このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる 作:味音ショユ
「モノマキア。私達はそろそろこの街を出ていくけど、その前に言っておくことがある」
「何だ!」
術式についての話が終わったとみてか、フリーレンはオレに話があるらしい。なお、ここでオレが叫ぶ意味は何一つない。お喋りが過ぎる!(遊星)
だが彼女はオレの意味のない叫びをスルーして話を進めた。なんて奴だ……!
「あの迷宮だけど、今日改めてあそこに行った冒険者の報告で、あれはデュエルモンスターの迷宮壁―ラビリンス・ウォール―が実体化したものだった」
「マジか……いやそう言われると思い当たる節あるな」
あの迷路、天井が闇で包まれてたしな。今思えばあれはラビリンス・ウォールの伏線だった訳か。詳しくはペガサス編の迷宮兄弟の
「ちなみにそのカードはここにあるけど、これは君にあげる」
「え、あ、くれんの? いいの?」
「それ自体はただのカードだから」
オレはフリーレンからラビリンス・ウォールのカードを受け取る。まあくれるものは貰うけど、オレのデッキに刺さる気がしない。レベル5だから壁モンスターにも使いづらいんだよな。こんなんじゃ満足できねえぜ……
「それともう一つあります」
「まだ続くぞ……」
すると今度はフェルンが別の話を始めた。
「モノマキア様。あなたはモンスターの攻撃で大きな穴をあけましたね」
「ふぅん。オレのホワイトデビルの攻撃で地面を粉砕! してしまったわ」
やっぱアレまずかったよな……賠償とか求められても体でしか払えないぞ。急募、ロリコンの金持ち。
「いえそうではなく。あの時モノマキア様は地下から攻撃を放ちましたよね」
「ああ、そうだけど」
「ないのですよ」
「何が?」
「その地下が」
「「「は?」」」
フェルンの語る言葉が理解できず、思わず間の抜けた声がオレのみならず一緒にいたシュタルクとアウラからも漏れる。
「ウゾダドンドコドーン!!*1」
「いえ、本当です」
おまえ、なんなんだよ!! いやフェルンに当たってもしょうがないんだけどさあ!!
この世界に来てからドライブ感しか味わってねえんだよなあこっち!!
「ち、地下がないってどういうことだよ……」
シュタルクが声を震わせながらフェルンに尋ねるが、気持ちはオレも同じだ。
「そのままの意味です。モノマキア様のあけた穴の下には何もなく、ただ土があっただけなのです」
「んだよ、意味分かんねえ……」
思わず頭を抱えてしまうオレ。オレが来る直前に現れた迷路に、消えた地下。
あそこにいたときから薄々思っていたけど、これじゃ本当にオレにあのデッキを取らせるために誰かが誘導したとしか思えない。
……なんでオレなんだよ? 元の使い手の表遊戯はどうしたんだ。
項垂れるオレに対し、フリーレンは話を再開する。
「今の所、他の冒険者が調査してるけど手がかりが見つかる兆しはないよ」
「優れた
「そういうわけだから、無理はしない方がいいよ」
フリーレンはそうオレに語り掛ける。
これは警告だ。迂闊に首を突っ込めばどうなるか分からないから、危ないことはするなと。そう言ってるのだ。
「本当なら私達が調べてあげたいし、ヒンメルならそうするだろうけど、今はそうもいかない事情があるんだ」
「……別に手伝ってもらう気はハナから無かったけど、その事情ってのは? 聞いてもいいなら教えてくれよ」
いずれ警戒が解けるにしても、ブラックナイトが出せない状態でフリーレンパーティと一緒にいる気はなかった。
しかし、彼女がヒンメルよりも優先する何かとは一体何なのか、それが酷く気にかかる。
オレの問いに答えたのはシュタルクだ。
「昔のフリーレンの仲間で、フェルンの育ての親だったハイターって人がいたんだ」
ここでハイターが出てくるのか。随分前に死んだはずだけど。
「まあ、その人はずいぶん前に亡くなったはずだけど、最近目撃情報が出てきてさ」
「その真贋を確かめているところじゃない」
死人の目撃情報か……どう考えてもロクなことが起きてないんだよな。
「オレ……心眼持ってないけど、とんでもないことが起こってるってのは分かるよ」
そりゃ一大事だぜ。
「じゃあまたね」
「ああ、色々世話になった借りは次会った時に返させてもらうぜ」
こうしてフリーレンパーティはこの街を去っていった。あっさりした別れだが、これが彼女達の流儀なのだとオレは知っている。会えるか知らないが、次の再会を楽しみにしていよう。
「オレも早速動くとしようか」
そう言ってオレは依頼を受けようとギルドに貼り出されている依頼書を見る。
この先カードを買うにも他の街に移動するにも飯を買うにも、とにもかくにも――
「ならば手動で、オレはジャイアントトード討伐依頼を受けるぜ!」
『是非もなし』
ホワイトデビルの賛同を背に、オレはジャイアントトードの討伐依頼を受ける。五匹討伐で目標達成だ。期間は三日あるけど、ワンデイキルゥ……してやるぜ。
着の身着のままでアクセルから出発して少し歩くと、ジャイアントトードを一匹発見する。ここで適当にぶちのめせば何匹か寄ってくるだろ、多分。
「ゲロゲーロ」
「
迫ってくるジャイアントトードと対峙しながら、オレは
「オレの先攻ドロー! オレはレッド・ガジェットを攻撃表示で召喚!」
ディスクにカードを乗せると、赤色の歯車っぽいモンスターが召喚される。こいつなのはMAD表遊戯のデッキにいたっけ? って思ったけど、リメイク版前編の手札にいるんだよな。最初に手札事故してるところで。
おっと、レッド・ガジェットの効果でイエロー・ガジェットを手札に加えないとな。*2
このサーチ効果優秀だよな。手札にモンスターが途切れない。ま、今回はあんまり関係ないけど。
「カードを二枚伏せて、ターンエンド!」
オレのターンエンドと同時に、ジャイアントトードの傍にカードが一枚落ちる。あれが敵側のドローということだろう。しかし当の蛙はカードには目もくれず、レッド・ガジェットを舌で絡めとり、そのまま口の中へ。
……食えんのか? 機械族だぞそいつ。
そんなことも思ったが、カエルの口の中からグシャゴシャという音が響き渡り、最後にはゴクンという音がしたことから食われたのは確定的に明らか。
「だったらトラップ発動、魂の綱(原作版)*3!! オレはグリーン・ガジェットを特殊召喚!!」
リバースカードの効果で、今度は緑色の歯車モンスターをデッキから呼び出す。そしてグリーン・ガジェットの効果でレッド・ガジェットを手札に加える。
「オレのターン、ドロー!!」
さあ、いよいよ出番だぜブラックナイト!
「オレはフィールドのグリーン・ガジェットを生贄に、来い!
『ソロモンよ、私は帰ってきたあああああああ!!』
オレのフィールドに黒い服を纏った金髪の魔法少女が現れる。
なのは原作を見たときから思ってるんだけど、プレシアは一体どんな心境で娘にそっくりの子供にこんな露出度の服装着せてるんだろうな。
『マスター』
そんなどうでもいいことを考えていると、ブラックナイトが視線でホワイトデビルを召喚するように訴えかけてくる。
お前の効果で可能なのは知ってるけど、
「今はお前だけで十分だし、ホワイトデビルは召喚しない!」
『……了解した』
口ではそう言いつつもなんか不満げなブラックナイトをオレはあえて無視し、決闘を進めることにした。迂闊にバ火力振りまいたら地形壊れちゃ~う。
「更に伏せていた魔術の呪文書*4をブラックナイトに装備!!」
これでブラックナイトの攻撃力は3000!
「ブラックナイト攻撃だ! サンダーフォース!!」
オレの指示でブラックナイトは雷のような魔力を自身の周囲に漂わせてから、弾丸のようにジャイアントトードに向けて飛ばした。
ドォォォン!!
雷撃を受けたジャイアントトードは焼け焦げ、その場に息絶える。
「ジャイアントトード撃破!!」
するとジャイアントトードが倒れた時の轟音が聞こえたのか、仲間がノコノコ寄ってきた。
「雑魚共がワラワラと……探す手間が省けるな」
この後めちゃくちゃ殲滅した。
今回はムーンフォックス氏の様々な特殊タグのテンプレから引用させていただきました。ありがとうございます。