日南葵と心の隙間を埋める   作:gun78

23 / 30
23

 

強い

 

相手の強さはわかってる

 

けどそれ以上に感じる圧

 

相手の日本人エース木島さんに圧倒される

 

マークしているが要所要所で点を決められる

 

こちらも負けじとスクリーンプレイからパスをもらい隙間を縫ってシュートを放つがリングに嫌われる

 

練習時はタッチは悪くなかった

 

気負っているのか?

 

そんなことはない

 

シュートは打ち続けないと

 

と激しい競り合いと読みあい

 

だが読みあいでことごとく負ける

 

実力差があるのはわかってはいるがそこまで差が無いのは体感でわかる

 

この圧力・・・屈するわけにはいかない

 

第一Q終盤までに木島さんに8得点も与えてしまった

 

8得点目を取られたところでいったんベンチに下がる

 

ベンチに座り葵からタオルとドリンクを渡されるが試合に集中する

 

時折、隣の木田とマッチアップする木島さんの情報を交換する

 

第一Q終了時点で12ー18でこちらが負けている

 

第二Q始まる前までHCからの戦術とディフェンスの確認

 

だが格上相手にどこまで通用するか疑問が残る

 

第二Qが始まると向こうの猛攻が始まった

 

開始3分で0-10の攻撃を突き付けられてタイムアウトをとるHC

 

俺と木田が同時にコートインして一先ずこの流れを変えないといけないとディフェンスに注力する

 

元々ディフェンスとゲームメイクに定評がある木田

 

年上の選手に物怖じせずに指示を出す

 

ベテランでチーム最年長の鈴木さんも今は木田の判断に任せてゲームを進行する

 

一先ず第二Qに入ってからの無得点を木田のアシストから鈴木さんが決めて少しずつだが点数を重ね始める

 

だが0ー10ランの点数は重くのしかかる

 

俺も競り合いながらレイアップを決めたりアシストに徹する

 

が簡単には点差を縮めさせてはくれない

 

結局第二Q終了時点で22-38

 

16点差

 

ハーフタイムに入る時点でこの点差は実力差がそう大きくない同士のチームなら問題ない

 

だが実力差がある

 

俺は前半に2点しか取れずシュートも11本放つが1本のみ

 

焦りがあるわけではないと思いたい

 

けどシュートが入らない

 

余計にそれが焦りを生む

 

冷静にならないと

 

と自分に言い聞かせる

 

ロッカールームに帰る際に木田とコミュニケーションを取るが頭に入ってこない

 

鈴木さんが木田に声掛けしてゲームメイクについて詰めている

 

ロッカールームに響くHCの声

 

だがそれすらも遠く感じる

 

いつも以上に疲弊してる感じだ

 

頭の中にいつもなら浮かぶどうすればいいかという読みが出てこない

 

手詰まり感に頭の中でパニックが起きている

 

落ち着かないと・・・

 

試合再開13分前ぐらいになると選手はコートに戻り始めシューティングをし始める

 

だがロッカールームに最後まで残って気持ちを落ち着かせることに集中させていた

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。