日南葵と心の隙間を埋める   作:gun78

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文化祭は基本的に参加しない

 

というか今年は無理

 

リーグ1のプロメンバーに怪我人が3人も出てサポートメンバーに駆り出されている

 

今年はゆっくりできると思ってたんだが

 

どうやら友崎の方で何やら起きたらしい

 

友崎に彼女ができたそうな

 

その報告と葵から聞いた

 

最近では葵と平日アタファミでプラベ対戦が多い俺

 

勝率はというとほぼ五分五分

 

お気に入りキャラだと勝率7割なのだが

 

俺は推しキャラ以外でも遊ぶことが多くそれをやってると時折

 

「私の事なめてるの?」

 

とチャットで聞いてくる

 

なめてるわけでもないし自分の実力底上げにいろんなキャラを使って考察する必要もあると思ってやっている

 

葵は葵で俺がそういうことをしてるのを逆手に練習をする

 

上級レベルでのいろんなキャラを扱える俺はいい練習台だろう

 

ある程度終わってから俺は葵にボイチャをしてほしいと頼む

 

個人的なお願いがあるからだ

 

「どうしたの?」

 

「すまん、個人的にお願いしたいことがあって」

 

「あら、報酬は弾むわよね」

 

「まあないわけではないよ。年明けて新学期になったら勉強を教えてくれ」

 

10月末あたりからプロのチームのサポートメンバーで試合に帯同してるので平日以外で全く勉強できない

 

そしてその付けが回ってきて期末テストの成績が中の上から中の中に下がった

 

これは俺としては許せないのだ

 

バスケで食っていく未来に進むにしても特に英語辺りは成績落としたくないのだ

 

「まあ事情知ってる身としては助けないわけないけど報酬は?」

 

「そうだな今まで通りアタファミで平日ある程度プラベで対戦付き合うのと・・・元日の夕方って暇か?」

 

「なに?いきなりデートのお誘い?あいにくとそういうのはお断りよ」

 

「デートのお誘いじゃなくてさ、もし空いてるならその日大宮の方にある大きいアリーナで試合があるんだよ」

 

葵にとっては気になる

 

プロの試合をタダで見せてくれる

 

これが行かない理由が無い

 

「チケットは三枚あるからみみみとたまちゃん誘ってくるといいよ」

 

と言って報酬の案内をした

 

 

 

 

 

元日開催のプロのゲーム

 

約5000人入るアリーナはほぼ満員

 

そんな中で俺は今日デビューする

 

と言っても出場できるかは分からない

 

三日前に選手登録が終わり急遽メンバー入り

 

というのもレッドライオンズは今メンバー14人中5人が何かしらの怪我をしており

 

そのうち3人は長期離脱

 

俺が加わりかろうじて10人そろっての試合なのだ

 

控えが5人という事は怪我やファールで試合がこじれた場合チームとしては最悪の状況になる

 

この状況

 

ゲームに例えるならパーティー崩壊寸前でダンジョンをクリアしないといけない

 

と俺は考えてた

 

こんな状況になるゲームクソだな

 

でもこの状況ひっくり返して神ゲーにすればいいんだよな

 

とすうっと息を吐いてから場内の派手なMCのアナウンスで選手紹介のタイミングで飛び出す

 

「若き力をチームに宿せ!ナンバー23 マサヒロ カワイ!」

 

コート内で円陣を組んでチームの合言葉を叫び場内を見渡す俺

 

渡したチケットの場所を見ると葵、みみみ、たまちゃんと三人が見えた

 

軽くうなずいてからベンチに戻り試合に備える

 

 

 

 

 

 

 

試合が始まり第2クォーターの途中にコーチに呼ばれてコートサイドに行く

 

ついに立てる

 

中学時代は世界はクソゲーだと罵ってた俺だが今はそのクソゲーに向きあっている

 

ブザーが鳴りコートイン

 

緊張してなかった

 

ボールにすぐ触ることができて対戦相手はプロ

 

アタファミで上位と当たるときの高揚感と一緒だ

 

こいつらを抜いていきいずれ俺の人生は8割クソゲー2割神ゲーって言えるようにする

 

 

 

 

 

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