わんわんヘルメット団   作:魚の名前はイノシシ

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疲弊し自爆特攻しか手段が残されていないヴァルキューレ・風紀委員会合同作戦部隊の元に現れた希望の彗星。
方や待ち望んだ増援に喜び、援護する姿勢を強く見せる。
方やいくら増援を呼ぼうともミサイル群とこの巨大さで押し潰すだけだ!息巻く温泉開発部。


果たしてキヴォトス初のACは巨大発掘艦に打ち勝てるのか!?
キヴォトスのインフラの行方は、一体どうなるのか…





闘争のカタチ(4)

 

 

 

 

2人が作戦区域に到着する少し前─ACを飛行モードから戦闘モードに切り替え、作戦内容の最終確認と調子はどうか互いに確認していた。

 

「こちら617、作戦内容の最終確認をする。まず後脚を1本崩して、それを足ががりに艦体に取り付く。二手に分かれて迅速にサブジェネレータを破壊の後メインジェネレータを破壊し帰投する。私はシールドで、そっちは機動力で被弾を減らしていく。」

 

ブースターを強く吹かしたアサルトブーストを繰り返し、一度に供給できる神秘の量とそれを使って精製するエネルギーの量、その消費量を把握しながら飛行する。

 

『こちら621、作戦を確認した。メインジェネレータを破壊した際、行き場のない大量のエネルギーが発掘艦ごと爆発すると思われる。素早い離脱を頭に入れておこう。』

 

「エネルギー容量と復元量、供給時間の間隔は把握出来た?」

 

『できている。どのくらい神秘を流せば丁度いいのかも把握したぞ。』

 

最後の確認を済ませ、作戦領域に突入した。ヘルメット団のリーダーでありハウンズのハンドラーであるウォルターに通信する。

 

「こちらキャップ617、及びキャップ621。標的を捕捉した。作戦を実行する。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

拠点に戻ったウォルターは、レイナから作戦開始の通信を受ける。

 

「……」

 

キャップ 617

キャップ 621

 

このコールサインは何も名前から取っただけでは無い…かつての【ハウンズ】と姿が重なり消えない罪の意識からも来ていることだ。

今のハウンズ(わんわんヘルメット団)とかつての【ハウンズ】は違うと分かっていても、かつての【ハウンズ】が手に入れるはずだった普通の人生をハンドラーという自分が使い潰した。かつての【ハウンズ】には与えられなかった幸せを、せめて今のハウンズには…わんわんヘルメット団の団員には、与えてやりたいと思っている。

キャップとは、身の丈以上の不幸や事故に遭っても生きて帰れるようにと願掛けを兼ねてつけたものだ。

 

「まさか機体の構成も似ているとはな。*1だが、似ているだけだ。俺も昔とは違う…それに、今はハウンズではなくわんわんヘルメット団だ。付け加えるとここは銃撃戦は日常にあるが人殺しが非日常と言えるような場所だ。*2

 

当然、環境の良さも違う。あの娘達の命が脅かされることも少ない。逆に誰かの命を脅かすこともない。傭兵としてやっているから多少の危険はあるがそれでもルビコンに比べれば米粒のようなものだ。

だが、それを脅かすものが現れた。あの機械蛇程のものがそうそういて欲しくは無いが、アレという前例がある以上都市伝説でも風の噂でも危険なナニカの情報があれば調べあげる。それが死を遠ざけるための方法と信じて。

 

「まずはあのストライダーもどきから調べるとするか。あれほど巨大なものを作るには相当の金の動きがあるはず。なければそれは元からあった遺物、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

あって欲しくは無いがストライダーや俺たちというものがある以上、C兵器やアイビスシリーズが来ないとも限らない。…カーラに連絡して【最後の安全弁】を作らねばならないな。アレの設計図は俺に流れる僅かな神秘が知っている。携帯を取りだし早速連絡するとしよう。

それに、ウォッチポイント・アルファを守護するアイスワームと似たような動きをするあの蛇とも何かしらの関係性が見えるかもしれない。

 

「…レイナ、ロニー。ミシガンやバンの言葉を借りるなら、『帰ってくるまでが遠足』だ。気を引き締めていけ。」

 

通信を繋げず、カーラが密かに着けたカメラでリアルタイムにディスプレイに映る2人の様子を見ながらウォルターは一人呟いた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

AC2機*3が到着し、モノの数十秒で後脚を崩した。艦内では崩されるどころかまともな傷を与えられないだろうとタカをくくっていた連中が多かっただけにパニック状態に陥り後脚の切り離しが上手くいっていないようだ。

切り離せたのは、後脚を足がかりに艦隊へ取り付いた後だった。

 

「あれは何処の所属のやつだ?あんなものがあるなんて…」

「来てからすぐ…あんな一瞬で後脚を崩すなんて…」

「あの速さに強さ…こちらに牙を剥いてきたら手の出しようがない。今度の会議ではアレに対する対抗手段が出るだろうな…」

 

圧倒的な速さと強さを見せつけられた者たちは最早解体作業となっている様子を何処か呆然とながめる。この場にいるものの中にアレが自分たちに牙を剥くことは無い忠犬だと思い込むバカはいなかった。アレがトリニティならゲヘナは近いうちに滅び、ゲヘナが誰にも知られず極秘に開発していたなら逆にトリニティが世紀末に近づく。有力なのはミレニアムだろうか…と考えている間に指揮官からの怒声が飛ぶ。

 

「あのロボットへの詮索考察はあとだ!今はとにかく負傷者を下がらせる!手の空いているやつは手伝え!」

 

風紀委員やヴァルキューレ部隊が急いで退避していく中、2機は二手に分かれて脇腹あたりのサブジェネレータを同時に破壊、*4足の速いロニーは腹の方から周りさらに一基破壊した。さらに肩の部分のサブジェネレータをそれぞれが破壊し、残すは首とコアのメインジェネレータだけだ。

 

「こちらキャップ621。コアにエネルギー照射装置を確認した。艦体に向けて集束した強い照射はないだろうが、拡散された照射は警戒しておくと良いだろう。」

 

『キャップ617、了解。』

 

何処か手馴れた様子の2人。これで初めてだと言うのだからやはりカーラとバンの見立ては間違ってなどいなかったようだ。

 

【な、なかなかやるじゃないか!しかしこの発掘艦を落とせばキヴォトスはとても、そう、とても大きな損失を受けるのだ!なんせ市街地ひとつ分ほどの巨大な温泉だ!当然掘るだけではなく整備もする!旅館を建て駐車場やら駐輪場やらもキチンと作る!そ、そうだ、もしかして傭兵か?ならばお前たちが雇われた金額の10倍!10倍を払ってやる!そしてお前たちが何人の仲間がいるかは知らないができた暁には一番最初に入る権利を与えようじゃないか。好きな人大切な人大好きな家族と一緒に暖かくて幸せな温泉旅行だ!どうだ!?こちら側に着いてくれればちゃんと…】*5

 

「断る。」

 

『けんり、を……断る?何故だ!?巨大な温泉を、好きな人達と貸切にできて報酬だって支払うんだ!断る要素なんてどこにも…!』

 

「傭兵稼業は金で依頼を選ぶこともあるけど…それ以前に信頼や信用がなければ依頼が来ない。…言っていることは魅力的に聞こえるけど…私たちの名前に箔をつける意味でも、この近くで生活する者としても…この先の都市のインフラを破壊させるわけにはいかない。」

 

『それに、私達に依頼してくれたのはどれだけのクレジットを積まれようが決して裏切りたくない恩人。残念だが大人しく落とされてくれ。』

 

2人の頭に過ぎるのは信じて送り出してくれたカーラ、バン、ウォルターの3人の顔。

作って欲しいとお願いした機体を、期待した以上の性能と見た目で作ってくれたカーラ。それを動かすのに最重要で必要なジェネレータを2機分作ってくれたハイになっているバン。

そして、レイナとロニーの生還を何よりも望んでいるウォルター。

皆のために笑える成果を生きて持って帰ることがこの任務での仕事でありレイナとロニーが持った意味である。

 

そうして話している間にも…

 

『こちら621、サブジェネレータを全基破壊した。残すは艦頭のメインジェネレータだけだ。レーザーの照射のクールタイムを狙う。』

 

【ぐぅっ…!こうなれば…もうこの発掘艦への被害など気にする事は出来ない!下の部隊には過剰だから使わなかったが…この発掘艦最大の武装、レーザー照射装置の脅威を受けるがいい!照射係!安全弁を解除し全ての銃口を開き撃ち落とすのだ!これでお前たちを焼き落とし、我々温泉開発部はこのキヴォトスに温泉郷を作る!】

 

目玉のような丸型のメインジェネレータが青白い光を灯し縁に着いている銃口と中央の大きな砲口のシャッターが開かれる。

 

【シャッターを開いたことによりダメージを受けやすくなったが…攻撃は最大の防御だ!お前たちをうち落とせれば問題は無い!''アイボール''、拡散レーザー照射!】

 

無数にある何条もの光の束がバレルハウンドと【レイヴン】に向かって、しかし無差別に放たれる。それをアサルトブーストからのクイックブーストをこまめに行い、時にはシールドで受け回避していく。被弾を抑えて捌き切ると見えやすくなった視界に入るのは中心の砲口に強いエネルギー

が集まっているところだった。

 

【アイボールの真価はこれだけでは無い…

収束レーザー、照準構え!

 

            発射しろ!】

 

「来るよ。」

 

スっ─ズンッ!ドドドドドド!!!

アイボールのコアでもあり発掘艦のメインジェネレータでもある中心部分。そこについているAC一機を収められる砲口から、指向性を持たせたエネルギーが一条の太い星となり【レイヴン】に襲いかかる。ACの武装でも傷一つつかない発掘艦に赤い火傷を残すそれを左にクイックブーストをして避けるが、レーザーがほんの少しだけかすってしまったのか右手に付けた重ショットガンと6連装ミサイルが少し融けてしまった。

 

…収束レーザーがクールタイムに入った。

 

「状態は?」

 

拡散レーザーのクールタイムが終わる前に戦えるのかを、確認する。

 

『右手武器が融けてくっついた。ミサイルは運悪く発射口が融けて塞がった。どっちもパージが出来ないが、ショットガンについて狙いはズレるだろうが動作に問題ない。しかしあんなレーザーを受けても武装が溶けるだけで装甲にはあんまりダメージがないとは。武装に回すはずの耐久を装甲に回したのか?』

 

機体の状態をACのメインシステム、セルフスキャンを使って確認している間、アサルトブーストはせずにブースターを吹かして近づいていく。

 

「分かった。耐久については初めて大きく作ったから低いのかもしれない。アサルトブーストにもクイックブーストにも着いてこれるからわかんなかったけど…拡散レーザー、来るよ。」

 

再射出される拡散レーザー。2回目の射出ということですこしは慣れたのか被弾せずに進んでいく2機。

 

…収束レーザーだと武装が融ける。でも拡散ならどうなんだろう。一応テストが依頼だから試しておこう。

 

『617?…!?何をしてるんだ617!?』

 

様子のおかしいレイナを心配するロニーをよそに、先程【レイヴン】が受けた収束レーザーで武装が融けたことから威力の下がった拡散レーザーではどうなのかと気になったレイナ。好奇心のままに拡散レーザーのうち1本が左手のガトリングガンに当たるように腕を伸ばした。

そんなレイナの奇行に思わず叫んでしまうロニー。

 

「ちょっと武器の耐久性が気になった…でも、融けてない。ACより耐久の低い武器が熱を持っただけならちょっと修繕費が怖いけど突っ込んでも良さそう…621、私のバレルハウンドの後ろに来て。拡散レーザーなら防げるからシールドを展開して突っ込む。」*6

 

『あ、ああ。了解だ。』

 

そんな様子を見て混乱するのは他にもいる。思わずレーザーの照射レバーから手を離し途中で照射を辞めてしまった操縦室…こっそり付けたカメラで作業の合間に様子を見ているカーラ&チャティなど…*7

 

〜発掘艦操縦室〜

 

安全メットを被った温泉開発部部員たちに動揺が走る

 

「な…レーザを予測し腕を…?」

「レーザーが読まれたこともだが何故武器を溶かすような真似を?」

「収束レーザーを見て気が狂ったか?そんな奴らには見えなかったけど…」

 

ざわざわ…ざわ…

 

「お、落ち着くんだ!レーザーを予測し腕をのばして武装にだけダメージが行くようにした!それが現実だ!恐らくあの武器の耐久力が気になっただけだ、*8アイボールとメインジェネレータの破壊という目的は変わってない!レバーを引け!*9照射のオーバーヒートはしていないからまた撃つんだ!」

 

〜RaD・カーラの作業場〜

 

「はははは!耐久性が気になったからってレーザーの通る位置を完璧に予測して武器を炙るなんて誰が考えるのさ!さすがビジター達だ!見ているだけで笑えるねぇ!」

 

『収束レーザーの熱量では融けてしまうか。耐久面を見直す必要があるな、ボス。』

 

「ああ、そうだねチャティ。…くくっ…しかしまぁ、ロニーのはギリ当たったのかギリで避けたのか分からないがレイナは伸ばしてたからね。これはとんだ笑い話のネタが出来ちまったよ。」

 

『ハンドラー・ウォルターは心配するだろうが、喜びそうでもあるな。』

 

「心配と喜びの混ざった顔を見るのが今から楽しみだよ。ふふふ…」

 

〜巨大発掘艦、艦頭〜

 

『…617、気になったとしてもわざと攻撃を受けるのはどうかと思うぞ。私たちのごすが心配する。』

 

「………ん。」

 

『なんだその間は…まったく…カーラが見たら大笑いしそうだ。

…拡散レーザーだ、もう一度来るぞ。』

 

「後ろに来て。シールドを展開する。」

 

先程の行動で拡散なら当たっても問題ないことがわかったことにより、シールドを展開し直進していく。

 

「敵機、オーバーヒート。クールタイムに入った。収束レーザーの発射までの時間、この距離からアサルトブーストで仕掛ければ発射までに破壊するのが間に合う。」

 

アサルトブーストを起動しアイボールへ急接近する【バレルハウンド】と

【レイヴン】。

近づいて見てようやくわかる。アイボールの表面は、照射する部分以外は鋼鉄に覆われているが逆に照射部分は威力増幅のためかパッと見分からない特殊なガラスで出来ている。

 

『武器の衝撃値的に、私がガラスを割る。617はあの目玉にガトリングの斉射を振舞ってやれ。』

 

『ん、わかった。』

 

【バレルハウンド】の持つガトリングのような1発1発を積み上げて撃つような瞬間的な衝撃値の低いものではガラスを破るのに少し時間がかかるため、【レイヴン】の両手に持つショットガンの高い衝撃値を利用し壊す方が早い。

 

『キックのペダルは…これか。』

 

ガッ──ッ!!!ピーピーピー!

 

2丁のショットガンを同じところに撃ち強い振動を与え、出来た歪みがヒビとなる。そこをACのキックで蹴破る。すると、アイボールの負荷限界を超えたのかけたたましくアラートが鳴り響く。

 

「目標、負荷限界。ガトリングガン、全弾発射。」

 

ダガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

 

地面を向く剥き出しのアイボールに銃口を突き刺しひたすら弾をねじ込み続ける。それでも思いのほか頑丈で負荷限界から立ち直ったアイボールがエネルギーを収束する。キヴォトス人でありACの装甲が厚いこともあり直撃でも死ぬことは無いだろうが重症は免れない。

 

【アイボールが…メインジェネレータが壊されればこの発掘艦はおしまいだ。このまま崩れ落ち二度と使えなくなるだろうな。だが、ただでは崩されないぞ!少しでも道連れにしてアイボールの無念を晴らしてやる!】

 

限界を超えた量と速さでエネルギーがフルチャージされた。*10

 

「仕事を…私の、意味を…!」

 

ギリィッ、ガガガガガガガガッ!

【バレルハウンド】は離れるどころかより両手の銃口を押し付ける。あとすこしで──!

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

メインカメラ越しにレイナを死星の蒼い瞳が見つめる。

 

アイボールに【レイヴン】を狙った時よりも集まった膨大な致死のエネルギーが集まり今にも打ち出される─

 

あ…ウォル、ター…ロニー…

 

レイナッ!!!*11

 

『発……!』

 

ガンッ!ガンッ!ギャゴ!!!

 

ビリッ!バチバチバチ!

 

射…?

 

─ことはなかった。ギリギリのところで。

 

 

『はっ…はっ…はっ…はぁっ…!レイナ、アイボールの機能停止とメインジェネレータの破壊を確認した!収束レーザーを撃つ直前で壊したから早く逃げるぞ!』

「あ…うぇ…?」

 

アサルトブーストを行っていた【レイヴン】が、ギリギリのところで重ショ×2、キックを食らわせトドメを刺した。

 

『ぶ、部長!アイボールのエネルギーが暴走しています!制御不能です!発掘艦が持ちません!脱出を!』

他の奴らは!?艦内にいる進行制御班はどうした!?』

『アイツらならサブジェネレータが破壊された時に既に全員投降してたよ!』

『アタシも投降しておけば良かった…!』

『他の奴らがいないなら制御室を弾き出す!なにかに捕まれー!』

 

聞こえてくる開発部の声にハッと我に返り【レイヴン】を追って発掘艦から離れる。

 

『こんな、はずでは…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?

『ぐぅっ…う、うぅ…ひええええええええ!!!

『部長泣いちゃっ、とぅあああああああ?!

ウヴィデルーー!(浮いてるー!)

 

青白い極光に包まれ全体の中程から崩れる発掘艦。それを離れた場所のヴァルキューレと風紀委員会の合同作戦部隊、そして先に脱出してお縄についた温泉開発部の部員達と眺める【バレルハウンド】と【レイヴン】。

その場にいる全員に情けない泣き声が聞こえたあと、発掘艦のハッチが開きポイッと箱のようなものが放り出される。恐らく制御室だろう。あのまま落ちても潰されるのでは?と思いつくも、離脱するためのロケットブースターで観客のちょっと離れた前方へと着陸した。

 

ひぇっ…ひぇっ…

「部長、地面ですよ!無事に脱出出来ましたよ!だからもう泣き止んでください!」

「(ごしごし)」

「うわっ!涙と鼻水とヨダレでぐちゃぐちゃの汚い顔私の服で拭い取らないで下さいよ!」

「ふっ…かわいそw」

「(ぶーっ)」

「うわっ!わざわざ移動してきて鼻かんだぞコイツ!」

 

「あの二人可哀想w」

「高田ちゃんの服がベチョベチョになったから高尾ちゃんの服で鼻かんでる…」

「くっ、近くにいればあの液体全部私が飲んだのに…!うっ、オェ…」

「きっしょ」

 

『…なんだか楽しそうだな』

 

「…」

 

『帰ったらお説教だ、617。』

 

「…ん。」

 

──────

 

あの後は巨大発掘艦撃墜の大きな功績の元に、様々な感情の視線を受けつつも感謝だけされ余計な詮索や面倒な取調べが免除されたため、RaDへ早く帰ることが出来たレイナとロニー。待ち構えていたのはたどだたっかを知りたい様子のワクワクしたカーラではなく、涙目でとても心配している顔のカーラだった。

 

「ビジター!無事かい?!怪我は!?」

『ボスまずは2人をコックピットから下ろしてベッドに運ぶのが先だ飲み物も補給ゼリーも既に準備している医療用運搬メカも待機させている早くおろしてやれすぐ医務室へ運ぶ』

 

2人がコックピットから降りると一言も言葉を発せずすぐさま医務室へ急行された。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「…さて、さっきは取り乱して悪かったね。チャティが息をつかずあんな早口で話すところを見るのは初めてだったよ。」

 

私とレイナはACに観測用の隠しカメラがついていたこと、その様子をライブで見ていて気が気じゃなかったこと、ウォルターを読んでいて杖を着いて居ないと歩けないくらいに足が悪いのに急に足が良くなった(?)と言って全力疾走して向かってきていることを、カーラより早く落ち着いたチャティから聞いた。

 

「心配かけて済まない…」*12

「…ごめんなさい」*13

 

「良いさ、帰ってきてくれたんだ。アタシとチャティ、そしてRaDは許すよ。だが…」

 

レイナっ!ロニーっ!無事か!?*14

 

息を切らせてあまりの熱量から身体中から湯気がたちこめているウォルターが医務室の扉を開きそう言った。

 

「ウォルターが許すかは別だよ。」

 

To Be Continued……

*1
621はW重ショパイルマンだった。617はトレーラーのやつ

*2
銃撃戦が日常なのに殺人は違法なのどゆこと?って思った人はブルアカをプレイしよう!そうすれば納得が得られるはずだ

*3
【バレルハウンド】と【レイヴン】

*4
この時、備え付けの脱出ポッドで制御室にいる部員達以外は脱出した。ちょうど退避したヴァルキューレと風紀委員会の前方に着地し大人しくお縄に着いた。

*5
早口

*6
好奇心と仕事としてやった比率7対3

*7
ウォルターは黙って見守っている。【最後の安全弁】の図面を引く手を止めたまま

*8
落ち着かせるためにジョークで言ったが言い当てている

*9
レバーを引いてチャージ、レバーの先端に着いているボタンを押して照射する。ボタンを離すと照射が止まり、レバーを離すとエネルギー供給が止まり元の位置に戻る。

*10
ボボッ、ゴオオオォォォォォッ!

*11
ゴオオオォォォォォッ!

*12
(´・ω・`)

*13
(´._.`)

*14
ムキムキウォルター。嘘みたいだろ?これで60を超えた老人なんだぜ?イメージとしてはミシガンの筋肉量をちょっとスリムにした感じ




飼い主に要らぬ心配をかけた駄犬(と思っている)VS自分の娘(無意識に思ってる)が無事か心配すぎて地面を突いていた杖を投げ捨て謎にパンプアップし全力疾走してきたギャグみたいなウォルターパパ

ファイ!!

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