このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
翌日、とりあえず一泊したオレは引き続き紅魔の里を探索していた。昨日はボス戦したり後で残党と戦ったりしたからな。
とはいってもいかにもな田舎だし、正直飽きてきた。昼めし食ったら帰ろっかな。
「ん?」
なんてことを思っていながら歩いていると、里の隅の方になんかの中古屋っぽい店を見つけた。他の店がいかにもナーロッパぽいのにここだけなんか浮いてんな。でもちょっと面白そうだ。意外と出先でこういう店入ると近所の店に置いてないのあったりするよね。
「チャージイン!」
オレは早速入店してみた。
中にはファミコンから3DSのゲームソフトが裸だったり箱付きで置いてある。中古ゲームショップのようだ。
「こういう中古ゲームショップってそのうち廃れそうだけどな。ニンテンドーオンラインで今時昔のゲームできるし」
「そうでもねえさ」
オレが何気に失礼かもしれない、いや失礼だわゴメンな発言をすると、誰かが反応してきた。やっべ店員さんかな。
「あ、すいません変なこと言っちゃって」
「跪いて命乞いをするなら許してやるぞ」
「ダニィ!?」
まさか命乞いを要求されるとは読めなかった……この海のリハクの目をもってしても!(節穴)
というか何なんだこの店員。オレが店員の姿を確認するとそこには、特徴的なボサボサの髪の毛をした男が立っていた。こんな髪形の奴は一人しかいねえ!
「孫悟空!?」
「誰だそいつは? 悪いが人違いだ」
え、違うの? と思ったけどよく見たら肌が全体的に黒めだし、更に言うなら黒と灰色を基調にしたサイヤ人の戦闘服を着て腰に尻尾を巻きつけていた。あとスカウターも付けてる。
……ターレスじゃんこの人。ブロリーMADだとクズロットの素材になる人でお馴染みの。
どうしよ、本当に跪いた方がいいか?
「……跪いて命乞いをするから許してくれえええ!!」
「おいおい、そう怖がるなよ。冗談だろ? なあ小娘。俺はこの店の店長だからな」
「あ、はい」
よかった。このターレスMAD時空の住人っぽい。ブロパラ親子と一緒だ。この世界のドラゴンボール勢そんな感じなのかな。
「って店長なの!? どう見ても戦闘民族じゃん!?」
「昔の話さ。それから色々あってアダルトゲームショップの店長をやってたこともあったが、鞍替えして今に至るのさ」
ターレスがアダルトゲームショップの店長やってるMAD覚えてるけど、それ知ってる人今いるかな……? もう消えちゃったしさあ……
「そんなことはどうでもいい!(遊星) それで店長さん。せっかくだから聞きたいんだけど、今時中古ゲーム屋なんてやっていけんの?」
「確かに有名どころのゲームはオンラインで配信されることもあるけど、DSや3DSのゲームはそうもいかねえ」
「なるほど」
あの二画面システム、良くも悪くもDS系列用に作ってるしな。そういえば昔WiiUでマリオ64DSの配信してたらしいけど、どうやってたんだろ。まああれ下画面にマップ移しただけだからそこカットすればできなくないのか?
「後はキャラゲーだな。昔のスパロボとかは版権の都合で配信はできないだろ?」
「キャラゲー全部が全部配信できないわけじゃないけど、出来ないのは多いよな。スパロボだとアドバンスのJとか評判いいから一回やってみたいんだけど、アドバンス本体も初期のDSも持ってないからできねえしー」
ROMデータとか探せばネットにあるかもしれないけど、やっぱり違法はよくないからできれば合法的手段で今の機種でやりたいんだよな。
「そういう需要がある限り、中古ゲームの需要は尽きねえさ」
「ソフトがあってもハード本体がないときは?」
「一応俺の店にもあるが、ねえならネットとかハードオフとかの方がいいんじゃねえか?」
DSくらいならまだなんとかなりそうだけど、ファミコンまでいくと実機探す方が大変だろ。いやクラシックなんちゃらがあったからそうでもないのか?
「ファミコンのキャラゲーだと、ギガゾンビの逆襲とかはちょっとやってみたい」
「……なんだそれは?」
「あれ?」
結構有名だと思ってたけど、知らないのかターレス。……いや待て、まさかこの世界ドラえもんいるのか? そういえばバトルドームに襲われた時もドラえもんバトルドームだけ出てこなかったし。そんな伏線ある?
「まあいいか。というか今の根無し草の冒険者生活じゃ、ソシャゲならともかくテレビとハードのいるコンシューマゲームしてる暇ないし」
「明らかに買う気のなさそうな客との雑談に応じている俺が柄にもなく甘かったのだ! そこでだ、小娘は見た所
「カードも置いてんのここ?」
オレの疑問に対してターレスは無言で顔をクイッと動かして示す。すると示された先にはカードが置かれているショーケースがあった。
とりあえず見てみよう。どれどれ……
手札断殺
(1):お互いのプレイヤーは手札を4枚墓地に送る(手札が4枚以下の場合は全て墓地に送る)。その後、墓地に送ったカードの枚数分だけドローする。ドロー後の手札が1枚以下の場合、お互いのプレイヤーは自分のデッキからカードを1枚ドローすることができる。
おっ、これアニメ版の手札断殺か。ヨハンに憑依したユベルが使ってた奴。正直OCG版よりこっちのが便利そうだな。
プレゼントカード
「プレゼントカード」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手は手札を全て捨てる。その後、相手はデッキから5枚ドローする。
うーん、相手に大量ドローさせるカードか。リリカルモンスターには相性いいけど、普通に考えるとかなりのディスアドだよな。
どうせならいっそ、ポケモンカードのにせオーキドはかせとかあればいいのに。
でもないのはしょうがない。
「よし、オレはこの二枚のカードを買うぜ! すいませーん!」
「おらよ。ついでにパックもあるぞ? どうだ?」
「じゃあそれも二つ」
こうしてオレはカード二枚とパック二つを購入した。パックは後で開けるとしよう。
ガッチャコン! ドン!
なんてことを考えていると、店の扉が開いて新しい客が入って来た。何でこの世界どこもかしこも野獣邸みたいな開閉音するんだよ。
オレが入口の方を見ると、そこに居たのは髪が限界まで逆立っている黒髪の男と、背中に剣を背負った青髪の男の二人組がいた。
え、こいつらって……
「これはこれは、惑星ベジータの王子様じゃありませんか」
「貴様、サイヤ人だな」
「と、父さんこの人は一体……!?」
間違いない。ベジータとトランクスだ。
ベジータはターレスを見てサイヤ人だと断定しているが、トランクスはターレスが悟空とうり二つだから戸惑っている様だ。
そんなトランクスに対し、説明をしたのはターレスである。
「サイヤ人の下級戦士はタイプが少ないんだ。俺に似ている奴が知り合いにいるようだが、あいにく別人だぜ」
「そ、そうなんですか……」
「チッ、カカロットの写真を元に情報を集めて、この辺りにいるという話があったから来てみれば、人違いとはな」
トランクスはターレスの説明に戸惑いながら頷くも、横ではベジータが苛立ちを隠せずにいた。
そのままの勢いで彼は店から出ていき、トランクスに呼びかける。
「何をしているトランクス。カカロットがここにいないのなら何の用もない! さっさとブロリー達のいる川越へ行くぞ!」
それだけ言ってベジータは飛んで行ってしまった。
「おいおい。店に来たのに何も買わずに去りやがった」
「そういう人だ……父さんという人は!」
ターレスに愚痴に対しトランクスは追従した後頭を下げ、適当なソフトを手にとり購入するそぶりを見せた。
「でもこの伝説のスーパーイケメンサイヤ人トランクスは違います。最高! すぎる僕はタダで帰ったりしませんよ。絶対にな……!」
「ほう」
「というわけでイケメンの僕はこれを買います! 北斗の拳~審判の双蒼星 拳豪列伝~です」
「なんでそれチョイスした?」
それあのAC北斗のPS2版だろ。
しかしトランクスはオレのツッコミなど気にも留めず、買うだけ買ってさっさと店を出て行ってしまった。いいのかあのゲームで。
「……じゃあオレも行くか」
どこに行くにしても、とりあえず川越もう一回行かないと話にならないし。