このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
結論を言うと、ゴブリンの群れ掃討戦は物凄くあっさり終わった。
なぜなら、こっちにはフリーレンとフェルンの二人がいるからだ。
彼女達が繰り出すゾルトラークの連打が押し寄せるゴブリンを片っ端から消滅させ、万が一抜けても前衛のシュタルクが二人を守る。完璧な布陣だった。
「やることがないじゃない」
「おう! オレもオレも!」
おかげでオレとアウラは完全に余っていた。
アウラが
「まあ
手札にいるレベル4モンスターを呼び出し、とりあえず前衛にさせる。シュタルクや他の冒険者ほどじゃないけど、まあ何もしてないとは言わせない程度の行動はしておこう。
「なんということだ……」
一方、同じく大したことができていないダクネスが呆然と呟く。
あれだけ意気揚々と出ていったのにも関わらず何もさせてもらえないのだから、当然と言えば当然かもしれない。
鬼気迫るゴブリンだが彼女の尋常じゃない様子からか避ける者が多く、たまに向かって行くやつがいたとしてもゾルトラークか前衛の誰かが倒す。
結果、彼女もまた手持無沙汰となっていた。
「哀れなもんだ」
「楽でいいじゃない」
オレの言葉にアウラが反論する。いやまあ、オレもそう思うんだけど、ダクネス当人からすればそうは思えないってことさ。だから同情はする。それ以上はしないしできない。
それから一時間後、ゴブリンの群れは壊滅と言っていい程に潰され、僅かな生き残りも不利を悟って逃げ出した。この残りに対してどうするかはオレの知るところじゃない。依頼があれば探し、出会えば倒すこともあるだろう。そんだけだ。いや本当にどうしろってんだよこれ以上。
ゴブリンの群れをなんとかしたオレ達は、冒険者ギルドに戻ってきた。
しかしフリーレン達は事後処理がどうとかで別の所に行ってしまい、ギルドに残ったのはオレとアウラ、シュタルクの三人だった。オレへの付き添いに残したらしい。
あっそうだ(唐突)。本来なら冒険者登録の際にはお金が居るのだが、その分はダクネスが立て替えてくれた。どうやらこれは報酬の一部、ということらしい。
「しゃあっ、冒険者登録!」
「随分と盛り上がってるじゃない」
「そうかな」
ズアッ
「何今のポーズ」
意味もなく花京院ごっこをしてシュタルクにツッコミを入れられながら、オレは冒険者登録の受付へ赴く。あ、ルナさんじゃないよ。別の受付嬢。
「あら、あなたがダスティネス様のおっしゃっていた冒険者志望の子?」
「ウィィィィィィス! どうも、モノマキアでーす」
すると受付嬢に話が通っていたのか声を掛けられた。
「じゃあまずはこのタブレットを見て。これに説明の動画が流れるから」
「へー、ここの冒険者ギルドは動画で説明するんだ。俺が登録した所は口で説明してたけど」
いや、ナーロッパ感が一気に掻き消えたんだけど!? とオレが内心でツッコミを入れる一方、シュタルクは呑気なコメントをしていた。というか、動画とかあるのこの世界!? もう技術レベルが分からん!!
とか思ってたら動画が流れ始める。
動画にはそれぞれ髪に赤いリボン、もう片方は黒いとんがり帽子を被っている顔の付いた饅頭が現れる。
『ねえ魔理沙。冒険者って知ってる?』
『知らないぜ』
『そう。じゃあ今日は冒険者について解説していくわね』
『『ゆっくりしていってね!!』』
「何でゆっくり解説なんだよ!?」
オレはタブレットを床に叩きつけた。すると受付嬢が反論をする。
「結構好評なのよ、この動画。絵があると分かりやすいって」
「えぇ……そういう問題なの……?」
オレがカルチャーショック……カルチャーショックかこれ? もういいや。とりあえずなんか衝撃を受けつつも、大人しくタブレットを拾って、流れている動画の続きを見る。
動画の内容を要約すると、冒険者はモンスター討伐を主軸にしつつも実質的には何でも屋扱いなこと、レベル、職業についてだった。まあ、この辺はわざわざ説明されなくてもオタやってれば分かりそうだ。
『まあレベルや経験値を可視化するなんて普通はできないけど、ギルドに登録してもらえるこのカードでそれを見ることが出来るの』
『凄いぜ』
『後このカードはスマホとしての役割もあるのよ』
『至れり尽くせりとはこのことだぜ』
冒険者にスマホ配布してんのはマジで至れり尽くせりだな。まあ不測の事態に備えての紐づけな気もしなくはないけど、便利だからいいか。
その後、登録用紙に書くために身長と体重を聞かれるも、普通に分からないので軽く身体測定した。身長140で体重37って軽いのか重いのか分からん。
そしていよいよメインイベント。オレのステータス開示請求の時間だ。
「じゃあ、このカードに触ってね。それでステータスが浮かび上がるから」
オレがその言葉に従いカードに触れ、浮かび上がったステータスを受付嬢が見る。
「そうね……全体的にステータスは高いけど、どちらかというと後衛の方がいいかな」
「オレは真の
オレがそう言うと、職業は決闘者に決定する。
「では決闘者に説明するよ」
そう言って受付嬢はオレにステータスを映し出すカードを見せながら説明を始めた。
「まずこの職業だけど、スキルは職業と同じ決闘者しか習得できないの」
「何だって!? それは本当かい!?」
いきなり恐ろしく尖った情報が飛んできたぞ。
「カードの実体化には
「やりますねえ!」
これ、ある程度別のカード手に入れたら抜こうと思ってたマグネット・バルキリオンにも、出番があるってこと? どんなカードにも、必要とされている力がある(遊戯王攻略情報)
あ、ホワイトデビルの言ってた決闘者レベルが足りないってそういうこと!?
「で、どれだけスキルレベルを上げればどんなカードを実体化できるかって分かるの?」
「まずレベル1で魔法と罠の二つ」
「二つも!?」
「次にレベル2以降でスキルレベルより一つ下のモンスターを召喚条件を無視して召喚できるようになるわ」
「なるほどなー」
特に難しい縛りはなくて助かるな。
――いや、マグネット・バルキリオン当分実体化できないぞ!?*1
「ではこれを」
「ここで来たか!」
「いや、後はもう渡すだけでしょ」
オレの口から飛び出る台詞にツッコミを入れてくる受付嬢。いやこれ、実はオレもあんまり制御できてないんだけど。いつ淫語が出るかと思うとヒヤヒヤする。アンニュイ姉貴語録とか。
「ん?」
なんともなしにギルドカードを眺めていると、スキルの項目にデュエリスト以外に別の物があることに気付く。
そこにはこうあった。
「あ、あの……自分のギルドカードに知らないものが書いてあるんスよ。教えてもらっていいスか?」
「えーと、何これ……?」
いや、そっちが知らないのはおかしいだろあ――――っ!?
オレは今まで説明中だからこっちに口を挟まず、二人でダベっていたシュタルクとアウラに助けを求める。
「知らないじゃない」
「ごめん。俺も分かんない」
「それは術式だよ」
二人の反応は芳しくなかったが、代わりにいつ戻ってきたのか知らないフリーレンが答えてくれた。
それを受けて疑問を呈するのは、同じく戻ってきたフェルンだ。
「フリーレン様、術式とは何でしょう?」
「正式名称は『生得術式』と言ってね、簡単に言うと魔法とは違う、魔力を消費して使える生まれつき持った能力のようなものだよ」
「魔族の魔法みたいな感じか?」
シュタルクがフリーレンに問うが、彼女は首を横に振る。
「まあ、似た部分もあるけど使える術式は自分では選べないんだ」
「引き直しができないガチャじゃない」
「そもそも持ってない存在の方が圧倒的に多いから、その例えが合ってるかは微妙かな」
アウラの言葉を一蹴するフリーレンだが、オレとしては自分の能力が分からないのは凄い困る。
「確かギルドカードの術式の名称部分をタッチすれば効果が見える筈だよ。前に又聞きしただけだからうろ覚えだけど」
「そうなの!?」
フリーレンの言葉に驚く受付嬢。だからそっちが知らないのはおかしいだろあ――――っ!?
「スイッチ・オン!」
「それスイッチか?」
シュタルクのツッコミを受けつつオレはギルドカードをタッチし、術式の効果を閲覧する。
これがその文章だ。
①この効果は自分が
なんで魔法カード風に表記されるんだよ!? てかフィールド魔法扱いなの!?
今回の特殊タグはウボァー氏の『遊戯王二次創作用特殊タグ』から引用させて頂きました。
ありがとうございます。