このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
二体のモンスターの閃光によって巻き起こった爆風と煙が辺りを覆う。しかしそれも一瞬のこと、煙が晴れ視界から煙が消える。
すると煙と共に化物の姿すらも消え失せ、代わりに一個のモンスターボールが置いてあった。
「……ドロップアイテム?」
敵トレーナー倒した後にモンスターボール出てくるの、そういう扱いでいいのか?
いやそういえば、ポケモン初代でシルフスコープ手に入れるときのイベントってそんな感じだっけ。立地も一致する。だからなんだってんだぁ!!(KYM)
「ってほむらは?」
化物が完全消滅しているの見て一息付けたのか、オレはこの段階で
慌ててほむらの方を見ると、そこには息を荒げて倒れ伏す彼女の姿があった。息荒げてる姿がセクシー……エロいっ!!(最悪)
「だーいじょーぶかー!!(ワッカ)」
「……うるさいわね」
「チノちゃん!?」
「違うわよ」
オレが声をかけるとほむらは何事もなかったかのように起き上がる。え、こいつもしかして今まで気絶してた……? エッロ(二回目)
「……あのまどかの姿を借りた化物は?」
オレの劣情など気にも留めず、ほむらは今一番の疑問をぶつける。チィッ、なんだって息なんか整ってきてんだよ。
「荼毘に付したよ」
まあ仕方ないのでオレはほむらの問いに答える。まあ火葬したわけでは無いのでこの言い分は正しくないけど、とりあえず死んだことだけは伝わるんだよね。凄くない?
「……本物のまどかの居場所は?」
「そいつはこれからだ」
そう言ってオレは落ちているモンスターボールを拾い、開けて中身を確認する。
すると最初に出てきたものは、傘の部分がどこかラッコを思い起こさせるキノコであった。
「なぁにこれぇ」
オレが思わずぼやくと同時に、ほむらは付属している説明書きを見つけ広げる。そこにはこう書かれていた。
『ラッコのあたま。使うとダンジョンの外へ脱出できる』
「「ラッコのあたま……?」」
説明書きを見たオレとほむらの台詞が被ってしまった。これ確か、FF3のアイテムだったっけ……? なんでモンスターボールの中から出てくるんだよ。教えはどうなってんだ教えは!
「これって、どう使えば脱出できるのよ……?」
「……食べるんじゃね?」
ほむらは使い方に疑問を抱いているが、正直オレには食う以外の選択肢は出てこない。いやだってほら、キノコだし……
「私は嫌よ」
「オレだって嫌だわ」
脱出アイテムならあなぬけのヒモとか、同じFFなら6のテレポストーンとかあっただろ! いい加減にしろ!! こいつは換金アイテムしてやる。
「というか、まどかはどうなったのよ」
「そうだよ(便乗)」
ラッコのあたまのインパクトで忘れてたわ。恐ろしい子!
あっ、道具の説明書きの裏にもう一枚紙がくっついてた。これでしょ多分。
オレとほむらがその紙を見ると、そこには『邪神封印の地 紅魔の里』とポップな文字で書かれた一文と、合わせて紅魔の里の地図が描かれた一枚のチラシがあった。
「ここにまどかが……?」
「何なんすかねこれ(あさひ)」
邪神封印の地がセールスポイントになる世界なんてあるわけないでしょ。せめてニャル子さんなら分かるけどさ。それなら行くわ。でも紅魔族っぽいといえば紅魔族っぽい。
「で、紅魔の里ってどこにあるのかしら?」
「んじゃスマホで……」
ってあれ? 調べようとしても電波入んねえなここ。フリーWi-Fiくらい入れとけよエクスデス城。景観なんか必要ねえんだよ!
「……とりあえず私、この前福引でモドルドカン当てたから持ってるのよ。地上に帰れる道具だけど、使う?」
「使うに決まってんだルルォ!?」
こうして僕達のダンジョン探索はクソミソな結果で……終わってないな。結構成果はあった。でもすげぇキツかったゾ~。
オレ達が地上に出ると、そこはゲームセンターの入口前で、太陽は頂点から少しそれた位置にあった。要するに昼過ぎである。
朝一にタマムシにテレポートしてきて、そこから自転車屋巡ってからゲーセンの地下に突入したので、大体予想通りの時間帯だった。無駄に濃厚な時間だった。何で昼飯前に闇の決闘してんだろオレ……
いや、そんなことより――
「ぬわあああああああん疲れたもおおおおおおおおおん! ほむほむ。この辺にぃ~、美味い食堂の飯、あるらしいっすよ。じゃけん今から行きましょうね~」
「いやまあいいけど、随分強引ね」
「オレ、ハラ、ヘッタ」
「そう……(無関心)」
何だよその反応! これはワルプルギスの夜の淫夢ですわ……ラスボス戦前に淫夢とか見るな。ホモビでも本来の意味でも。
オレが怒りで顔をプンプンさせているにも関わらずほむらは平静な態度でこう言ってきた。
「モノマキア」
「なんだぁ……?」
「……ありがとう。感謝してるわ」
「いきなりどしたん……?」
なんか突然感謝されたから凄い戸惑ってしまうのはオレなんだよね。
するとほむらは少々心外そうにしつつこう言葉を続けた。
「あの化物、きっと私だけだったら対処できずに死んでいたわ。あなたがいたから助かったし、まどかの手がかりも掴めた。だから感謝しているのよ」
「あ、そゆこと? いいって事の木、桃の木、山椒の木ってね」
実際ほむらが居なかったら、オレはこのやたらカオスな多重クロス世界で行く当てもなく彷徨わなきゃいけなかったし、感謝するのはこっちの方なんだけどな。
「だからこれからは仲間として認識させてもらうわ」
じゃあ今までは何だと思ってたんだろうか。聞きたいような聞きたくないよな……
「その上で質問させてもらうけど、モノマキア。あなた一体何者なの?」
「認識はともかくとして、それ同行を許可した時に聞かない?」
「別に興味なかったし、何か問題があれば撃ち殺せばいいから……」
「なにそれこわい」
人と接する時に射殺を選択肢に入れない!
まあ今はするつもりはなさそうだし、質問に素直に答えよう。
「オレが何者か、か。詳しく説明すると長くなりそうだから飯でも食いながらするとして、その前に一言で言うなら――」
「ってところか」
「訳が分からないわ」
それキュゥべえの台詞じゃね?
「つまりあなたは別の世界から転生してきた人間で、この世界で何かの魂に憑依された存在を探すよう、正体不明の神様に命じられた、って感じかしら」
「だいたいあってる」
ほむらと食堂に来たオレは、食事をしながらこれまでの経緯を説明していた。
……一言で纏められるとわりかしあっさりなのに、なんであの邪神は説明もちゃんとできなかったのだろうか。通信回線が悪いからだよWi-Fi入れろ。
「そしてまどかもその魂に憑依された可能性が高い、と」
「この世界のまどかが元からクズって言うなら話は別だけど、違うんだろ?」
「……まどかがクズだなんてそんなの……鬼畜責めとかしてもらえるって、コト!?」
「知らねえよ」
一人で勝手に興奮するほむらを冷めた目で見つめるオレ。普段は優しいけどエッチの時は鬼畜責めというギャップは、なんだか一周回ってテンプレすぎないか?
ちなみにオレもほむらもちゃんとご飯を食べている。飯も食わずに話すだけの客、食堂からすれば最悪すぎるからな。
オレはラーメン定食、ほむらは日替わりメニューである焼き魚定食だ。こいつ食に興味ないのかな?
「……?」
なんてことを考えていると、ほむらは唐突に食事を止め、周りを見回す。
「どしたん? 話聞こか?」
「いや、何か視線を感じたような気がして……」
視線? そんなのあるか? ほむらがそう言うなら、一応警戒するけどさあ。
今回はアネモネさんの『特殊タグ詰め合わせ』から特殊タグを改変して使用させていただきました。
改変NGの場合は遠慮なく申しつけ下さい。