このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる   作:味音ショユ

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「オレの名前なんだっけ……?」

 翌日の朝、オレ達五人は冒険者ギルドへ向かっていた。

 なんでも、あの迷路の調査結果を一旦報告しに行くらしく、どうせなら一番把握しているであろうオレに話して欲しいようだ。これで出る報奨金、オレにも分けてもらえるんだって。やったぜ。

 まあオレも旅をするために冒険者になりたかったので、渡りに船という奴である。ついでに登録しちゃおう。

 そして着いた。

 

「ここが冒険者ギルドか……」

 

 目の前にある建物は、数多のナーロッパで何となく似たようなシステムが構築されているような気がする冒険者。その本物に足を踏み入れてみると、得も言われぬ感動がある。

 え、異世界転生望む奴はおかしいって言ってたことと矛盾しないかって? それはそれ、これはこれだ。所詮意志ある者はダブスタからはああ逃れられない!

 中は長テーブルに長椅子がいくつも広い空間に並んでおり、奥には受付がある。おまけに受付嬢のおっぱいでけぇ……ルナさんじゃん。このすばアニオリだったのに原作に逆輸入されたあの人。おっぱいでけぇ……(二回目)

 アニメで見たのと同じ光景だなあ、とオレが辺りを見回す暇もなく、そのまま受付の奥に通された。どうやらあんまり他人に聞かせることではないらしい。

 

「よく来てくれた。では早速聞こうか」

 

 奥にいるのは金髪のポニーテールの美人で、なぜか鎧を着こんでいる。いや、ダクネスだこの人。貴族が絡むような案件なのか、あの迷路。

 するとフェルンがオレに向けてダクネスの紹介をしてくれた。まあそりゃ、オレが知ってるとは思わんよな普通。

 

「その前に、こちらの方はダスティネス・フォン・ララティーナ様と言いまして、この辺りを収める領主様のご息女です。今回、あのダンジョンの調査を依頼された方です」

「あの迷路、貴族様とか出るほどの大事に関わってんの?」

 

 オレが疑問を呈すると、ダクネスが特に言葉を濁すこともなく返答してくれた。

 

「ふむ、ではその辺りから説明しようか。しかしその前に質問がある」

「120くらいじゃないっすか?」

「いや、まだ何も聞いてないんだが……」

「う~ん、リンゴ三個分くらいかな?」

「それはキティちゃんの体重じゃない」

 

 この世界キティちゃんいるんだ? というかサンリオあるんだ!?

 

「そろそろ話を進めるぞ。それではまず、君の名前を教えてくれないか?」

「名前……ああ、そういや名乗ってなかったっけ?」

 

 というか、この世界に来てから名前を聞かれたことが一度もないぞ。ティーダかよオレは。これが、オレの物語だ!(先行入力)

 まあふざけるのはここまでにしてと。えーと、オレの名前は……

 ……あれ?

 

「……オレの名前なんだっけ?」

「知らないよ!!」

 

 オレの言葉にシュタルクがツッコミを入れてくれるが、どうしよう。マジで出てこない。ヤバイ!! 焦る!!

 

 

あなたの なまえは? _____

 あ か さ た な は ま や ら

 い き し ち に ひ み ゆ り

 う く す つ ぬ ふ む よ る

 え け せ て ね へ め わ れ

 お こ そ と の ほ も ん ろ

 ゃ ゅ ょ っ 〟  ー   ED

 カナ にゅうりょく       

 

 

 いかん焦りすぎて初代ポケモンの名前入力画面が浮かんできた。多分こんなんだったと思う。

 

「誰が入力するんだよ!!」

「何を」

 

 オレの脳内に浮かんだ光景に自分でツッコミを入れてしまい、結果としてよく分からない発言となってしまった。フリーレンにツッコまれてるし。

 じゃあ仕方ねえ。オレがすっぱり散らしてやるぜ!(CCO様)

 

「というわけで仮名を決めます」

「どういう訳だ!?」

 

 ダクネスのツッコミを背に受けながら、オレは自分の名前を考える。

 とはいえ、自分の名前を決めるというシチュエーションが特殊過ぎてオレはどうしたらいい! 答えてみろルドガー!!

 

『ベリーメロン!!』

 

 ホワイトデビル!? それお前が今食いたいだけだろ!?

 いやでもそうか、そんな深く考えず直感に従えってことか! オレには見えてる、勝利のイマジネーションが!

 

「オレは……記憶喪失の、モノマキアだぞ……これくれぇなんてことはねぇ!」

 

 オレの名乗りに、周り全員が「なんだこいつ」と言いたげな目をしているが、そんなことはどうでもいい! ゆんゆん! オレと[ピー]しろぉぉぉおおおおおお!!

 

「というわけで、これからオレの名前はモノマキアです。どうぞよしなに」

「あ、ああ……それはいいが、どこから出たんだそのモノマキアって名前は……」

「確か、ギリシャ語で決闘って意味だったと思う」

 

 オレの名前についてダクネスが疑問に抱くも、即座にフリーレンから回答が飛んでくる。

 

「「へぇ~」」

 

 その答えに感心し、思わずオレとシュタルクはハモってしまった。オレ、そんな意味知らないんだけど? つまり今のオレは根っからの決闘者(デュエリスト)って……コト!? カードは拾った(ガチ)。

 

「では、まずはなぜ依頼をしたかについてから説明しよう」

 

 ダクネスはこれまでの話を無視して強引に話を進めようとする。この空気掌握力、見習いたい。

 

「今から三日前、モノマキアが脱出したダンジョンが突然、あの場に出現した」

「出現!?」

 

 あの迷路、前からあったとかじゃなくていきなり出てきたの!? そりゃ調査するわな!!

 

「まずは周辺を通った冒険者に事情聴取をし、あの場に今までダンジョンが無いことを確認した。するとその段階で、ダンジョンからゴブリンの群れが現れ、このアクセルへ向かってきたのだ」

「そしてその次に、たまたまやってきてた私達にあのダンジョンの調査と、街に向かってくるゴブリンの殲滅を依頼したのです」

「ゴブリン多くね?」

 

 あの突発迷路、ゴブリンの群生地かなんかなの?

 そんなところにほぼノーガードで放り込まれたオレ……一歩間違えればDlsiteだったのでは?

 一体、どうしたというんだ……? まさかあの神、TSしてロリになった元男がゴブリンに襲われるシチュが好きだというのか……ドン引きです。

 

「だけど、そこでダンジョンから桃色のゾルトラークが出てくるのを私が見て、出所の方へ向かってみたら」

「で、オレがいたって訳か」

 

 フリーレンの説明を聞いてオレが納得する。そういや、あの辺にいた理由については聞いてなかったっけ? オレちょっと聞いてないことと分からないこと多すぎない? ゲームのプレイ始めってこんな感じな気がする。

 

「まあ、それならオレを連れてきた理由もわかるけどさ。とは言ってもなあ……」

 

 情報が欲しいのは伝わるが、こっちだってロクに情報なんぞ持っていない。

 分かっているのはあの迷路がゴブリンパークなことと、闇のドームに覆われていたことと、地下があって、そこにこの決闘盤(デュエルディスク)とデッキがあったことくらいだ。

 

「決闘盤か。この辺りに決闘者は少ないから、見る機会はあまりないのだが……なぜそんな物がそんな所に?」

「さあ……?」

 

 なんだったらデッキにいるモンスターの精霊すら分かってないからな。亜空間転送でもされたとしか思えない。

 

 ドタドタドタ!!

 

 そんな風にオレ達が頭を悩ませていると、いきなり誰かの奔る足音が響く。

 すると一人の男がこの場に駆けこんできた。

 

「大変です! あの調査していた例のダンジョンですが、いきなり消失しました!!」

「消失!?」

 

 急展開がすぎる。

 

「それと同時に、おそらく中にいたであろう大量のゴブリンが街の近くに集結しています! 現在街にいる冒険者に対処をさせていますが、ゴブリンの群れは女冒険者を性的に襲おうとするため、それを警戒してしまいあまり事態は芳しくありません!!」

「くっ……この辺りのモンスターは他種族の異性を襲うほど性欲のある種族だと、大抵同族の雌に食らい尽くされているからな。あまりそういう目で見られることに慣れていないだろうから、仕方ない」

 

 このすば原作のオーク、この世界だと地域性で済ませるの!? というか仕方ないのかそれ!?

 

「何より守るべき領民が、モンスターのそのような視線に晒されるなど許しがたい! ここは私が陣頭に立つぞ!!」

 

 セリフだけ切り取れば民を守ろうと立ち上がる立派な領主。

 しかし、頬を赤らめ息を荒げ、血走った目をしていれば、彼女の言葉の源が義憤ではないことがすぐに分かる。

 

「お外走ってくる――――!!」

 

 声優ネタ!? とツッコミを入れる間もなくダクネスは部屋を飛び出した。

 その様を見て、彼女を見ていたシュタルクとフェルンはこうコメントする。

 

「ここの領主様の娘さん凄いな……ゴブリンに一歩も引いてない」

「それどころかあんなに果敢に向かって行くなんて……凄い人ですね」

「どう見ても興奮してるじゃない」

「絶対性癖だゾ」

 

 魔族であるアウラの方が人を見る目があるってどうなんだよ。




主人公の名前が判明したので高評価、感想などを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
本当は評価と感想を求めるあとがきを毎話ごとに言うつもりでしたが、某所でそれやられるとウザいという意見を見て、時折言うスタンスにします。
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