このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
「紅魔の里、検索してもあんまり情報でないな……」
食事を終えたオレ達は食堂を出て、歩きながら紅魔の里について調べていた。主に交通の便。
しかしあまりいい情報は出なかった。出てきたホームページが何年も更新されてない中小企業それかよって言いたくなるレベルのクオリティしかない……
とりあえず、最寄りの駅は分かったし、そこからバスに乗れば紅魔の里までたどり着けるようだ。
「最寄りは埼玉県の川越市、ね」
「なんか嫌な予感しかしない」
普通の川越に何があるか知らないけど、高橋邦子仕様だったら創作世界でも行きたくない土地ベスト3に入るぞ。
「まあそれは行ってから確かめるとして、川越に行くにはヤマブキシティから電車に乗る必要があるのか」
「今が昼過ぎだから、ここから頑張れば夜には紅魔の里に辿り着けるわね」
「大分強行軍になるな。……日付分けようぜ」
そんな勢い任せで何が待ってるのか分からない所行きたくねえよ。
それはほむらも同じだったらしく、オレの言葉に頷き、続けてこう言った。
「私もそう思うわ。なので、これから買い物に行きましょう。さっき結構銃弾使ったから、補充したいのよ」
「買い物かあ……」
まあほむらがそう言うならそうしようか。そういえばオレ、この世界でまだ武器屋って行ったこと無かったし。
「じゃあ行くわよ。タマムシデパートに」
「デパートに銃弾売ってるのちょっと世紀末過ぎない?」
アメリカだとスーパーとかに売ってるって聞くけどさあ……
タマムシデパート三階は武器、防具、アクセサリーショップだった。流石大都市の店だけあって量も質も充実しているのか、いかにも冒険者みたいな服装の人間がそこそこの数、客として来ている様だ。でも
「私は銃弾買ってくるけど、モノマキアはどうする?」
「……そうだな、せっかく来たんだし少し見て回ってから、上の階のカードショップに行ってくる」
「じゃあ私の方が終わったらカードショップに行くわね」
「おけまる水産」
ほむらと適当に予定を決め、別れたオレは階段を目指しながら売り場を適当に見てみた。ふーん、随分細分化されてんだな。
それぞれ片手剣、両手剣、槍、斧、鞭、投具、弓矢、拳闘具、ハンドガン、マシンガン、ショットガン、ライフルの売場が個別に存在していた。
「初期のペルソナかって位種類が多い」
後投具って何? と思ったので確認したらチャクラムとか置いてた。足に付けたら高速移動できたりすんのかな。使い方分かんないから買わないけど。
「それはそれとして、四階にやって来たわに!」
武器屋をそこそこ堪能したオレは何を買うでもなく四階へと上がり、即座にカードショップへと入店した。
早速ショーケースを確認すると、そこには――
【魔法使い族/効果】
このカードが墓地におかれた時、自分のデッキから守備力1500以下のモンスターを1枚手札に加え、デッキを切り直す。
【悪魔族/効果】
このカードが墓地におかれた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のモンスターを1枚手札に加え、デッキを切り直す。
天使の施し
自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる。
遺言状
このターンに自分フィールド上のモンスターが自分の墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
王宮の勅命
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の魔法カードの効果を無効にする。このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に700ライフポイントを払う。または、700ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。
やべえカードがあった。禁断の“禁止カード”グレンダァ!! エラッタばっか前やんけワレェ! 即購入……いやちょっと待てよ。
「うーん、オレのデッキだと遺言状と王宮の勅命は刺さんないかな……」
遺言状はともかく、リリカルモンスターとの相性を考えるとお触れの方が欲しかったかも。でも強いんだよな……買うか。
「禁止カードばっかりなんだけど、バランス取れんのかね」
思わずぼやいたけど、よくよく考えるとオレのカードが一番バランスもクソも無いような気がする。でもホワイトデビルって今のOCGなら普通に対処できるらしいし、こいつらの方がヤバいのではなかろうか。MAD動画よりヤバい公式とは(哲学)
「……え?」
オレが禁止カード整列ショーケースから別のカードを見ると、そこには見覚えのあるような無いようなカードが一枚置いてある。
マジカルシルクハット
場に出したモンスターを手札の別なモンスターと交換できる。
えちょっと待って? このマジカルシルクハット何? 原作版でもゲーム版効果でもないんだけど……? こんなの僕のデータに無いぞ!?
「でも効果は面白いな。デッキに入れてもいいかもしれない」
これも買い、と。
オレは他にも目ぼしいカードがないかショーケースを見て回る。そしてあることに気付いた。
「薄々思ってたけど、この世界のカード。シンクロ以降のエクストラモンスター無いんだな」
アクセルのウィズの店で探してなかったけど、その時はクソ失礼だけど単に店が小さいからだと思った。でもこのデカい街のデパートにも見当たらないということは、この世界にはエクストラモンスターは融合モンスターだけなんだろう。あ、でもチューナーモンスターはショーケースに置いてる。ハネワタあった。買おう。
後はついでにパックを二つほど買って、オレの買い物終わり! 閉廷!! ほむらを待つか。と思ったけど、ちょっとトイレに行きたくなってきた。
「う~~トイレトイレ」
今、トイレを求めて全力疾走しているオレは決闘者をしているごく一般的な女の子。強いて違うところをあげるとするならTS転生してるってとこかナ――名前はモノマキア。
そんなわけでデパート四階にあるトイレにやって来たのだ。
「……ん?」
ふと見るとトイレ前のベンチに四十代ほどのハゲたオッサンが座っていた。ウホッ! いやなおじさん……
そう思っていると突然その男はオレの見ている目の前でスマホを取り出し、画面をオレに見せつけて叫んだのだ……!
「オラッ! 催眠!!」
スマホの画面を見せられたオレは動けなくなり、声も出せなくなる。そんなオレをおじさんはお姫様抱っこし、どこからへ連れて行こうとする。こうしてオレはおじさんに攫われてしまうのだった。
◇この男の目的は……!?
今回、特殊タグと本編の文字数がほぼ同じくらいです。なので実質2500字位の話ですね。