このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
無事ミ=ゴの群れを倒したオレ達は、特に何事も起こらず駅へと帰還した。
正直、もう一悶着あるかと思ってた。だって、邪仙がパーティーにいるし。これも何かの伏線なのか、あるいは単なる一般通過邪仙なのか……
しかしいくら悩んだところで答えが出る訳もないので、大人しく報酬をもらって現在の目的地である紅魔の里を目指すことにした。
「私が町長です」
「報酬渡す時までその台詞なのか(困惑)」
報酬を受け取ったオレとほむらは、研と青蛾と別れ切符を買う。切符とか久々に買ったな。最近はSuicaくらいしか使って無かったし。
どうやら、後三十分ほどで電車の運行を再開するようだ。
ならば大人しく待っていようとオレ達は改札前にある適当に空いてた椅子に座り、暇つぶしに何か見るかとスマホを手にしたところで
「暁美さん!」
ほむらが声を掛けられた。
オレ達が声の主を見ると、そこにいるのはほむらと同じくらいの身長なものの、胸の大きさは段違いに違う、金髪縦ロールの少女がいた。
ほむらの一年上の先輩魔法少女、巴マミである。
「……巴マミ。あなた、どうしてここに?」
マミの登場を予想していなかったのか、戸惑い見せるほむら。
シュルルルルルル
するとそれを聞いたマミは怒りつつ、リボンでほむらの体を縛りながら詰め寄る。
「鹿目さんがいなくなったと思ったら、次の日にはあなたがいなくなったのよ。心配したに決まってるじゃない! あなたも……私も……!!」
「急に死ぬしかないじゃないシリーズになるな」
急に魔法少女姿になり、マスケット銃を泣きながらほむらに構えるマミを見て思わずツッコミを入れるオレ。それまどかにソウルジェム撃ち抜かれるフラグだろ。
「落ち着きなさい巴マミ。心配かけたのは悪かったわ」
「そうよね……私、もう一人ぼっちじゃないもの……!」
会話成立してねえ。
「それで暁美さん。鹿目さんは見つかったのかしら?」
「うわぁ! いきなり落ち着くな!」
いきなり落ち着いてほむらに質問するマミ。温度差に風邪ひくわ。
しかしほむらは慣れているのか、特に何かを言うでもなく質問にそのまま答えた。
「ええ、まどかはどうやら紅魔の里にいるらしいわ。でも私達がそこに向かおうとするのを阻止する刺客もいるわ」
「そんな相手がいるなんて……なら私もあなた達に同行するわ!!」
ほむらの言葉を聞いて心配したのか、同行を宣言するマミ。どうしよう、ここまでのやり取りで既にあんまり関わりたくない気配がする……
それはほむらも同じだったのか、穏便に断る方向で話を進めようとしていた。
「気持ちはありがたいけど、下手に同行して一緒に潰されたら大変よ。ここは二手に分かれるべきだわ」
「いじめられっ子の発想ね」
「何がよ」
「マミさん」
ほむらの誘導が全然うまく行っていない中、ここで新たなキャラが登場する。
そいつは全身青を基調としたロボットのような姿をした、しかし顔を見れば確かに感情を感じる不思議な男だった。こいつは――
「巴マミ、その人は?」
オレは知っているがほむらは男が誰か疑問を覚え、マミに尋ねる。
「暁美さん。彼はエックスというレプリロイドにして、私の彼氏よ」
「「彼氏!?」」
まさかの発言にオレとほむらは完璧にハモりながら驚く。ええ……マミさんに彼氏……? マジで……?
しかし一方、紹介された彼氏ことエックスは特に何かを言うでなく、ただオレを見つめていた。
「見るな! そんな目でオレを見るな!! AIBOOOOOOOOO!!」
「カ ワ イ イ !」
オレの叫びに一切気をやることなく、エックスはオレを見て唐突に叫んだ。まさかこいつ――
「勃起ッキ!!」
ゼERO仕様か!? つまりこいつはエックスではなく、正しくはSEエックスという訳か!!
その証拠にSEエックスの股間から、数十センチは下らないほどのモザイクに包まれた突起物が出現した。なんだあのデッカいもの……(レ)でもさあ――
「チンチンデカすぎてお前はキモイんだよ」
「俺はマ☆ゾ! キモチイイ……!」
ティウンティウンティウン
SEエックスはミスった時の音と共に射精した。すげえ……ゼERO動画で散々見た光景を現実で見ることになるとは……どっから
するとそれを見ていたマミが怒り、マスケットの銃口をSEエックスに向けて叫ぶ。
「私がいるじゃない!!」
「お前はデブ――」
ズガガガガガガガガガン!!
「あああああああああああああああああああ!!」
SEエックスはマミに蜂の巣にされた。死んじゃった!
するとマミは死体と化したSEエックスには目もくれず、唐突にほむらを冷たい目で見つめる。
「ど、どうしたのよ」
マミの目に少々たじろぎつつ、ほむらは理由を問いただす。するとマミはあっさり話始めた。
「この前、具体的に言うと暁美さんがいなくなった次の日、佐倉さんと美樹さんが付き合い始めたの」
「あら、良かったじゃない。佐倉杏子は前から美樹さやかを狙っていたものね」
言葉でそう言いつつ私に彼女の良さは分からないけど、と小声で付け加えるほむら。お前そういうところは良くないんじゃないかな。
しかしマミにはほむらの小声が聞こえなかったのか、それについて何かを言うこともなく、そのまま話を続ける。
「だけど最近、佐倉さんの部屋からどう見ても盗撮の美樹さんの写真が何枚も見つかったのよ」
「……へえ、それは大変ね」
マミの口から語られる盗撮被害に対し、ほむらはクールに流す。実際、この場じゃできることはないので、それは仕方ないのかもしれない。
だがしかし、次のマミの台詞でほむらの態度は急変する。
「ところでその写真、佐倉さん曰く『ほむらの奴からまどかの写真と引き換えに貰った』って証言があるんだけど」
「わ、私は関係ない。急ぐ用事がある」
マミの言葉にほむらは明らかにキョドりながら一人、時を止めつつさながら瞬間移動しているかのように改札へと走っていく。何この迷いのない逃げっぷり!?
というか――
(
思わず叫んじまったぜ。するとオレの叫び声が聞こえたのか
どうにも騒がしくなってしまった。
しかしマミは周りの喧騒を気にすることなく、オレに話しかけてきた。
「騒がしくして御免さないね、えっと……」
「オレの名前はモノマキアだ。よろしくね☆(ノーポイッ!)」
「モノマキアさん。暁美さんはちょっと気難しい所があるけど、うまくやれているかしら」
「急にお母さんみたいなこと言うじゃん……!?」
これが……バブみ!?
とりあえず「大丈夫だ、問題ない」と答えたオレに対し、マミは満足気な笑みを浮かべてからこう言った。
「まあ、ひとまずは大丈夫そうね。なら私はSEエックスを連れて先に紅魔の里へ行ってるわね」
それだけ宣言してマミはSEエックスを背負い跳び上がったかと思うと、魔力で出したのか巨大な大砲を出現させる。
「ティロコプター!」
そのままマミとSEエックスは巨大な大砲に乗って空を飛んで去っていく。まるで意味が分からんぞ!?
「……行った?」
するとマミが去った直後、ほむらが物陰から覗き込みながらオレに問いかけてきた。
丁度いいや、これだけは聞いておこう。
「お前、実際に盗撮したのか?」
「魔法少女を監視して手に入れた奇跡。それを売って歩いているのが、私!」
「ちょっぴりさやかが好きすぎる杏子ちゃん……」
要するに盗撮したことは事実じゃねーか。