このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる   作:味音ショユ

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ちなみにこの作品のほむらは『まどマギリアルタイム時のほむらってこんな感じの扱いだったよね』的な思い出で構成されています。十三年前くらいの。

まどマギ本放送が十三年前とかウッソだろお前www(タクヤ)


「禁断の“その必要はないわ”二度打ち」

「あなたは……?」

「ヤギね!!」

「違う」

 

 白装束が肝心の白装束を投げ捨てると、中には褐色肌で黄金の兜と鎧、マントを身に着けた男が現れ、勢いよく名乗り上げた。

 

「私の名前は、ラーの使徒!」

「ラーの使徒だと!?」

 

 あの名前の割にオベリスクとオシリスも召喚できる、あのラーの使徒か!? というか何で白装束で身を隠してんだこいつ。

 いやそっちじゃない、今聞きたいのはそこじゃない。

 

「ラーの使徒がこんなところで何をしている。ネズミのように逃げおおせるか、この場で死ぬか。どちらか選べぇ!!」

『俺の台詞を取るんじゃねえ!!』

 

 オレがラーの使徒に凄んだら、後ろからいきなりホワイトデビルが半透明の姿で現れてキレてきた。台詞くらい許してや、城之内……(レ)

 一方、ラーの使徒はオレの言葉を鼻で嗤い、毅然とこう返してきた。

 

「貴様らに教える義理はない。そして、ここを通す理由もな」

 

 ラーの使徒は虚空から決闘盤(デュエルディスク)を取り出し、装着して起動する。なるほど、これは遊戯王でよくある決闘(デュエル)で勝たないと進めない展開だな。

 

「いいだろう。貴様の挑戦受けてやる」

 

 オレは対抗すべく腕の決闘盤を起動。よくよく考えるとこの世界で決闘者(デュエリスト)と戦うのは初めてだな、と思いながらオレは決闘へ意識を向ける。

 

 パンパンパン

 

「その必要はないわ」

 

 しかし、決闘が始まるより先にほむらがラーの使徒に向けて銃弾を放ったので、彼は成すすべもなく苦しみ、血を垂れ流し息も絶え絶えとなっていた。

 彼はほむらを睨み、訴える。

 

「貴様それでも決闘者か!?」

「私は魔法少女。そしてリアリストよ」

「そうかな……?」

 

 リアリストがやらない言動が多すぎると言ったんですよほむら先生。原作でもここでもね。

 

「さあ吐きなさい。ここにこの子が来たはずよ。一体どんな目的で、何をしてたのか教えてもらうわよ」

 

 ほむらはラーの使徒の胸倉を掴み、鋭い眼つきで問い詰め始める。

 しかしラーの使徒は凄むほむらに怯むことなく、怨嗟の念を込め睨みながら、最期の言葉を残した。

 

「デュエルをね させてもらえず インガオホー」

「ポエット!!」

 

 ラーの使徒はハイクを残して爆発四散! 何だったんだろうアイツ……

 

「仕方ないわね。次行くわよ次」

「その迷うことなく次に進もうとする姿。オレにとっては一番魔法少女らしく見えるよ」

 

 オレが褒めたにもかかわらず、ほむらは意にも介さず地下へと降りて行った。

 

「ほむらァァァァァァァァァ!! 行くよッ! オレも行くッ!! 行くんだよォ――――――――ッ!! オレに『来るな』と命令しないでくれ――――――――ッ!! まどかはオレなんだッ! オレだ! まどかの腕のキズはオレのキズだ!!」

「あなたはまどかじゃない(無言の腹パン)」

 

 殴ったね!? 親父にもぶたれたことないのに!! この身体に親という概念多分ないけど!! というかわざわざ戻って来たよコイツ!!

 

 


 

 

 オレ達が地下に降りてみた光景は、艶やかなゲームコーナーとは裏腹に味気のない地下施設、まさしくゲームで見たロケット団のアジトそのものだ。

 

「「「ああああああああああああああああ!!」」」

 

 そこでで受けた歓迎は、異様な叫び上げながら襲ってくる体の色は青、頭に角、背中に悪魔のような翼を生やし、鋭い眼つきでこちらを睨みながらどんぐりを投げてくるモンスター、イビル・ラットの群れの攻撃だった。この叫び声、絶叫するビーバー……!?

 ほむらは即座に銃を構えるが、オレはそれを止める。

 

「ほむら。ここはオレに任せろ」

 

 必ずこのイビル・ラットは仕留める――

 プロとして――

 オレはさっき起動させたけど結局使わなかった決闘盤を構え、カードを五枚ドローする。

 

「オレのターン、ドロー!」

 

 オレはカードを更に一枚ドローし、即座にモンスターを召喚する。

 

「来い、レオ・ウィザード! 攻撃だ!!」

 

 オレは黒いローブを纏ったシシを召喚し、攻撃を命ずる。

 えっと、レオ・ウィザードの攻撃名ってなんだ……? しかしその答えは、レオ・ウィザード自身が教えてくれた。

 

獣・魔・導(レオ・マジック)!!』

「お前が言うのかよ!?」

 

 あと何だそのブラックマジシャンの必殺技みたいな技名! 格好つけんな!!

 しかしオレのツッコミとは裏腹に、レオ・ウィザードが放つ茶色の光弾は的確にイビル・ラットを捉え、破壊していく。イビル・ラットの攻撃力750だし、そりゃレオ・ウィザードには勝てんよ。

 それにしても――

 

「なんて華のない対戦カードなんだ……!」

 

 レオ・ウィザードとイビル・ラットの対決なんて……

 

「「「ああああああああああああああああ!!」」」

 

 イビル・ラットを全て倒した後に聞こえたのは、さっきと同じビーバーの絶叫。

 オレが声のする方を見ると、そこにはイビル・ラットの体を黄色にしたモンスターの群れが現れていた。

 

「いや、デーモン・ビーバーじゃねえか!?」

 

 色変わっただけだろ! しかもステータス下がってるし!!

 

獣・魔・導(レオ・マジック)!!』

 

 もういいんだよレオ・ウィザードは!! なんだこの絵面!?

 そうやってデーモン・ビーバーを倒しながら進んでいくと、更に地下へと続くであろう階段の前に、またも白装束の男(推定)が立ちふさがった。何か、オレの知っているこの場所の構造と違うな……リフォームしたのかな?

 男は白装束をバッと脱ぐ。するとそこには、学ランを着た眼鏡の男が立っていた。

 

「地味な奴が来たな」

「俺の名前は坂本。教祖様の命により、君達を始末する」

「ここ宗教施設だったの!?」

 

 ゲームコーナーの奥にある秘密組織が宗教施設とか、邪教の匂いがプンプンするぜェ――――――ッ!!

 坂本はオレとほむらを見据えると、力強く叫んだ。

 

「この二人にコモドドラゴンを放てッ!!」

 

 坂本が叫ぶと天井からコモドドラゴンの群れが大量に降りそそいでくる。そして奴とオレ達の足元を埋め尽くしかける。

 オレはレオ・ウィザードに攻撃を命じようとするが――

 

「その必要はないわ」

「禁断の“その必要はないわ”二度打ち」

 

 ズガガガガガガガガガガッ!!

 

 ほむらがサブマシンガンでコモドドラゴンの群れを掃討した。なんて奴だ……

 そのままの勢いで彼女は坂本に銃を突きつけ、まどかのことを問い詰める。

 

「さあ、まどかのことを聞かせてもらおうかしら」

「……俺はまどか様についてなど何も知らない」

 

 まどか、宗教団体で様付けされる立場になってる!?

 

「あの子に一体何が……!?」

「本当にな」

 

 オレ達が疑問に頭が支配され、知らず知らずにほむらの引き金にかかる指に力が入りかける間際、どこからか新しい声が響いた。

 

「坂本君……?」

 

 坂本含むオレ達三人が声のする方を見ると、そこには黒よりのセーラー服を着ている、どこかデレマスの神谷奈緒に似た女子高生が一人立っていた。

 女子高生はオレとほむらには目もくれず坂本へ駆け寄る。すると坂本は女子高生が知り合いだったのか名前を呼んだ。

 

「君は確か、前の学校のクラスメイトの田中さん……?」

「そんな……坂本君もこの宗教の信者だなんて……」

 

 お互いこんなアングラの宗教施設で遭遇したことに驚きを隠せていないようだ。ダーク・ウルトラマンは一体この二人が何者で、どんな因縁か知りたいという気持ちをコントロールできない……

 

「どうでもいいわね。次行くわよ」

「まどかのこと聞かなくていいのか?」

 

 しかしほむらはどうでも良さげだったので、オレは思わず聞いてしまう。

 

「……こんな奴が知ってるとは思えないわ」

「セヤナー」

 

 知り合い一人が現れただけで、眼前の敵を見逃すような奴が組織の重要事項を知ってるとは思えないよな。

 こうしてオレ達は坂本と田中さんに気付かれないように、こっそり階段を下っていくのでした。




ちなみに今回出てきた坂本君と田中さんは私のオリキャラではありません。
元ネタの公式配信を一応張っておきますので、気になる方は御覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=hb6WefL1P9g
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