このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
読んでいない方は前話からご覧ください
Dr.サイケを辛くも退けたオレ達は更に地下へと向かう。
道中、たまに雑魚敵らしきモンスターに襲われることもあったものの、難なく倒しながら進んでいき、遂にオレ達は最深部らしき広い空間へと辿り着いた。
そこにあるのは入り口で見たような統一感のない多種多様な像が壁際に並び、中心には黒色のキン肉マンの王位継承戦で運命の四王子のチームメンバーが着てた、あの、えーと、全身を覆うマントみたいな奴を着た四人組が何やら人を囲んでいた。
囲まれているのはドラクエの勇者のような恰好をした黒髪の青年と、仲間であろうFF5の魔法剣士みたいな服装をした白髪の女が縛られ、地面に転がされている。
そして転がされている二人の眼前には、ピンク髪のツインテールの少女、小学生と間違えてもまあギリギリおかしくなさそうな身長の鹿目まどかが立っていた。
「まどかぁ!!」
「来ちゃったんだね、ほむらちゃん……」
ほむらが思わず叫ぶと、まどかはどこか悲し気な瞳を見せながらほむらを見る。どうやら複雑な事情があるのかもしれないが、そんなこと知るか(シャモ)。オレも割り込ませてもらう。
「ななななんとぉ~? モノマキアも来たぁ~!」
「語呂悪っ」
「だ、誰なの……?」
オレの台詞にほむらはツッコミを入れる一方、まどかはオレに戸惑っていた。まあ正真正銘初対面だから、多少はね?
するとここで、転がされている青年が声を張り上げた。
「くっ……僕のことはいい! せめてティアだけは助けてくれ!!」
「やめてエルシオン! 死ぬときはあなたと一緒よ……!!」
「いや本当にいいから! 僕は助けなくていいから!!」
エルシオンと呼ばれた青年と、ティアと呼ばれた少女が互いを庇いあ……庇い合ってるかこれ? エルシオンひそかに死にに行こうとしてない? なんか辛いことあった? 話聞こか?
「ティヒヒ。じゃあ……死のうか(暗黒微笑)」
「ワルプルギスの夜の淫夢……」
そんな二人に対し、まどかは淫夢語録を添えて黒い笑みを浮かべたかと思うと、天に指を掲げる。
するとピシャーン! と雷がエルシオンとティアに落ち、二人の体から白い魂魄が抜けてまどかの手元に吸い寄せられていく。
その魂魄の嘆きが、オレに聞こえてきた。
『エルシオン……魂になっても僕は君の傍にいるよ……!!』
『嫌だあああああああああ! 邪神の贄にでもなんでもなるからこいつと一緒にいるのは嫌だああああああああ!!』
「二人の魂は邪神の生贄になって、永劫に苦しむことになるよ!」
「エルシオンは邪神関係なさそうだけどいいの?」
「いいけど」
「いいんだ……」
エルシオンが不憫すぎる。あいつが何したってんだ。
「まあエルシオンのことはともかく、次はあなただよモノマキア、ちゃん?」
「そうだよ(返答)」
「ま、まどか……?」
エルシオン達を生贄にしたまどかは、次はオレに狙いを定めた。
その様を見て本来とはまるで違う言動に驚きが隠せないほむら。
だがまどかはそれに構うことなく、オレを狙うべく未だ何もしていないマントを被っている奴らに命令を下す。
「やっちゃえバーサーカー!」
「それお前の台詞じゃない」
まどかの声に呼応し、マントを被った奴らはそれを脱ぎ、各々ベールを露わにする。
「俺は“ロリコン”のバッキーだ」
まず現れたのは右手がトマホークになっている、髪の毛が特徴的な男。なぜかロリコンを名乗っている。オレ狙われてる……!?
「そして俺は“無乳好き”のチコだ」
次に出てきたのは髪形がソフトモヒカンで、眼鏡を掛けた小柄な男だ。無乳好きとは、オレとは分かり合えないようだ。
「“僅かにある膨らみが好き”ジョニー」
チコの後に出てきたのは皮膚が焼けただれて大口の男。好みの質が細けえよ。
「貧乳好きとロリコンを混合するのは……“貧乳の成人女性が好き”のシャノンが許さないよ」
そして最後に現れたのは、一見すると女にも見えるがよく見えると男だと分かる、それくらいの中性的な美男子だった。まあ、ロリだけが貧乳じゃないというは分かるけど、だから何だよ。
とりあえず――
「
って性癖語りながら登場してきたぞこの
なんてオレが思いつつも
「俺は“しぐれうい推し”のバッキーだ」
「そして俺は“天音かなた推し”のチコだ」
「“星街すいせい推し”ジョニー」
「貧乳はステータスと開き直るのは……“アンジュ・カトリーナ推し”のシャノンが許さないよ」
何故かもう一度名乗りながら。しかもいきなり推しVの話してるのさっぱり意味分かんないぞこの
ズガガガガガガガガガガガ!!
などと考えていたらほむらが四人をマシンガンで銃撃していた。
「
あんまりな結末に思わずオレは叫ぶ。
すると四人の体から、さっきのエルシオン達と同じように魂魄が抜け落ち、再びまどかの手元に収まる。
なにが
「危ない危ない。モノマキアちゃんはもういいや、こいつらを生贄にして私は邪神ニャルラトホテプを召喚する!」
「なにっ」
まどかが手元に集めた魂魄を握りつぶすと、辺りからゴゴゴゴゴゴゴと地面が揺れる音が響き渡る。
ほむらは咄嗟にまどかの元へ動こうとするが、足が縫い留められているかのように動けない。
それを見てオレも同じ様にまどかに近づいてみようとしたが、どうにも動けない。
「無駄だよ二人とも。このカードの召喚は無効化されない!」
「邪神ってカードだったのか!?」
クトゥルフモチーフの遊戯王カードってなんかあったっけ……? ノーデンスとか?
なんて考えていたら揺れが収まった瞬間、視界に猛烈な光が走る。
「うおっまぶしっ!」
思わず瞼を閉じて頭を抱えてしまうオレ。
やがて光が晴れ、眼が開けられるようになった時、オレ達の視界には新たな人影が映っていた。
間違いないだろう。こいつが、邪神……!!
……うん?
ゴジゴシ
オレは見間違いかと思って目をこすってから、改めて目の前に現れた影を見直す。
いや、お前――
アレ!? 今オレの外見できない子になってなかった!?
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