わんわんヘルメット団   作:魚の名前はイノシシ

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はい。まるで重量オーバーしたACのブースト移動がごとく進みませんがそれでも見てくれたら嬉しいです!
中々進まないものですねぇ。入れたいネタやこうしたい展開とかあるのにそう出来ないのがもどかしい…


「''先生''?あなた''先生''っていうのね!」(1)

 

 

 

「こちらキャップ617およびキャップ618、指定の区画に到着。暴徒鎮圧にあたる。」

 

『了解した。キャップ619、キャップ620、キャップ621はどうだ?』

 

『はい!!こちらキャップ620とキャップ621です!護衛対象がヘリに乗って出発したのを確認しました!中には数名の生徒が乗っているのも確認できましたが所属がみんな違うので最近の情勢について直接クレームを入れに来たのがたまたま居合わせたのかと。対象は我々の想定通り、戦闘区画から暴徒鎮圧を行いながらビルに向かう模様です!!予定通りビルまでの道で大きく外れたところの区画鎮圧を行います!』

 

『了解した。連中は矯正局から脱走した奴らだ…個々の強さはお前たちほどではなくとも数が多い、各員油断するな。そして俺が飛ばした偵察ドローンには七囚人、【災厄の狐】狐坂ワカモの姿を捉えている。撒ける相手では無い、早期撃破は考えずに合流、もしくは''先生''とやらの戦力との共同を行い撃退を狙え。』

 

通信からは''先生''が戦力を持っていて、相手は数だけの有象無象。ボスだけは厄介なやつだがわんわんヘルメット団が全員いるのに負ける相手ではない。

 

「この数を相手にお喋りとは悠長だな!」*1

「今まで縛られてたんだ!今ぐらい暴れてやるぜー!」*2

「オラオラオラァ!」*3

 

「ん…狐坂ワカモ。確かチンピラとかを扇動して、破壊工作を行ってそこら中で破壊を振りまく厄介キツネ。」

 

「はぁ…面倒なやつが指揮を執っているな。それに、やつ1人だけが指揮をしているようにも見えない。別の指揮官ないしは実力のある雇われがいる…だが、それでも全体を指揮できている訳では無い。」

 

「ん、連携のなってないところから落とせばワカモと雇われと戦う時に楽。」

 

「あぁ。だが私達の本来の任務は護衛だ。まずは道をある程度開こうか。別の区画の鎮圧はあっち*4に任せよう。」

 

「…そうだね。そろそろ連邦生徒会のヘリ来るよ。」

 

そして、およそ全体の5分の1ほどを制圧した時。

 

『こちら連邦生徒会です。あなた達が護衛のわんわんヘルメット団ですか?上空からもあなた方が暴れている生徒を鎮圧してくれていたのは見ていました。感謝します。』

 

真面目そうな声でそう言うと、地上を叩くような風圧とともに2人のそばにヘリが着陸する。

 

「感謝などいらないが、受け取っておこう。…良し、あらかた片付いたな。そろそろ降りてこい。何時までもヘリに居られては護衛が出来ないだろう?それとも、連中に撃ち落とされたいのか?」

 

『…そうですね。このヘリに居るよりあなた方の近くにいた方が安全そうです。さぁ''先生''、お降りください。ほか4人も彼女達と協力してシャーレのビルまで頼みますよ。』

 

''よろしくね、みんな''

 

挨拶をしながらも''先生''達と連絡の取れるインカムを''先生''から受け取って装着する。しっかりと話が通っているようであと2つインカムが残っている。ちなみにわんわんヘルメット団は無線で応答しているため耳に着けられるぞ!

 

「ん、よろしく。」

「ああ。」

 

「ちょっと待って!ヘルメット団って言ったの?不良グループの集まりじゃない!ちゃんと信頼していいんでしょうね?」

 

と、ユウカが真っ当な疑問を投げかける。

 

「ん。ただのヘルメット団じゃないし、信頼はなくとも信用はできるグループを心がけてる。」*5

 

「ましてや依頼主が依頼主だ、裏切りなど恐ろしくてできるはずがない。」

 

「そう、ならひとまずよろしくお願いしますね?えっと…」

 

未鎮圧エリアの少し前から進みながら会話をする。キャップ617とキャップ618(レイナとロイ)があらかた片付けていたから予定より話す時間が取れているのだ。

 

「ああ、自己紹介がまだだな。私はキャップ618、こっちがキャップ617。私は撹乱したり出来て、こっちは物量による範囲殲滅が得意だ。硬さもあるぞ。本名は別にあるんだが、今は私達のことはコードネームで呼んでくれ。」

「ん。公私は分けるべき。自己紹介、今度はそっち。」

 

''私はシャーレの先生だよ。コードネームってかっこいいね!私ができることといえば、戦場指揮なら出来るかな。''

 

「私はミレニアムサイエンススクール所属のセミナー会計担当 早瀬ユウカよ。戦闘はあまり得意じゃないけれど、シールドを張れるから前に出てヘイトを稼ぐのができるわ。」

 

「ゲヘナ学園の風紀委員会所属、火宮チナツです。後方支援を担当します。治療しますので、怪我をされたら私のところに。」

 

「ゲヘナ…失礼しました。私はトリニティに所属しています、正義実現委員会の羽川ハスミです。狙撃には自信があります。」

 

「守月スズミです。所属はトリニティで、自警団をやっています!戦闘では主に手榴弾や閃光玉を投擲して戦います。」

 

「よし、ならばここからの指揮は''先生''、あなたに任せる。」

 

''任せて!''

 

「ちょっと待って頂戴、もしかして戦場に出ていくつもりですか!?''先生''は私たちと違って銃弾の1発で致命傷なのに危険よ!」

 

「ん。でも指揮はできるって言ってた。それに、近くにチナツとスズミを配置すれば危険度は低いはず。それに、''先生''だし…」

 

「…確かに、そう、ですね。ですが安全のためにあまり前に出すぎないようにお願いしますよ!」

 

''わかったできるだけ遮蔽から出ないようにするし、何より大人が後方で戦う生徒たちを見てるだけなんてみっともないからね。''

 

「そういうことなら…」

 

「では、サポートをお願いします。」

 

─────────────────

 

それから。

 

戦闘は起きたが、何事もなく進んでいき目的地に近づいている。

 

「くっクソっ!姐さんの手を借りる訳には…なっ、しまっ…」

「そんな事言ったって…!?おいっ!大丈夫か!?」

「無理だ!もう手を借りるしかない!」

「通信を…!『こちらポイントC!例の連邦生徒会の戦力とと猟犬が出た!増援を!』…『了解!必ず保たせます!』」

「なんて?!」

「姐さんがすぐに来てくれる!それに、雇った【アイツ】もだ!それまで持ちこたえるんだ!」

 

路地裏で亀のように丸くなり身を固めている不良生徒数名が、流れ弾に当たった仲間を心配しながらも何処かに通信を繋げて希望を得た顔つきで戦闘に参加する。別の遮蔽で同じように隠れていた不良生徒も、その様子に疑念抱きつつも無線で増援を寄越してくれたのだと聞いて、理解し、次々と参戦する。

 

「こちらキャップ617、敵の増援を確認。」

 

''いっぱい出てきたね。任せっきりで申し訳ないけど、対処お願い!''

 

「次から次へと不法者…!全くどれだけいるのよ!先生の指揮のおかげで凄く戦いやすいけどこれじゃあキリがないわ…!」

 

「全くです。まるでゲヘナのようにうじゃうじゃと…」

 

ゲヘナが大嫌いなのか少し辛辣な言葉を吐くハスミ。チナツには聞こえていないのか特に何も無いのが幸いである。

 

「そこの2人、喋っていないで手を動かせ。」

 

「分かってるわよ!キャップ618!」

 

かなりの物量を相手におよそ半分と少し程を進んできた一行は愚痴を零しながらも''先生''の指揮に従い特に被害もなくスムーズに進んできている。

 

しかしそこで立ち塞がったのは七囚人が一人

【災厄の狐】狐坂ワカモ

 

「ふふふ…シャーレ奪還のために動く連邦生徒会のわんちゃん達ウォルターの猟犬ですか…やはり、連邦のわんちゃんだけだと思い込まずにあなたを連れてきて正解でした。」

 

そして…

 

「よぉ、待ってたぜ?野良犬共…」

 

ミレニアムのハモニカ部が少し前に開発した変形可能な新型パルスブレードを左手に携え、右手にアサルトライフルを構える男。

 

「おぉ、お前はあの時の。久しぶりではないか。」

「ん、久しぶり、【イグアス】。元気だった?」

 

''あの人って2人の友達?''

 

「ん、友達。」

「ライバルだな。」

 

「友達じゃねえ!!!!」

 

「あ、あいつは…!」

「知っているんですか?チナツさん。」

 

「ええ、いつからか知れず経歴も知れず…しかしその実力は折り紙付きで噂ではあの…」

 

そう言いかけたところで、近くの建物の屋上に3つの人影が現れ、辺りに快活な少女の声が響き渡る。

 

やあやあやあ!!皆さんお揃いで!!!初めましての方、久しぶりの方、お待たせしました!!!

 

…えっと、我こそは、わんわんヘルメット団が1人。コードネームキャップ619。爆発こそが火力。

 

1人目は、大きなカバンを担ぎ左手に色んなキャラクターのシールが貼られているタブレットを携えた少女。

 

そして!!同じくわんわんヘルメット団が1人!コードネームキャップ620也ぃ!!ああ、音響よ!キヴォトスと共にあれ!!

 

2人目は、独特な形をした銃を2丁持ちにして耳あての部分にわんわんヘルメット団の名を表すようなエンブレムが入ったグレーのヘッドギアと、横一線に緑の光を放つバイザーをつけた少女。

 

「最後に、わんわんヘルメット団が1人。コードネームキャップ621。力こそ、トップの所以よ

 

最後に、昔に流行った長射程ショットガンを2丁持ちして、右肩に2連装グレネード、そして左肩には存在感を強く出しているパイルバンカーを装備している。

 

「「「とう!」」」*6

 

キャップ617、618の傍に降り立ったその様子のおかしい三人衆の登場に呆気に取られる戦場。そんな中で最初に言葉を発したのは…

 

''か、かっこいい!''

 

我らが'先生''である。

 

''私、シャーレの先生だよ。よろしくね!それと、そのセリフ、君たちが考えたの?カッコよかったよ!''

 

「…''先生''?''貴方''先生''って言うのね!OK!…ふっふっふ、そうだろう!そうだろう!この口上を述べるシーンの良さがわかるとはいい感性を持っているようだな!!ちなみに前衛でパルスガンを撒き散らして場をかき乱すのが得意だ!」

 

「ちょっと恥ずかしかったけど、ちゃんとキメられてたんなら…爆撃やミサイルで火力支援担当。」

 

「さすがキャップ620。こうして登場するとかっこいいというのは合ってたんだな。ああ、周囲の敵は既に鎮圧が終わっている。後はこの区画の奴らだけだ。近接ならなんでも出来るぞ?ああ、このパイルは使わないから安心してくれ。」

 

「ん、待ってた。それにちょうどいいタイミング。」

「ああ、全くだ。あの登場の仕方、カッコよかったぞ?」

 

「…ケッ、全員揃ったからなんだってんだ。油断してると足元崩しちまうぞ。」

「ええ、全くです。いくら駄犬が揃ったところで戦力差は埋められないでしょう…ふふふ、あなた達もまとめて壊して差し上げますわ♡」

 

呆気に取られていたその場の全員だが、すぐに調子を取り戻し再び戦意を滾らせる。

 

「くそっ!かっこいい登場の仕方しやがって!」

「登場がかっこよくても数には勝てねーだろ!」

「こっちには、こっちにはあの二人がいるんだ!いくら猟犬が…連邦生徒会が相手でも!か、か勝てるはずだ!」

「びびってんじゃあねぇぜッ!所詮は少人数だ、いくら増援が来ても焼け石に水ッ!勝てねぇ道理はねぇだろうッ!」

 

「チッ、雑魚どもが舐めやがって…アイツらに数の有利は合ってないようなものだってのを知らねぇのか?」

貴方、実はあの猟犬たちのこと好き(ファン)なのでは?

 

なわけねぇだろ!!

 

 

「このまま油断して勝てる相手じゃないんだから気を引き締めて!」

 

ユウカの言葉で緩みかけていた雰囲気が締められる。

 

「相手は七囚人ブラックマーケットの狂犬です!ワカモは破壊工作による妨害も有名ですが、【災厄の狐】の名に恥じぬ程の本人の実力も高いことでも有名です!もう1人の方は、その態度からなる苛烈で熾烈な攻撃をしつつも冷静に状況を見て慎重な戦い方をするブラックマーケットの狂犬にご注意を!」

 

リンからの情報共有がされより危険度が明確になっていく。

 

''いこう!''

 

 

*1
アガッ…

*2
ゴハッ

*3
コノワタシガァッ…

*4
キャップ619、620、621

*5
過去の1例:「なっ、き、貴様ら、一体どういう教育を受けっ…」「任務は確実に遂行できる信用はあるけど、寄りかかった瞬間に裏切りそうという信頼性…アウトローね!」

*6
シュバっ!




何回かに分けていきます!そうじゃないと永遠に更新できなくて失踪してしまいそうですから…

次回のわんわんヘルメット団─「''先生''?貴方''先生''っていうのね!」(2)

※新しく「ブラックマーケットの狂犬」を書き始めました。この小説のイグアスを主人公にした小説です。読まなくても進行には関係ないですが良かったらお読みください!

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