努力しても勝てないってクソゲーだ
それでも神ゲーだって言えるのか
俺はクソゲーだと思う
「ふう、さあ帰るか」
と葵に言うと葵が俺の後ろの方を見ている
視線の先にはみみみと友崎がいた
瞬時に目線をそらす葵
それを見て俺は聞く
「今はまだ無理か・・・」
「ごめん、まだ気持ちの整理ができてない」
「はあ、完璧ヒロイン様はどこに行ったのやらって言いたいが葵も人間だってことだな」