このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる   作:味音ショユ

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「ツッコミどころの暴力止めろ」

 マミ、SEエックスの二人と別れたオレ達は、川越行きの新幹線に乗り込んだ。とはいえ直通ではなく、大宮までは新幹線でそこから乗り換えて普通電車で川越まで向かう路線だ。

 

「結構遠いな」

「でも新幹線三十分と普通電車三十分くらいよ。そんなものでしょ」

 

 ほむらはそう言うが、オレ前世関東圏内の人間じゃないからこの辺の距離感分かんないんだよ。

 というかだからほむら、駅弁食べる暇あるかどうか確認してたのか。三十分だとちょっとキツイな。

 

「まあ飯は乗り換えの時に食えばいいか」

 

 オレは適当な席に座りぼんやりと窓から外を眺めながら呟く。窓際はほむらに譲ってもらいました。

 しばらく会話もなくボケっとしていたが、喉が渇いたので丁度やって来た車内で飲み物とか売ってる人、あれ名前なんて言うんだろ、にお茶を頼んで一気飲み。うん、OC!(たれぞう)

 すると飲んだ途端に

 

「……あれ? なんか、眠い――」

「ちょっと大丈夫?」

 

 ほむらが心配する声が聞こえるが、オレは眠気に抗えず徐々に瞼が落ちていく。

 まさか、ホモコロリを盛られたというのか!? もしそうだとするなら――

 

「ククク……」

 

 あ、これ確定でなんか盛られてるわ。

 さっきオレが飲み物買った人が怪しい笑い方してるし。

 

 


 

 

「ん、ここは……?」

 

 オレが目を開けたと同時に見えたものは、薄暗い中に趣味悪くきらめくスポットライトのような明かりが辺りに散乱する部屋の中心で、威風堂々と言わんばかりに存在する、クイズ番組の回答席のようなセット。

 オレは意識していないのにそこに足が進み、気づけば回答者のような立ち位置になる。

 次に自分の体を確認すると、腕にあるはずの決闘盤(デュエルディスク)がデッキごと消失していた。どうやら、ここでは生身で戦えということらしい。

 そして回答席の横には自分が司会者ですといわんばかりに、細身で黄色の体に紫色の髪、両手には剣と盾、下半身はベッドに入った悪魔っぽい奴がいた。

 

「誰? ねえ……!! 誰なの? 怖いよおッ!!」

「ククク……私の名前は夢魔の亡霊。貴様を殺しに来たのだ」

「あーはいはい。またそのパターンね」

 

 もうちょっとスパン長くしてから襲ってきて欲しい。ジョジョ3部でもこんなペースで戦ってねえよ。……いや戦ってた気がしてきた。

 まあそっちはいいや。それより一応確認しておくか。

 

「オレに何か盛って眠らせたのはお前か」

「ククク……その通り。さっき貴様にお茶を渡したのは私よ」

「お前みたいなのが渡してたら一発で気付くと思うけどな」

 

 変装でもしてたんだろうか。

 

「ククク……化粧は女を化けさせるというだろう」

「ツッコミどころの暴力止めろ」

 

 今の発言だけでツッコミどころ三つくらい浮かぶんだよ。

 しかしオレの発言を無視して、夢魔の亡霊は話を進めた。

 

「ククク……ここは貴様の夢の世界。ここで私が出題する五問のクイズに全て正解しなければ、貴様は永遠に眠ったままとなるのだ」

「……なんでクイズ?」

 

 あの、夢の世界に閉じ込める的な能力持ちなのは理解できるよ? デス13的な奴ね。でも勝負方法クイズは意味わかんないからな。

 

「ククク……クイズならばワンチャンあると考えた奴が、私の考えた難問を目の当たりにして絶望する顔が、見てて心地いいからよ!!」

「シンプルに性根がカス」

「ククク……何とでも言うがよい。さあ始めるぞ、絶望の宴をな! 君を夢の世界へ招待して楽しませて死ね」

 

 何言ってんだコイツ。

 

「ククク……では第一問」

「問題出す時までククク笑うのかお前」

「アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に初期から登場し、45話で死亡した鉄華団のキャラクターはノルバ・○○? ○○に入る文字を答えよ」

「何だこの問題!?(驚愕)」

 

 難問で人を苦しめるのが趣味とか言ってる奴の出してくる問題がアニメクイズなのはどういうことだよ!?

 いや今は答えることを優先しよう。答えはこれだ!!

 

「シノォォォオオオオオオオオオ!!」

「ククク……バカな、正解だと……!?」

「バカはお前だ」

 

 つっても鉄血終わったのもう七年前だし、知らない多くてもそこまで不思議ではないのか。

 ここで問題にチョイスしてくるのは不思議でしかないけどな!!

 しかしここで夢魔の亡霊は気を取り直し、次の問題を繰り出してきた。

 

「ククク……今のはほんの小手調べだ。では第二問、アメリカ海軍の巡洋艦。アトランタ級軽巡洋艦の名前を答えよ」

「リノォォォオオオオオオオオオ!!」

「ククク……即答だと!? グッ……正解だ!」

 

 どうやら正解するにしても即答は予想してなかったらしい。確かに問題のジャンルは偉く変わったが、こちとら元とはいえアズレンプレイヤーでね。リノのチアスキンは即座に課金して購入し、アズレンを引退した今でもスマホには公式絵のスクショを残しているのさ。

 

「エッチ、すぎんだろ……!!」

「ククク……私がか?」

「違えよ!!」

 

 リノのチアコスだよ!! 

 いやいきなり変なこと言ったオレも悪いけど、お前はその外見で何の自信があるんだよ!?

 ……待てよ。蓼食う虫も好き好きって言葉もあるし、もしかしたらいるかもしれない。夢魔の亡霊シコ勢……!!

 

「可能性の獣……!!」

 

 オレが恐るべき可能性に恐怖している一方、夢魔の亡霊は一切関知することなく次の問題を繰り出した。

 

「ククク……第三問。2000年に第一巻が発売され、二度アニメ化された連作短編形式の電撃文庫の人気作の名前は○○の旅? ○○に入る文字を答えよ」

「キノォォォオオオオオオオオオ!!」

「クキキキキ……正解だ」

「笑い方肉体派おじゃる丸になってんじゃねえか」

 

 ハア……(驚愕)絵に描いたような語録(笑)凄い夢魔だね。

 (このまま全問正解で終わる可能性が)濃いすか?

 

「アッアッアッアッ……第四問」

 

 Syamuになったゾ。あれぇ? 丘people!?

 

「牛には四つ胃があるのはご存じだろうが、そのうちで一番大きい物の名前を答えよ」

 

 えーと、なんか聞いたことあるな……牛の胃の名前は確かミノ、ハチノス、センマイ……あと一つなんだっけ?

 ……駄目だ思い出せない。もう三つから絞り込む。

 ここまでのパターンに掛けるなら、これだ!!

 

「ミノォォォオオオオオオオオオ!!」

「グラララ……正解だ」

「白夢魔白夢魔敗北者! ゴミ山怪物敗北者!!」

「アハハハハハハ!! 万死に値する!!」

 

 高笑いした瞬間キレるのは流石にルールで禁止スよね? というツッコミを入れる間もなく、夢魔は最後の問題を出してきた。

 

「ククク……最終問、1981年にロッテから発売されたアイスクリームは次の内どちらか、二択で答えよ」

「二択か」

「①ピノ②雪見大福。ヒーヒッヒッヒ、さあ考えるがよい」

「あ、あの得意気に問題出してるところ悪いんだけどさ」

 

 答え丸わかりじゃねーか!!

 

「答えは②の雪見大福! ピノはロッテじゃなくて森永!!」

「な、何だと……!? おのれ……!!」

 

 オレの指摘に驚きを隠せていない夢魔の亡霊。お前問題作っといて知らないのかよ!? 馬鹿じゃねえの(嘲笑)

 

 ピシャーンピシャーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 すると夢魔の亡霊は2D時代のFFでボスがやられた時のエフェクトを発しながら、少しずつ塵となって消滅していく。

 

「に、任務不達成申し訳ありません……どうかニャルラトホテプ様に栄光あれ――――っ!!」

 

 最期の言葉を残し、夢魔の亡霊は塵となるのではなく爆発して消滅した。これもうわかんねえな

 

 


 

 

「う~~~、朝だ~~~~!!(アンニュイ姉貴)」

「おはようモノマキア。もうすぐ駅に着くわよ」

 

 オレが敵と戦っていたとも知らず、眠る前の心配はどこへやら。ほむらは呑気に起きたオレを出迎える。

 それはいいんだけど、いやまあしかし――

 

「なんだったんだ、この時間は……」

 

 夢魔の亡霊ってチョーS(隙だらけ)だよな!!

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