このミームも混ざったカスみたいな多重クロス世界でTS転生して銀髪ロリ美少女になったオレは冒険する羽目になる   作:味音ショユ

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よそなら割と見るけど、ハーメルンでこれのパロはなかったと思う


「栗原ァ!!」

 ジャイアントトードの討伐依頼から数日が経過した。そういえばジャイアントトードって略したら邪淫にならない?(唐突)

 それはともかく、数日間毎日カエルの他にもゴブリンだのサイクロプスだのを討伐する日々を過ごしていた。そんなに急いで辛くないかって? 金は命より重い……っ!!

 食費に宿代に加え、他の街に行きたいから移動費と決闘者(デュエリスト)としてカードを買うことも考えると、金はいくらあっても足りない……っ!!

 とまあそんなこんなで依頼漬けになっていた。おかげでギルド内に顔見知りの冒険者もできたし、ギルドからの信頼も得られたようだ。

 おかげで今日は何やらギルドからのご指名であった。何やらオレにやらせたいことがあるそうな。

 

「で、この大物新人にやらせたい依頼ってのは?」

「自分のこと大物新人って言うのね……いやまあそう扱う気はあるけど」

 

 オレの戯言に対し、呼び出した側であるギルドの受付嬢は呆れつつも否定はしなかった。ちなみにこの人、オレの冒険者登録の時に案内してくれた人である。……案内より動画の方が比率多かった気がするんですがそれは。

 

「君にやってもらいたい依頼は、山賊退治よ」

「山賊?」

 

 このすば世界って、山賊がレア扱いなくらいそういうのはいないはずだけど、この世界はそうでもないのか?

 

「うん、この辺りにはあんまり山賊とかはいない、というか出てきたそばから狩られているらしいけど、最近はそうでもなくてね」

「モグラ叩きかなんかで?」

 

 着地狩りみたいな例えで狩られる山賊初めて聞いた。

 

「そういう訳か、このところ近くの山の洞窟を改装し、山賊の一団が住み着いたようなのよ」

「全滅してやるぞ!!」

 

 ジョブになっている盗賊はともかく、ただの賊なら全滅させても問題ないよねっ! 手加減とかできぬぅ! な面子しかいないし。

 そんなことを考えながら立ち上がるオレだが、即座に受付嬢に引き留められてしまう。

 

「待って待って! 判断が早い!! 実はね、それに伴ってその山賊団の元メンバーから、司法取引でアジトの間取り図を手に入れてるの」

「ダニィ!?」

「なんでも件の山賊団にいるのが嫌になって、なんとか抜け出したくて向こうからここに話を持ち込んできたの」

 

 それが本物なら、アジトに仕掛けられているトラップとかが分かるってことか。

 

「早速間取りを確認しに出かける! 後に続け受付嬢!!」

「今から見せるから。まず、これが入った直後の一階ね。あ、言っておくけど扉が描いてないけどそれは特殊タグの表じゃ作れなかっただけで、存在しないとかではないわ」

「何なに? なんの話ですかぁ?」

 

 そう言って受付嬢はオレに間取り図を見せた。

 

 

透明

 

 

ダイニングリビング人間ぶっ殺しゾーン

 

 

 

 

 

「栗原ァ!!」

 

 間取り図をみた瞬間、オレは叫んでいた。

 だってこれ洞窟じゃねえもん! マンションの間取りだもんこれ!! いやマンションにも山賊のアジトにも人間ぶっ殺しゾーンはねえよ!!

 

「不可解よね、このアジトの間取り」

「不可解な所しかねえよ!」

「ええそうね。まず全体的に部屋が縦長すぎる。家具の配置に困るわ」

「確かに!」

 

 死ぬほど住みにくそうだけども!!

 

「おまけにダイニングの大きさと比べて玄関、浴室、トイレが大きすぎるわ。それを踏まえた上で、ここからは私の推理になってしまうけど――」

 

 ……なんだ、何を言ってくる……?

 

「おそらく、この山賊団のメンバーにはクソデカい力士がいる可能性が……」

「いるかなぁ!?」

 

 山賊やるのに向いてなさすぎだろ、クソデカい力士。というかそろそろ言わせてもらうけど

 

「人間ぶっ殺しゾーンについてなんか言えよ!?」

「いちいちツッコミ入れてたらキリないかと思って……まあ元メンバー曰く、MNRという殺人鬼が一人で待ち構えているそうよ」

「MNR君、病院に戻ろう!!(人違い)」

 

 ここで来たか淫夢ファミリー!! この世界ミームまみれだからいずれは来ると思ってたけど、よりによって初っ端がMNR君かよ!? メジャーなのかマイナーなのか判断に困る奴出してくるなよ!!

 

「あとこの人間ぶっ殺しゾーンの中で、地下に降りる階段がランダムに移動しているらしいわ」

「この山賊団、アジトの地下に降りるのに一々殺人鬼の横通らなきゃいけねえの!?」

 

 バカだろこのアジト作った奴。そりゃ間取り持ってきた奴も嫌になるわ。

 

「次にこれが地下一階の間取り図よ」

 

 

トイレ山賊育成塾階段(上)

 

階段(下)

 

 

「栗原ァ!!」

 

 明らかにアジトが小さくなってるぞ栗原ァ!!

 

「それは私の印刷ミスよ」

「ミスったもの持ってくんなや!!」

 

 オレは思わずキレるが、受付嬢はそれに一切構わず神妙な顔で二枚目の間取り図を見つめる。

 

「とても不可解ね、このトイレと下に降りる階段の間にあるデッドスペース」

「そこじゃねえよ!!」

 

 山賊育成塾ってなんだよ!? 育成してなるもんじゃねえだろ山賊!!

 

「ここからは私の推理になってしまうけど、おそらくこのデッドスペースはクソデカい力士の寝室である可能性が……」

「それがどうしたってんだ!!」

 

 一生寝てろクソデカ力士!!

 

「あとこの休憩所だけど、ここには攫われた女性達が裸で山賊の相手をさせられている場所らしいわ」

「やっとこのアジトで山賊らしいところ出てきたよ!!」

 

 普通なら憤る場面なんだろうけど、なんかもう安心しかできない。

 

「依頼にはこの女の人達の救出も含まれるわ」

「最初に言えよそういうのは」

 

 オレ、アジトが洞窟って聞いてから外から崩落させる気マンマンだったからさ。リリカルモンスターなら楽勝だぜ。

 後MNR君ホモじゃないの? 女性に相手されて喜ぶの? もしかしてハブられてる? ……残当かな。

 

「そしてこれが三枚目、地下二階にして最下層の間取り図よ」

「浅くない?」

 

 思ったより広くないな、この山賊のアジト。

 

 

  バ ル コ ニ ー階段

l

や ぶ れ た せ か い

 

 

「ギラティナァ!!」

 

 やぶれたせかいってどういうこと!? 山賊のアジトの地下に伝説のポケモンの住処あるのおかしいだろ!!

 

「流石の私もこう思いましたよ……地下にバルコニーがあるのはどういうことだ、とね」

「そうでもあるがぁぁぁ!!」

 

 それは確かにそうなんだけど、そこじゃねえよ!!

 

「このやぶれたせかいについて一言!!」

「元山賊曰く、特に大したことはないそうよ。ただちょっと重力がおかしい所があって、七メートルくらいの怪物が咆哮しながら徘徊してて、たまに仲間が行方不明になるくらいで」

「大したことしかねえ!!」

 

 そんな場所があるアジトでよく生活してたな!? というか、ギラティナ人喰うの!?

 

「怪物用にペットフードをたまに持っていくと喜んだらしいわ」

「ペットフードも食べんのか!?」

 

 伝説のポケモンの威厳、どこへ!?

 

「ちなみに件の元山賊はその怪物の咆哮がうるさくて眠れないから、脱退を決意したそうよ」

「山賊止める理由騒音公害!?」

 

 良心が咎めたとかじゃなくて!?

 

「おかげでせっかくのバルコニーが台無しだって山賊の中でも不評らしいわ」

「騒音は深刻な問題だもんな!!」

 

 引っ越せよバカ共!!

 

「そういうわけだから、なるべく早く救出をお願いするわ」

「どういう訳!? いや理由はアホ程思いつくけどさぁ!!」

「実は騒音に耐えかねて引っ越しを主張するグループと、手間と見つかりかねないというリスクを理由に残留したがるグループ間で内輪もめしてるらしくて」

「早速征伐しに出かける!!」

 

 内ゲバの真っただ中に突っ込んで、速攻でカタを付けてやる!




初めての遊戯王要素のない話なので高評価、感想よろしくお願いします。
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