このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
タコと遭遇した数日後、オレは泊まっているビジネスホテルで、いよいよかねてからやる気だった現代ダンジョン配信の準備を進めていた。
クビの依頼? あの後横浜駅の奥であるくキノコとあるくめを見つけたからすぐ終わった。
いや本当にいっぱい居た。集合体恐怖症の人が見たらトラウマになりそうな位いっぱい居た。
夜の工場勤務したことあるなら、どっかにカメムシいっぱい集ってるの見たことあるでしょ。あれくらい。ない? オレの前世の職場だけ?
「まあそれはともかく」
オレは配信の前準備としてXのアカウントを作ったり、衣装を買ったりしていた。
え? タコに金払えば悟空の場所見つかるんだから配信する必要ないって?
依頼だけで貯めるには、時間がかかるんだよ!! だから依頼を配信して更に金を得るっ!!
金! 金! 金よっ!! あたしは金が欲しかったの!(
「さて、買ってみたはいいけど、どんな塩梅かな」
オレは買った衣装を試着してみることにした。ネットで買ったから見た目は分かってるけど、実際着てみるとなんか違うってこともままあるからな。
せっかくなので可愛らしい系を選んだ。配信だもの、ウケがよさそうなのにするさ。
チョイスしたのは黒のゴシックロリータ服だ。スカートの長さは膝上くらい。
更に黒のニーソックスに加え、ガーターベルトを装備することでフェチ度を上げる。ニーソックスには僅かにオレの太もも肉を載せておく。男の人ってこういうのが好きなんでしょ?
首には黒のチョーカー。このチョーカー、クビが作ってた酔い止めの装備らしい。依頼の品物納品した後でくれたから付けてみた。うーん、首とクビがダブってしまった……
頭には黒のミニハット。髪型もツインテールに変え、黒のリボンで止める。
黒統一パにしてみました。混色デッキなんてオレに使えるわけないだろ、いい加減にしろ!
「うーん、マーベラス」
配信用衣装を着たオレを姿見で確認しながら、思わず呟く。
銀髪美少女には黒がよく映える。はっきりわかんだね。
そして準備したものは最後にもう一つ。
「オレの新しいデッキだ」
配信で戦う姿を見せる以上、本来のエースを曝け出すのは間抜けもいいところ。いずれ戦う敵が見てないとも限らんし。
なので余ったカードを使って戦おうと思い、軽くカード整理し、いくつか追加でシングル買いして組んだら、想定より強いデッキが出来上がってしまった。
正直リリカルデッキ飽きてきたし、ボス戦はともかく雑魚相手ならこっちでしばらく行こうかな。
いや、いくつかデッキを作ってもいいかもしれない。今のところこれ以外作っても大したのは出来なさそうだけど。
ただ別のデッキを使うに際して、一つ問題が発生している。
『この電話番号は、ただいま貴様のようなイエローモンキーに対しては一切使用されておりませーん!』
「おいおい、そう邪険にするなよ……(ターレス)オレ達は異世界漂流してきた僅かな仲間。仲良くしようや」
『戦いに敗れ欲するものが手に入らなかった場合、挫折感と敗北感を味わい傷つき……そして、次なる戦いのとき"恐怖"を感じることになる……』
「ドラマCDで若本がDIO演じてたことなんて誰も知らねえよ!!」
何の知識求められてんだよオレは!!
『マナーが悪いんじゃないの?』
「許せカツオ……(CCO)」
ホワイトデビルはオレが別のデッキを使うことがよっぽど気に入らなかったのか、結構色々言ってきたが、オレが一言謝るとフンと鼻を鳴らし一言。
『興も醒めたわ…消えよ』
それだけ言って消えていった。お前が消えるんかい。
まあその内出番作るから。いや~wwwすんませんwww(CCO)
そして翌日、オレ達はダンジョンへと出発していた。とはいえ今度のダンジョンは川越市内。徒歩でたどり着ける範囲だ。
オレがメイン。パラガスにカメラを、ブロリーに万が一の後詰めとボディーガードを頼み、ダンジョンの入口にたどり着く。
しかし――
「混んでるなあ……」
この川越市内ダンジョン、結構順番待ちが多かった。
するとパラガスが何やら解説を始めた。
「どうにも、最近モンスターが多くなり討伐依頼が増えたようでございます」
「スタンピードってやつ?」
まあ、オレらも同じ目的なんだよなあ……地下にいるモンスター討伐を配信するのだ。
あ、そうだ。二人にこれ言っとかないと。
「なあブロリーにパラガス。これから配信だけど、その時はオレハンドルネーム名乗るから、お前らもオレを呼ぶ必要あったらそっちで呼んでくれよ」
「いいぞぉ!」
「で、なんて名乗るんだぁ……?」
「我が名は……シュラーブ!!」
「「……?」」
オレの名前センスについてこれなかったのか、首をひねるブロリーとパラガス。
一応名前の由来はちゃんとあるんだぞ。
オレの名前、モノマキアは古代ギリシャ語で決闘を意味する言葉。
そこから後ろのマキアだけ切り取ると、古代ギリシャ語では戦いだ。
けれどスペイン語ならマキアは地中海にある低木林の名前になる。
そして低木は英語でシュラーブ。
連想ゲームにしつつ、しかし本名は悟らせない絶妙なネーミングだと褒めて褒めて。
「ああ、そうか」
だがオレのネーミングセンスが最高にハイだったせいか、パラガスはそれだけ言って終わってしまった。
そんな、ひどい……(ローラ姫)
「おい!!」
すると金髪の青年が、オレ達の前方で何やら騒ぎ始めた。
「いつまで待たせるんだ! 俺の親父は庶民の千倍は税金を払っているんだぞ! 千倍早く応答しろよッッッッッッッッッッッ! これじゃいつになったら俺が立派に仕事しているところを配信できるようになるんだよ! 俺はきちんと仕事しているところを親父に見せて、安心させたいんだ!!」
どうやら待ち時間が長くて、前の人に順番を譲るようにゴネているようだ。
言ってることは立派だけど、やってることがカスなんだよなあ……
「試運転と行くか」
オレが新デッキの試しも兼ねてクレーマーをぶちのめそうとする。しかし――
「その考え! 人格が悪魔に支配されている!」
オレが動くより前に、なにやら骸骨が現れクレーマーを叱責する。
だがクレーマーも負けてない。
「俺は悪魔に支配なんてされてねえ!!」
「悪魔は皆そう言うのだ!」
骸骨はクレーマーの言葉を切り捨て、懐からなにやらバールやハンマーやらを取り出し、そのまま殴りつける。
「やめてくれええええええええええええええええええええ!!」
「バールで殴れ! ハンマーで叩き伏せろ! それで悪魔が祓える!」
「まさに悪魔だな……」
「なんて奴だ……!」
「よく見ろ。地獄に行ってもこんな面白い殺戮ショーは見られんぞ」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
クレーマーがタコ殴りされている光景を見て、各々好き勝手にコメントするオレ達。
パラガスのコメントがサイコパスすぎる。流石はサイヤ人と褒めてやりたいところ――いやこれ原作セリフじゃねーか。
やがてクレーマーは動かなくなり、辺りは静寂に包まれる。そりゃね……
まあおかげで粛々と列が進んで行ったので、オレに不都合は特に訪れない。
そしてオレ達もダンジョンに入った。
中はいかにもといった洞窟で、前に行った横浜駅とは違い天然ものであることが一目瞭然である。
オレは
「さあ、銀髪超絶美少女シュラーブの配信を始めようか!!」
ようやっと出せた川越要素