オンとオフ
バスケの練習が終わり早く帰ってアタファミしたいなと思っていると
「マーサ! 俺さ先月さー」
とチームメイトの木田が声をかけてくる
「はいはい、何度目だよ。彼女だろ」
「おうよ! 俺の彼女可愛いだろー」
とスマホ画面見せてくる
クラスメイトの菊池さんをロングにしたようなかわいい子が映っている
「木田、いい加減そろそろうっとうしい」
と一個年上のチームキャプテン早田が言う
陽気でチームのムードメーカーの木田と寡黙で規律を重視する早田
それにそれを潤滑油のように調整する俺とこのチームの柱の三人
U18でもこの三人は代表に呼ばれるほどの実力者だ
「なあなあ、今度一緒に遊ばない?女子連れて来いよー」
「誰に言ってんだよ」
「河合と早田だよ」
「俺はパス」
「早田も返答はっや」
女子との付き合いゼロの早田
俺も付き合い自体は無いしクラスメイトと軽く話す程度
「ええい!おまえらさー 俺と彼女連れて3組デートするんだよー」
「ハイハイ勝手に言ってろー」
と俺と早田は手を振りそれを受け流した
帰る途中にコーチに呼ばれる俺たち
何だろうと話を聞くと
今週末親後さんたちや身内に公開練習やるとのこと
実際の所
友達とかがこいつらすごいぞって言うのを意外と知らないというのもあるし
バスケの裾野を広げる意味で見てもらおうというのがコーチの本音である
「俺の親は来ないな・・・」
「どうしたん河合?」
「今週末は天皇杯あるじゃん? うちのチームは負けたけど準決勝の席取れたから行ってくるって言ってたし」
二人ともどっちとるかと考えると明らかに準決勝見に行くわなと頷く
「誰も呼ばないのもあれだろ?」
と早田は言う
早田は親が来れれば呼ぶと言ってそのまま帰宅していった
「うーん、そうだな・・・ 誘ってみるか・・・」
「お? 女子か? 女子なのか?」
「まあ、バスケに興味ありそうなやつがな・・・」
と次の日
学校にて日南とみみみとたまちゃんがいつも通りにグループを作っていた
どう話しかけようかと悩んでいると友崎が教室に入ってきた
普段はあまり絡まないけどこういう時は利用させてもらおう
「友崎さ、ちょっと」
と俺の机に招いて週末の件を話す
「へぇー実際のプレイ見たことないからみてみたいな」
「大人数じゃなければ呼んでいいっていわれてて・・・それで日南と七海誘えないかなって」
「なんでまた? あ、そうかあの二人バスケ経験者か」
と話してる所に友崎の肩にバーンと手を叩いてくるみみみ
「どーしたブレーン、何を話してるんだい」
「いてて、みみみ勢いつけすぎだって」
とニコニコしながら謝るみみみ
「あのー七海さん」
「おー河合くんかーブレーンと仲いいの?」
「まあまあってとこかなー」
「おいコラ、同じゲーマーだろう」
「ナイス突っ込みだブレーン」
とボケ被せツッコミと三人芸にありがちなことをやりつつ
「七海さんってバスケやってたよね?」
「ん?中学はバリバリやってたよ。葵もだし」
「詳細は友崎から連絡させるからさ、週末日南と一緒にバスケ見に来ない?」