このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる   作:味音ショユ

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私が今まで書いてきた話の中で一番カオスかもしれない話になりました。


「はっきり言うぜ! Vガチ恋……反転アンチ……そんなもん束にしたってオレには勝てないぜ!!」

 オレ達が地下三階に辿り着くと、そこにいたのは子供が手描きしたかのようなフニャフニャのハートの形に線くらいの手足と、目と唇が付いたよく分からない存在がいた。

 

「あ、ひでのオリキャラかこれ」

 

 こんなんまで敵として襲ってくるってどういう場所なんだここ!?

 

『レオ・マジック!!』

 

 レオ・ウィザードが攻撃を連射しているが、ひでのオリキャラが途切れる兆しはない。

 

 ザッザッザッ

 

 それどころか、奥から新手が現れた。

 外見はひでのオリキャラと異なり人間の男だ。

 黒みがかった金髪に、スポーツ選手を思い起こさせるほどの体格の良さ。顔つきもイケメンであり、若く見えるが年齢は三十だ。

 オレはコイツを知っている。

 コイツは東山源次。サ終した女性向けソシャゲ『今夜アナタと眠りたい』に登場した男キャラだ。一時期ネットでネタになったから見たことある。

 

「結婚したのか、俺以外の奴と……」

 

 そんな東山源次の群れが襲ってきた!

 

「群れ!?」

「異様な光景ね」

「異様すぎるわ!!」

 

 この地下に突入してからというもの、異様な光景と言うか異様な展開が続きすぎている気がするけど、ひとしおだぞこれ。

 

「レオ・ウィザード! ひでのオリキャラじゃなくて東山源次を狙え!!」

 

 オレの指示に従い、茶色の光弾が源次のうち一人を狙う。

 しかし、狙われた源次はなんとレオ・ウィザードの光弾を受け止めた。流石原作でサッカーのプロプレイヤーとしてゴールキーパーやってるだけあるぜ……!

 

「「「お前と結婚するのは、俺だと思っていた……」」」

「うるせえ!!」

 

 何で源次が一斉にハモるんだよ!!

 しかも誰と結婚するつもりだったんだよ!?

 

「私はまどか以外と結婚するつもりはないわ……!」

「聞いてねえから!!」

 

 ほむらの唐突な台詞にツッコミを入れるが、こいつ実は地味に銃火器でひでのオリキャラを蹴散らしてくれているんだよな……ありがてえ……っ!!

 それはそれとして状況を覆す手段はオレの手札にあるんだぜ?

 

「オレは手札から装備魔法、魔術の呪文書を発動!!」

 

 オレがカードを発動すると、レオ・ウィザードの前に分厚い本が現れ、ペラペラとひとりでにめくれ読ませる。これによりレオ・ウィザードの攻撃力が500ポイントアップ!

 

「更に魔法カード、拡散する波動を発動! これでレオ・ウィザードの攻撃を敵モンスター全体に拡散させる!! ほむほむ伏せろ!」

 

 ほむらが伏せたと同時に、レオ・ウィザードの光弾がオレ達の頭上に現れどんどん巨大化していく。

 

「レオ・ウィザードの攻撃! 超・魔・導・獣・人・斬!!」

 

 そしてある程度大きくなったところで光弾から、あの、えっと、ペーパーマリオRPGのラスボスがチャージした後に出すあの波動みたいなヤツが出てきて、ひでのオリキャラと東山源次の群れを一斉に攻撃した。

 

「「「痛いんだよおおおおおおおおおお!!」」」

 

 ひでのオリキャラ達は創造主の台詞で痛みを訴えながら発狂する。これを聞いてると生き残ってそうだが、こいつらは創造主と違って体がヤメチクリウム合金で出来ているわけでは無いようで、怨嗟の声を上げながら消滅していった。

 

「今夜は「今夜は「夜は「帰したくな「帰したく「帰したくない……」

「輪唱しろとも言ってねえよ!! しかも攻撃喰らいながら!!」

 

 一方、東山源次の群れは特に抵抗するでもなく、なぜか輪唱しながら消滅していった。まるで意味が分からんぞ!

 

「頭おかしくなりそう……なにこれ? 往年のニコニコツクールゲー?」

 

 割とこれくらいのカオスな気がする。

 

「……行くわよ」

 

 ほむらはオレに進むよう指図するが、その声には隠し切れない疲労があった。そりゃ疲れるわ。

 それから散発的に東山源次が現れることもあったが、レオ・ウィザードに魔法攻撃ではなく、獣人らしく爪や牙で攻撃させることであっさり倒れていった。怖っ、完全に獣害の光景だよ……

 

「万が一に備えてリバースカードセットしとこ」

 

 こっそりカードを一枚伏せつつ進んでいくと、やがて地下へと続くエレベーターの前に辿り着くが、そこには一匹のモンスターが佇んでいた。

 黒を基調にしたオレやほむらより大柄で、まるで魔王の影のような、だけど体はほのかな橙色、腕は紫色がそれぞれ黒味がかった色合いのモンスターであった。

 オレはこのモンスターを知っている。

 

「闇より出でし絶望……もうちょっとメジャーなモンスター出て欲しいな」

 

 アニメにも出たけどさあ、メジャーとはちょっと言い難いんじゃない?

 

「黙れ小娘。我はこの教団に力を貸し、必ず現世にニャルラトホテプを召喚し、この世を滅ぼすのだ!」

「まさかのクトゥルフ!?」

 

 あーもーめちゃくちゃだよ。

 

「まどかのいるこの世界を滅ぼすなんてさせないわ。あなた一匹で滅びなさい」

 

 一方、ほむらは闇より出でし絶望の発言に惑わされることなく銃を突きつけ、即座に発砲する。しかし――

 

「無駄だ。そんな玩具で我に傷などつかん」

「守備力2600あるしなあ……」

 

 カキンカキン、という軽い金属音を響かせ、闇より出でし絶望は弾丸を体で弾く。

 そうこうしていると奴の手元にカードが一枚現れた。オレの術式の効果だ。最近発動してなかったから存在忘れてた。

 

「フフフ……いいカードだ。今の我に相応しいぞ」

 

 闇より出でし絶望は得意気な笑みを浮かべてカードを見る。人からの貰い物でそんな顔して恥ずかしくないのかよ?(現場監督)

 

「我は魔法カード、闇エネルギーを発動。我の攻撃力を三倍とする!」

 

 出やがったな原作チートカード。海馬は何でサギーなんかに使ったんだろうか、と思ったけどそもそもアイツ闇属性モンスターサギー以外に持ってたっけ……? ブラットヴォルスはDEATH-T時点で海馬のデッキにいたか定かではないのでここでは考慮しません。

 

「フフフフフ……素晴らしい力だ」

 

 笑みを浮かべる闇より出でし絶望は、カード効果なのか体の大きさが少しずつ膨れ上がり、闇のオーラが増大していくようにオレは感じた。

 

「これで我は無敵だ。確実に邪神を降臨させ、世界を滅ぼすことが出来る」

「くっ……! この気迫は一体どこから来るの……!?」

 

 ほむらは闇より出でし絶望の世界を滅ぼす意気込みの理由が分からず、思わず問うてしまう。すると、問われた側は懐から何やら指輪を取り出し、オレ達に見せつけた。

 

「……貴様らはこれが何か分かるか?」

「何よそれ」

「そ、それはまさか……!」

 

 闇より出でし絶望が取り出した指輪について、ほむらは知らなかったがオレは知っている。嘘だろ、実物初めて見たぜ……!!

 

「特級呪物、るしあのエンゲージリング……!! 買ったのか!?」

「買ったとも……! 貴様なら分かるはずだ。これが答えだと!!」

 

 いやいつまでそれ引きずってんだよ!? もう転生したんだよるしあは! 蒸し返すなよわざわざさあ!! いや現在進行形で裁判沙汰だけども!!

 

「……どういうことなの?」

「気にするな!(ジュラルの魔王)」

 

 ほむらが疑問を覚えているが、本当に気にしなくていいと思うなーオレはやっぱ。

 だがテンションが落ちているオレ達とは裏腹に、闇より出でし絶望はヒートアップし、続けてこう宣言した。

 

「そして滅んだ後の世界で始めるのだ! ブルアカの生徒で誰が一番シコれるかを決める聖戦(ジハード)を!! ちなみに我は杏山カズサだと思う!!」

「何を言っているの、この魔物……!」

 

 本当に何言ってんだよ。こいつ頭がお詳しいぜ!

 

「フッ……」

 

 あまりのくだらなさにオレは思わず笑っちゃうんすよね(肉おじゃ)。しかし闇より出でし絶望はそれが気に食わないのか、オレに食って掛かってきた。

 

「何が可笑しい!」

「ブルアカの生徒で誰が一番シコれるか……オレは、羽川ハスミだと思う。そして――」

 

 オレは怒る闇より出でし絶望に対し、あえて相手の土俵に乗っかって対抗する。

 その次に、オレは右拳を奴に突き出してからこう宣言した。

 

「はっきり言うぜ! Vガチ恋……反転アンチ……そんなもん束にしたってオレには勝てないぜ!!」

「何だと……!!」

 

 何だとじゃねーよ。何でこんな問答してるんだオレは。

 もういい。さっさとケリをつける。カン☆コーン!!(セルフSE)

 

「そして闇より出でし絶望! お前が戯言を吐く前から、オレのリバースカードが発動しているぜ!」

「何!?」

 

 闇より出でし絶望は目を見開いてオレのフィールドを見る。そこには、既に発動させていた魔法カードが爛々と光り輝いていた。

 

「リバースマジック、魔法吸収! 相手が魔法カードでモンスターの攻撃力を上げた時それを無効にして、自分のモンスターにそのポイント分加える!!」

 

 闇より出でし絶望の元々の攻撃力は2800。それが闇エネルギーの効果で三倍、すなわち8400になるから、差分は5600。

 そしてレオ・ウィザードの今の攻撃力は1850。これに5600ポイントが加わり、攻撃力は――

 

「7450になるぜ!!」

 

 魔法吸収が発動した証拠に、闇エネルギーで増大していた闇より出でし絶望の体は元の大きさに戻り、その分レオ・ウィザードの体に闇が纏わりついていた。

 

「レオ・ウィザードの攻撃! レオ・マジック!!」

 

 オレが攻撃を命じると、レオ・ウィザードの頭上に光弾が生成される。

 ただしそれは今までの茶色ではなく、漆黒で構成された黒い太陽と言っても差し支えないものであった。

 それは構築されたと同時に闇より出でし絶望へと降り注ぎ、容赦なく奴を粉々に粉砕する。

 

「馬鹿な……!? この我が……!!」

「そんな格の高い存在だったかしら?」

「攻撃力は高いんだよ」

 

 闇より出でし絶望は最期には自らの絶望と共にこの世を去った。

 哀れなモンスターだ。オレにはお前の気持ちが分からない。

 

「オレだって箱推ししてたライヴラリが事務所ごと立ち消えたけど、世界を滅ぼしたいと思ったことはないぞ」

 

 やっぱし怖いスねガチ恋勢は。




今まではある程度書き溜めてから投稿してましたが、性に合わないのでこれからは書き上がったら次の日の19:19に投稿します
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