このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
ここから決闘終了まで毎日更新します。
めちゃくちゃ久々なので前回までのあらすじ
ひょんなことから名前を忘れた状態で転生してTSして銀髪ロリ美少女になり、とりあえずモノマキアを名乗る少女は、転生先で見つけた遊戯王なのはMADシリーズのAIBOデッキを手に入れチート無双をしながら(?)、元の世界に元の体で帰るべく、怪しい声の誘いに乗りながら冒険をすることとなった。
まずはミーム汚染されガチレズになっている暁美ほむらを仲間にし、目指すは何かに憑依されおかしくなったまどかの元へ。
目的は憑依している何かを倒す為。
でまあそっから変質者と殺しあったり怪しい教団と戦ったりしてついにまどかの元へ辿りつく。
しかし彼女は人々を生贄に邪神ニャルラトホテプを呼び出す。
だがニャルラトホテプの正体はやる夫であった。
「あ―――っ何言ってんのかわかんねぇよ」
「あ……ありのまま、今、起こった事を話すぜ! 『邪神が召喚されてSAN値がヤバイと思ったらやる夫が出てきた』。な……何を言っているのかわからねーと思うがオレも何が起きてるのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……単なる一発ネタとか受け狙いとかそんなもんだろうけど、それを本当にやることに恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」
「何か似たようなこと一瞬前に言わなかった?」
「知ラナイ。知ッテテモ言ワナイ」
何やら危険な領域に触れかけた気がするほむらに深くツッコミを入れないようにしつつ、オレはまどかに
「おい、デュエルしろよ」
「えぇ~?」
オレの決闘の誘いを素っ気なく断るまどか。だが誘ったのは――
まどかとしてはここでオレの挑戦を受けるメリットは何一つない。せっかく手に入れた邪神の力をいいように使いたい年頃だろうし。
「ハッ、くだらねぇ」
オレとまどかは戦う宿命にある。オレはまどかに憑りつく奴を倒さなきゃいけないし、向こうだってオレが邪魔なはずだ。タマムシシティの秘密基地潰したのオレらだし。
それに何より――
「今も苦しむエルシオンの為に、貴様を倒す!!」
「いやあなたとエルシオン別に関係ないよね?」
「ないけど……」
なんか可哀想だし、なんだったら一番モチベになりそうだし……
まあいいや。
「――来いよ」
「いや仕掛けてきたのそっちじゃない?」
まどかは呆れたようにツッコミを入れつつ、虚空から決闘盤を出現させてオレに習い、腕を構えてデッキを収める。
それからやる夫をカードにし、デッキトップに乗せてシャッフルしながらこう言った。
「確かにここであなたを倒さないと、この先ずっと邪魔になるよね。だから倒すよ、ティヒヒ」
「「
LP 4000
VS
LP 4000
「オレの先こ「私のターン、ドロー!」何!?」
オレが遅い? オレがスローリィ!?
だがまどかは驚愕の海に溺れるオレに目もくれず決闘を進めていく。ひでえことしやがる……
「私は手札から永続魔法、悪夢の拷問部屋を発動!」
まどかがカードを決闘盤に入れると、彼女の背後に薄暗い部屋の壁と柱が出現し、そこに武器を持った男と磔になっている人影らしきものが写っている。
元々そんな部屋なので、オレとしては人影が無駄に生えただけな感じ。
なんてコメントをしている間に、まどかはカード効果の説明をする。
「このカードが発動している限り、モノマキアちゃんが効果ダメージを受けた時、追加で300ポイントの効果ダメージを受ける。そして――」
ここでまどかは得意気に手札にあるカードを構え、宣言する。
「このカードを使うことで、私の勝利は確実になるよ!」
「早い早い早い」
まだお前が永続魔法一枚発動させただけじゃねえか。
しかしまどかは自信満々に二枚目のカードを発動させた。
「魔法カード手札断殺を発動! 互いのプレイヤーは手札を二枚捨て、その後に二枚ドローする!!」
「手札交換かよ」
まあこう自信満々だと、墓地に送って効果発動するカードがあると考えるべきだな。
とはいえオレにこの場面で打てる誘発はないので、大人しく通して捨てるカードを選ぼう。
「こいつと、こいつにしとくか」
「私は最初から決まってるよ」
オレとまどかはカードを二枚捨て、代わりに二枚ドローする。
するとまどかはオレにとって予想通り、何やら墓地のカードを使うらしく、捨てたカードを戻して叫ぶ。
「墓地に送ったラーの翼神竜フェニックスモードの効果発動!」
「ラーデッキ!?」
そんなのにやる夫突っ込んでるの!?
というかフェニックスモードってことは、OCG版なのか!? なんかサポートカードが充実したとは聞いたけど、あんまりよく知らないんだよなOCGラー。
だけどオレの予想はどうにも違うらしい。
「このカードが墓地に送られた時、このカードはゲームから除外されるけど代わりに、
「デッキ外ってなんだよ!?」
サイドとかエクストラデッキじゃなくて、デッキの外!? カードゲームでそれ許されるのか!?
ってん……? なんか知ってるような……
「来て! ラーの翼神竜!!」
まどかが叫ぶと、右手に虚空から一枚のカードが出現しそのまま収まる。こいついっつも虚空から何かを出現させてるな。
そのまま彼女はそのカードを決闘盤に叩きつける。
そして現れるのは、黄金で構成された荘厳な、竜と呼ぶには少々体の要素が多すぎる気もするが、そんなこと言ってられないほどの威圧感を発している存在。
これが神のカード、ラーの翼神竜!!
ラーの翼神竜(バトルモード) 攻撃力4000
「このラーもしかして……」
DM8版か!! ウッソだろお前wwww。なんでどいつもこいつも昔のゲーム効果のカード使ってくるんだよ!!
――オレも人の事言えねえじゃんか!!
けれどまどかはオレの困惑を無視して話を進める。
「ラーの翼神竜バトルモードの効果発動! まずは私のライフを1になるように払う!!」
「なにっ」
まどか LP1
まどかがカード効果を発動する。……どんなだっけDM8版のラーの効果。言われたら思い出せるとは思うけど、ちょっと覚えてない。
「そして払った数値と同じ効果ダメージを相手に与えるよ!!」
「効果ダメージ……? まさかお前の狙いは……!!」
ワンキルコンボだと!?
このラーの翼神竜の効果でオレのライフを1にして、そこに悪夢の拷問部屋の効果で追加ダメージを与えればオレのライフは0になってしまう!
「ティヒヒ。そういうことだよモノマキアちゃん」
まどかの笑みに呼応するかのように、ラーの翼神竜は口を開き中に炎を貯めていく。
オレにこの炎を止める術はない。
「先攻ワンキルとかなんて奴だ……! お前それでも
「カッコよくて素敵な私が勝つ……! それだけで十分だなって思うのでした。だからそんな言い方やめてよ!!」
「クズがぁ……」
思わずブロリーになってしまうが、ラーの翼神竜は一切関知することなく炎を貯め終わり、そのままオレに向かって放ち、あっと言う間に視界が炎で覆われる。
この炎を防がなければきっとオレは焼き尽くされてしまう!
ズガァァァアアアアアアアアン!!
「勝ったッ! 『このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる』完!!」
「そんな……」
まどかの勝利宣言か辺りに響き渡り、聞こえたほむらは、愛するまどかが元に戻らないという事実に絶望してしまう。
だがそうはいかないぜ。
「ほーお、それで次回からは誰がこのモノマキアの代わりをつとめるんだ?」
「モノマキア!!」
オレの声が聞こえてほむらはさっきまでの絶望顔から一変、嬉しそうに笑みを浮かべている。現金な奴だな。
とはいえ、まずは台詞をきちんと言いきろうか。
「まさか、てめーのわけはないよな?」
「どうして……!?」
「あなたよりまどかの方が主人公っぽくないかしら」
「ぶっ飛ばすぞお前」
オレの無事を喜んだお前はどこいっちまったんだよほむら。いや原作主人公ではあるけども! 今はミームで狂った悪役だろうが!!
とはいえ決闘中だ。今は効果の説明をして、それに関する話は終わってからにしよう。
「説明してやるぜまどか。オレは手札からハネワタの効果を発動していたのさ」
そう言ってオレは墓地からハネワタのカードを取り出し、まどかに見せる。
「こいつは手札から捨てることでこのターン、オレが受ける効果ダメージを0にする! よってお前のラーの効果を無効化した!!」
炎を止める術はないけど、炎を無力化する術はあったのさ!!
「くっ……!」
「焦るなよまどか……ゲームはまだ始まったばかりだぜ」
オレの言葉にまどかは苦々しく顔を歪めながらも決闘盤にカードをセットする。おっ効いてる効いてる。
「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
さあ、オレのターンだ。
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