このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
美緒と暗黒の騎士ザガーンの戦いを観戦したオレ達は、バスに揺られついに目的地付近のバス停、なぞの研究所前に到着した。
なんというか、普通に研究所って感じの外見だな……白で統一された平屋の無機質な建物。グーグルで研究所って入れて画像検索したらこんな感じの画像出てくると思う。出てこないかもしれない。
「おっ、説明書いてある看板がある」
こういうのポケモンっぽいなー、とか思いながらオレは看板を読んでみると、そこにはこう書いてあった。
『ここはなぞの研究所。かつてはシャドーがダークポケモンを研究していたと噂されているが、真実は定かではない』
「こんな情報量ない案内板ある?」
なんて一幕もあったが、特に観光する気のないオレ達はなぞの研究所をスルーして紅魔の里を徒歩で目指す。
途中
「タケノコ――――――――――ッ!!」
動くタケノコがオレ達を襲ってくることもあったが、冷たい目のほむらが放つ銃弾が、タケノコの命をあっという間に刈り取って終わらせていく。
何が凄いって、このタケノコこのすば時空に公式で存在するんだよな。
ま、そんなことはどうでもいいさ(悟空)。多少襲われることはあれど大した障害もなく、オレ達は紅魔の里へと到着した。
時刻にすると午後三時ほど。今から休むには早いが、何かイベントが起こると面倒くさいラインだ。
「やあ、旅行者かい?」
するとオレ達二人に多分地元住人だと思うおじさんが話しかけてきた。気さくなおじさんだと思ったが、ほむらは少々警戒気味だ。
「……あなたは?」
心持引き気味なほむらが問うと、おじさんは得意気にこう返答してきた。
「我が名はべんべん! 紅魔の里の門番にして、やがて邪神の封印を任される者!!」
「えっ、……何?」
「おお~これが紅魔族の自己紹介か~。生で見たのは初めてだな」
紅魔族のあいさつに戸惑うほむらに対し、オレは生でこれ見るの初めてなのでちょっと感激してる。
アレだよ、MADで見たことあるシーンを本編で初めて見た時の感覚に近い。これか~、みたいになる奴。おとわっか見た後でFF10初めてやったみたいな。
って、この人聞き逃せないこと言ってるな。これは無視できないポイントだと思います!
「おじさん、邪神のこと知ってんの?」
「うむ、あそこは我が紅魔の里の観光名所だからね。まあ少し前に封印が解けられた後邪神が討伐されちゃったんだけど、その後で代わりの邪神持ってきたから安心だ」
「どこに安心できる要素あるのよ」
「まあまあ」
おじさんの発言にツッコミを入れるほむらをせき止めるオレ。気持ちはわかるけど、今はそれを言う時じゃないだろ。
「おじさん、オレ達邪神の封印してる場所に行きたいんだけど、場所教えて」
「うーん、おじさんも門番だからここを離れるのはちょっとね。代わりにそこの案内板でQRコード読み込めば地図ダウンロードできるからそっちを使ってくれ」
「何でホームページは古い癖にそういうところは充実してんだよ!!」
進歩のバランスが悪すぎる!!
だけどそれ以上ツッコミを入れるのは面倒なので、オレは大人しく地図をダウンロードして邪神の封印場所を確認する。えっと、こっから奥の森の中か……
「……今から行くのダルくない? 軽く里の中観光して本番は明日にしようぜ」
「行くわよ」
正直もうすぐ夕方の中森に入りたくはないんだけど、ほむらとしてはさっさとまどかに会いたいようで、オレをズルズルと無理矢理引っ張って進んでいく。
グダグダと森の中を少し進むと、割合あっさり目的地に辿りついた。そりゃ観光名所へ行く難易度上げたりしないよな普通。
邪神の封印は地下にあるようで、地面に巨大な扉が備え付けてある。
そして扉には何やらものめかしい錠が取り付けられ、その前には一人の女がおそらく門番として立っていた。
門番は白って言うか薄い水色っぽい、和の要素を醸し出しているドレスのような服を着た、薄い水色の長髪を持った巨乳の美人が居た。
(゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!
「腕を振らないの」
「おっぱいは、人類とレプリロイドを繋ぐ重要なプロジェクトだ!」
すまんた。
「本心と発言が逆になってるわよ」
「クッソ、こんなベタなこと……!」
オレが自分の行いに後悔していると横からガチャ、という音が聞こえた。
音のする方向に顔を向けると、ほむらが銃を構えいつでも突撃できるよう体制を整えていた。
「少しだけ距離を詰めてからまずはあの女の足を撃ち抜いて逃げないようにしてから、それからあの扉を開ける方法を聞き出すわよ」
「戦法がガチすぎて怖い」
オレが恐れおののきながらも、ほむらに同調すべく構えようとするが――
「お前の苦労をずっと見ていたぞ。本当によく頑張ったな」
後ろから恐ろしくガビガビな声でいきなり話しかけられた。
オレが慌てて振り返ると、そこにはパチンコの当たり演出みたいに光り輝く一匹の虎の姿があった。
「遂に我慢が報われほむらはまどかを助けられる」
「そこで光り輝いてるのは誰!?」
虎が現れたと同時に門番がオレ達の存在に気付く。この虎のせいで奇襲全部台無しになっちまったじゃねえか。
「世界中がお前の否定しても、俺だけはお前を認めてやる」
「黙れ凡骨! 貴様如きに励まされるオレではない!!」
俺が怒鳴ると、虎はシュンとしたような顔で口を噤ませる。何で不満そうにしてるんだ殺すぞこの虎。
ジャキッ
オレが虎にキレる一方、ほむらは何の迷いもなく門番に銃を突き付けていた。
「この扉のあけ方を教えなさい」
「屈しないぞ! この扉は私が
「言ってる言ってる」
「散々苦しんだのだもう楽になれ」
「この虎なんか怖いんだけど!!」
門番の女が虎にツッコミを入れている。なんだろう、こいつそんなに悪い奴じゃないんじゃ……
しかし決闘か。ここはオレの出番だな。
「ほむほむ、ここは任せろ。オレのリリカルモンスターが門番を粉砕するぜ!!」
「かかってこい! 私の名前はWhiteCUL!!」
「我が名はモノマキア!」
そしてデッキから一枚カードを裏向きにしてデュエルフィールドのオレから見て手前に置き、その後三枚手札に加えてからデッキをシャッフル。最後に三枚ドローして最後にこう叫ぶ。
「Reバース GO!」
いやそれお前――
「別ゲーじゃねえか!!」
この女デュエルモンスターズじゃなくて、2020年3月から展開開始したブシロードより発売されているTCG、Reバース for you持って来やがった!! 細かい概要はWikipediaより引用。
一方、オレの指摘を受けてWhiteCULは自分のフィールドを見て、そこから一度オレの顔を見てからもう一度フィールドを見て、やがて叫んだ。
「……持ってくるデッキ間違えた!!」
「そんなことある!?」
何その器用な間違い!? 明らかにカードのデザイン違うんだから気づけよ!!
だがオレのツッコミもなんのその。WhiteCULは決闘を強行した。
「私の先行! 私はエントリーゾーンのカードを表にする。来い、任務中アヤネ!!」
ブルアカのデッキだった!! ていうかスターターのままだろさては!!
「ターンエンド!!」
「オレのターン、ドロー!」
えーと、相手のカードのATKは2でDEFは4か。オイオイこれじゃ……MEの勝ちじゃないか!! ステータスの数字が違いすぎるから……
「オレはレオ・ウィザードを召喚。攻撃力は1350だ」
「参りました……」
WhiteCULはあっさり負けを認めた。ステータスの単位が違いすぎるからね。しょうがないね。
そしてこいつが負けを認めたと同時に扉からガチャリ、という音が聞こえ、錠が解除されたことが確認される。
「行くわよ」
扉があいた瞬間にほむらは即座に中へ飛び込んだため、オレも慌てて追い掛ける。
「お前の悪事をずっと見ていたぞ」
「嘘つけぇ!!」
そんなオレ達の後ろではWhiteCULがあの虎に絡まれていた。なんなんだあの虎。元ネタあるのか?
一方、飛び込んだオレ達に待ち受けているのは、いかにも遺跡と言った塩梅の空間だった。
薄暗い部屋の中、見たことのないような豚じみた怪物や和式の甲冑を着た人型、または大鎌を持った絶世の美女などの石像と、トーテムポールや慰霊碑らしき石が無造作に並んでいる不可思議な場所だった。
その空間の中心奥、更なる向こう側に繋がりそうな場所にまたも錠の付いた扉と、門番らしき人影が。
人影は緑のオーバーオールと白いワイシャツを着た緑髪の子供だ。……ずんだもんじゃね、あれ?
「また同じパターンかしらね」
「だろうな。ずんだもん!」
「わっ、侵入者なのだ! よくもWhiteCULを!!」
オレが声をかけると向こうも気付いたのか、決闘盤を構えながらオレ達に戦いを挑もうとしていた。
「おい、決闘するのだ。ずんだもんの昆虫デッキで倒してやるのだ!」
「いいぜ、かかってきな」
オレが返答すると、ずんだもんは懐からカードデッキを取り出す。
そのカードデッキの裏面がこっちから見えるが、そこには銀色の型紙に蟲神器と書かれている。
いやお前それ――
「また別ゲーじゃねえか!!」
ずんだもんは全国のダイソーで販売されている昆虫をテーマとしたTCG、蟲神器を持って来ちゃったよ! 細かい説明は以下略。
するとオレのツッコミでずんだもんも気付いたのかデッキを確認してこう叫んだ。
「あっ、デッキ間違えたのだ!」
「なんだよぉおもおおお! またかよぉおぉぉおおおお!!」
このあとめちゃくちゃワンキルした。