第3Q
スターターに起用されて木田も継続起用されゲームメイクに必死だ
16点リードとはいえ手は抜かない
20点以上開かない限りはそれはない
俺でもこの時間帯でこの点差は安全圏ではない
だからこそ追い付くには早めに相手にプレッシャー与えないといけない
立ち上がりこそ両チーム無得点で二分ほど過ぎる
こっちからするとそろそろ点を取らないと焦り始めるが俺と木田は冷静だった
本来、インサイドの選手が木田にスクリーン掛けに行くが俺が行き二人のコンビプレイで打開を図る
ディフェンス二人を上手くひきつけた木田
俺はここに木田がパスをくれると思う位置に移動するとそこにいるだろうという感じでパスが飛んでくる
阿吽の呼吸
さすがだと思い3Pラインからシュートを放つ
スパッといい音を立てて吸い込まれたボール
両チーム通じて後半初得点
ディフェンスで相手の点を抑えなければ追い付くのは無理
なのでキャプテンの鈴木選手が全員に喝を入れる
「このクォーターで最低でも一桁だ、追い付くぞ」
とディフェンスに気合を入れる
相手がシュートを放つもののそれは外れて即座に俺はそれを見て走り出す
外国籍選手がリバウンドを取ると木田がすぐにボールを要求してもらうと片手投げでロングパス
既にフリーで走っていた俺にうまくパスが通りレイアップを決める
さすがの相手チームもこの状況は流れが悪いと踏んでエース木島にパスを回して1on1の状況を作り出す
マッチアップは木田
スクリーンプレイで俺と切り替わったせいもある
木島さんからのドライブについていくがそこからのストップからのバックステップジャンプシュートにチェックが遅れる木田
そのシュートは惜しくもリングに嫌われこっちがリバウンドを取る
ハーフコートまで木田が運ぶ
シュートクロックが残り11秒の所で俺がスクリーンプレイをしかけに行く
スクリーンプレイでドライブを仕掛ける木田
スクリーンから上手い事外に開いたところに木田がパスをくれる
ディフェンスはまだついてるのでシュートフェイクと入れてからドライブを仕掛ける
振り切れない所をジャンプストップで苦しい体制でシュートを放つ
タフショットだがこれを決める
このシュートが決まると相手チームがタイムアウトを取る
連続7得点されて流れが無いためである
ベンチに戻るとコーチからの次の戦術の話が上がるが俺主体で攻める内容ではなかった
チームキャプテンの鈴木さん含めて選手数名はHCの戦術に疑問を持っている
それは個々のコミュニケーションでわかっている
コートに戻るとHCの戦術とは裏腹に違う展開が展開されてディフェンスが後手に回る
それでもなお俺と木田と外国人選手で何とか点をつないでいく
第3Q残り2分弱の時点で41-48
七点差に縮めてはいるものの相手のシュートの精度も戻ってきている
木田が積極的なディフェンスを見せてたが4つ目のファールを犯す
天を仰いだ木田
俺が声を掛けに行く
「ドンマイ、まだ試合終盤に木田が必要だから」
「わーってるよ、少し頼むわ」
と思ってると俺と木田が同時に交代になった
ベンチに下がり第4Qの展開と戦術を木田と話す
2ゴール差なら何とかなる
そう思って味方を信じる