日南葵と心の隙間を埋める   作:gun78

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3月19日土曜日が日南葵の誕生日らしい

 

というのを友崎から電話で聞いた

 

日程で旅行計画してるそうだが俺はバスケの試合で大阪遠征だし

 

すまないとお断りを入れる

 

でもあいつの誕生日か

 

一緒にみんなで祝えないのはちょっと寂しいかなと

 

自分も少し変わったなと思いつつ

 

電話を切ってからバスケの練習に戻る

 

チームは今危機的状況であった

 

外国人選手が一人問題を起こしてチームを離脱

 

ケガで二人はもう今シーズン復帰不能

 

残り約一月を11人で乗り切らなければいけないくなった

 

残りの試合をこういうローテで回していくぞと言われて俺は気を引き締めた

 

セカンドチーム入り

 

プレータイムも15分以上もらえる

 

チームを勝たせていかないと

 

自分の人生で神ゲーと思える瞬間の快感を得るために

 

それに・・・・

 

とカバンに吊り下げてあるアニメのキャラクターのアクリルバッチ

 

あれを見て思う

 

後ろを振りかえる

 

もう戻ってこないんだ

 

だから

 

あいつの分まで生きてあがいて最高のお兄ちゃんになるんだ・・・

 

 

 

 

 

大阪遠征

 

この連戦を一つでも落とした場合

 

次の最終試合を残してリーグ2に降格確定

 

無論他のチームの兼ね合いもあるが降格2チームに対して降格争いが行われているのはうちのチーム含めて3チーム

 

チームが連勝して他のチームが負ければいいのだがこの連戦は落とせない

 

最終試合はリーグ2位のチームとの試合だからだ

 

既にSNSでは降格最有力とまで言われている

 

俺がいるときにチームが降格する

 

俺の人生で最高のクソゲーとなるだろう

 

自分一人では限界がある

 

そうだよと思いつつあがき苦しみやっていくしかない

 

その大阪遠征で一戦目の金曜日の試合を何とか勝利で収めた

 

そして3月19日土曜日

 

この日の夕方の試合

 

僅差で負けた

 

チーム最年長のベテラン選手が床に膝をついてうなだれる

 

次の試合のこと考えると勝たなくてはいけなかった

 

チームに悪いフインキが流れる

 

そんな中、木田がチームを鼓舞するかのようにベテラン選手の所に行って俺も続く

 

「まだ終わってませんよ先輩」

 

「まだ負けたわけじゃないです。ゲームはやってみないとわからないですよ」

 

と週末のゲームの為にまさか後輩に励まされるとは思っても見なくて苦笑いする

 

チームの裏方を仕切る木村さんが泣きながらに

 

「まだだからまだ終わってないから」

 

と女性でありながらチームを鼓舞するようにベンチをかたずけていた

 

ロッカールームに帰ると最年少の木田が

 

「なに縮こまってるんすか!相手がだれであれでやってもあがこうじゃないっすか!」

 

まさかの最年少の強心臓にチーム内に笑みがこぼれる

 

ヘッドコーチがその言葉に続くように今日の反省と次に向けた方針を離す

 

そしてロッカールームを後片付けしてバスに乗り込む際に電話が鳴る

 

友崎からだ

 

「どうした?」

 

「マサヒロ!日南が」

 

「ちょ、なにどうした」

 

今日はUSJに遊びに来ていることは知ってる

 

時刻は20時をまわってるため今は夕飯食ってパーティーでもしてると思ってた

 

「居なくなった」

 

あいつが壊れた

 

そう感じた

 

 

 

 

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