強い
相手の強さはわかってる
けどそれ以上に感じる圧
相手の日本人エース木島さんに圧倒される
マークしているが要所要所で点を決められる
こちらも負けじとスクリーンプレイからパスをもらい隙間を縫ってシュートを放つがリングに嫌われる
練習時はタッチは悪くなかった
気負っているのか?
そんなことはない
シュートは打ち続けないと
と激しい競り合いと読みあい
だが読みあいでことごとく負ける
実力差があるのはわかってはいるがそこまで差が無いのは体感でわかる
この圧力・・・屈するわけにはいかない
第一Q終盤までに木島さんに8得点も与えてしまった
8得点目を取られたところでいったんベンチに下がる
ベンチに座り葵からタオルとドリンクを渡されるが試合に集中する
時折、隣の木田とマッチアップする木島さんの情報を交換する
第一Q終了時点で12ー18でこちらが負けている
第二Q始まる前までHCからの戦術とディフェンスの確認
だが格上相手にどこまで通用するか疑問が残る
第二Qが始まると向こうの猛攻が始まった
開始3分で0-10の攻撃を突き付けられてタイムアウトをとるHC
俺と木田が同時にコートインして一先ずこの流れを変えないといけないとディフェンスに注力する
元々ディフェンスとゲームメイクに定評がある木田
年上の選手に物怖じせずに指示を出す
ベテランでチーム最年長の鈴木さんも今は木田の判断に任せてゲームを進行する
一先ず第二Qに入ってからの無得点を木田のアシストから鈴木さんが決めて少しずつだが点数を重ね始める
だが0ー10ランの点数は重くのしかかる
俺も競り合いながらレイアップを決めたりアシストに徹する
が簡単には点差を縮めさせてはくれない
結局第二Q終了時点で22-38
16点差
ハーフタイムに入る時点でこの点差は実力差がそう大きくない同士のチームなら問題ない
だが実力差がある
俺は前半に2点しか取れずシュートも11本放つが1本のみ
焦りがあるわけではないと思いたい
けどシュートが入らない
余計にそれが焦りを生む
冷静にならないと
と自分に言い聞かせる
ロッカールームに帰る際に木田とコミュニケーションを取るが頭に入ってこない
鈴木さんが木田に声掛けしてゲームメイクについて詰めている
ロッカールームに響くHCの声
だがそれすらも遠く感じる
いつも以上に疲弊してる感じだ
頭の中にいつもなら浮かぶどうすればいいかという読みが出てこない
手詰まり感に頭の中でパニックが起きている
落ち着かないと・・・
試合再開13分前ぐらいになると選手はコートに戻り始めシューティングをし始める
だがロッカールームに最後まで残って気持ちを落ち着かせることに集中させていた