わんわんヘルメット団   作:魚の名前はイノシシ

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長らくお待たせいたしました…最近は忙しくて執筆に手が回らなかったのとインスピレーションの不在により遅れました。

忙しかった中、AC6に触れてパイル突き刺して回ったことでインスピレーションの湧出を確認できたので投稿です。ちなみにBAWS第2工廠の『井戸』並のインスピレーションです。


「仕事の時間だ。」(4)

 

 

防衛機構H.C.P【ガーディアン】起動 …システムコアより侵入者のデータを受信 脅威レベルCと判定 中級排除システムを作動します

 

無人機【ガーディアン】の背中側に取り付けられたミサイル発射機構、腕部より放たれるパルス弾が3人に向けられる。16連装ミサイル×2と速射パルス弾による制圧力は凄まじい。左腕は使われる気配がない。

 

「新!作!エレクトロボム!

「電撃か。やつのような機械には電気信号を乱す攻撃は聞くだろう。ミサイルに打てば、信管を刺激して誘爆させることが出来る。」

「おお!隠れて作っていた特別武器だな!」

 

対して、バンが取り出したるは一見普通の手榴弾。それを向かってくるミサイル群に向けて投げると空中で電撃が迸り、ミサイルをほとんど打ち落とす。遅れて放たれたパルス弾までは消せなかったようで、パルスの群れがバンに飛びかかる。

 

「やった!撃ち落とせた!さすが、外殻はぶん殴っても壊れない強固な作りになっていてスイッチでしか起爆出来ないと言ってもいいほどの対ショック構ぞおっ!?近接戦ならアレがあればなんとかなるのをカン!?ぁえて取っておいたふぉ!?ぁくし子!炸裂すれば半径5mから10mまでを任意で選べる電撃ドームが広がる!シールドにも牽制にも制圧にもッホォ!?使えるぅ!ふぅ、ふぅ!試作型手榴弾!大きく作る前にまずは自分に合った大きさのものを作らねば無作法と言うもの…!」

 

圧倒的回避力で避け続けるバン。自慢の武器をひけらかし解説するついでに敵の攻撃を避け硬い装甲に自分の弾を打ち付けて弱点を探る。618は援護射撃を行いつつ武器破壊を狙う。621は軽装の為敵機の背後を取り続けてショットガンを撃つ。背負っているロマンを振り回さないのは、動き回る小バエのような敵機に有効的に当てられないから。歯がゆい思いでいっぱいだ。

 

「舌を噛むなよ620!618!そこだ!同じところを狙え!良いぞ!確実にダメージが蓄積している!」

 

ヘイトが自分に向き始めたから仕方なく距離をとる621。図体を活かして格闘する敵機と620達を見ながら野次を飛ばす。ふざけているのでは無く、軽装の彼女の観察眼と持っている武器を生かすために離れたのであって決してサボっている訳では無い。

 

「くっ!でかい癖に隙が無い…やるな。」

「うおっ!パルスの本流が氾濫を起こしている…!避けきれない!?」

 

「なるほど。近づきすぎると狙いを雑にしてパルスを撒き散らし距離を取ろうとするか…そして狙い通り距離をとったら…」

 

ババババババババババ!!

 

「ウワアアア!またミサイルだ!618!621!落としてー!」

「爆発に巻き込まれるなよ!」

「ごす直伝投擲術!」

 

ボン!ボンボンボン!

 

「さすがごす!やはり私の導き…!」

「少し食らったけど全然大丈夫!」

「ふんっ!」

 

カンっ! ドカン!

 

「やったか!?」

「命中はしたが…」

「来てます!避けてください!!」

 

ミサイルを飛ばしたあとの開いている発車機構に手榴弾を投擲し、爆破する。発射機構が破裂し作り出される爆煙を警戒するが、中から飛び出す黒一色の巨体はブーストを効かせて腕を引きながら618に突撃する。

 

「!っと、助かった、620。ヤツも少しはギアを上げたようだな。」

「ちょっと早くなってますねぇ。でも所詮は無人機(オマちゃん調べ)。動きのパターンは設定されていて臨機応変な人間の戦い方は出来ないのです!つまり、先程と特に変わらないということです!」

 

そこで2人の反対側に位置取っていた621が合流する。

 

 

「待たせたな。」

 

「来ましたか、621!」

「見ろ、アイツの片方の発射機構を爆破した。少しはミサイルの対処が楽になったろう。ウォルターに投擲術を教わっておいて良かった。」

 

「オマちゃんのサポートもあり相手の行動パターンは早めに分かった、経験から武装の変化にもついていける。となれば後はいつも通りにやってやつを狩る。行くぞ、最後の仕事だ。」

 

3人はそれぞれの持つ武器を構えてガーディアンを見据える。

 

始めに動いたのは猟犬達。

 

「その''目''を固定してやります!!」

 

「ダメージは少なくても衝撃は貯まるだろう?''爪''を剥いでやる。」

 

「関節を狙うなら私が適任だ…その''足''、食いちぎってやる。」

 

618がヘイトを買いつつ装甲をすり減らし、621がショットガンを放って衝撃値を溜め、620が関節を狙って狙撃し繋ぎ目にダメージを蓄積させて機動力を下げる。

 

ガーディアンは618に攻撃を仕掛けつつ他の2人にも攻撃をするが分散した薄い弾幕にやられるようなグズはこの場に居ない。

 

「ひえぇぇぇ…!相殺できる威力で良かった…!」

「ミサイルだ!撃ち落とすぞ!」

「あと少しでスタッガーのはずだ。踏ん張れ!」

 

パルス弾をパルス弾で相殺し、放たれるミサイルを的確に撃ち落とし、硬い装甲も時間をかけてじわじわと削れる。狙いが甘くなり機体がフラついていることから姿勢を崩せるのも近い。

 

「ここ!」

 

621が手榴弾を投擲し、爆発に合わせてショットガンの一撃を食らわせるとついに強靭なガーディアンの姿勢を崩すに至る。すぐ様パイルバンカーを構えて突貫する621。姿勢が崩れるのを見たら射撃をやめて621の後の追撃に備える2人。

 

621が駆け寄る。その顔は、混じり物が何一つない見惚れるようなとてもいい笑顔だった。左腕から

 

──パイル

 

ギュゥゥウウウン!

 

大きく息を吸って飛び上がる。左腕を引き絞り、炸薬をたっぷりと蓄え最大チャージを終わらた。辺りに硝煙の香りが薄らと漂う。敵を貫くのを今か今かと待ち望むように内部の機構から音が響く。

 

バンカーァァァァァアアアア!!

 

ゴガンッ!!!

 

──最大にチャージされたパイルバンカーは、炸薬から繰り出される爆発を受けて威力を大きく上昇させた鉄杭でガーディアンを貫く。背部の脆くなった部分からズブリと貫かれ、炸薬の爆発によって内部にあるメインジェネレータを破損させたのかガーディアンから小爆発が起き始める。

 

防…プログラム…パ…ーンE 脅威レベ…Eと判て…形…変化シス…エラー

 

「やったか!?」

「いやまだだ!」

「しぶといな…!」

『敵機ダメージ限界に近いです!形態変化システムをダウンさせている間にトドメを!』

 

だがさすがはAC級の機体とも言うべきか。必殺のパイルバンカーを食らってなおぎこちない動きではあるものの618達を排除すべく武器を構える。メインジェネレータが破損してなおサブジェネレータから受けるエネルギーでパルス弾を撃つ。

 

「威力の低下!ヨシ!」

「足も動かないみたいだな。動かしたところで待っているのは大破だが。」

 

ガーディアンは受けたダメージが影響して618達を狙って攻撃をするが容易くかわされる。スラスターは吹かせるもののブースターはイってしまったので機敏に動くことも出来ず。そしてガーディアンの正面を618が、背部を621と620が担当して攻撃をし続ける。内部がモロに出ていて動きも悪い状態で3人に勝てるはずもなく…

 

ドカンッ!

 

穴が開いた背部からジェネレータの爆発による炎と煙が大きな音と共に吹き出し機体が爆散して動かなくなったのを確認する。

 

「やったか!?」

「ああ、今度こそやったぞ!」

「パイルで終わらせたかった…!」

 

『皆さんお疲れ様でした!素晴らしい連携でした!』

 

「ありがとうオマちゃん!これが私たち猟犬の実力!!」

「ああ。撹乱、サポート、メインアタッカーのバランスチームはどんな敵であろうとも必ず首級を上げる。」

「だからこそ、私達は最強なんだ。」

 

一通り3人と1人でワイワイと勝利を感じたら奥に進んで目当てのアクセスポイントに接続する。オールマインドが解析とハッキングを進めていく。

 

『これは…なるほど。コピーを取っておきますか。』

 

「なんか有益な情報取れましたか?オマちゃん。」

 

『ええ、それはもう!中には本物と思われるデータが詰まっていて、本部との関わりから先程のガーディアンの詳細までぎっちりでした!ペーパーでのやり取りは古臭いという考えの元、ダミーにダミーを重ねて電子保存していたようです。』

 

「ペーパーが古臭いとは…まあおかげでいっぱいお宝が拾えたのなら良かった!…ちなみにそれもダミーっていうことは…?」

「確かに。ガーディアンが使っていた武装から兵士の武装を私達で製造出来ればかなりのアドが取れる。」

「ヤツの左手、なんか変形機構があったけど結局使わせずに終わらせたからそれを解析したらACの強化も出来るかもしれないな。また強くなったらごすが褒めてくれるぞ!」

 

『ええ!入手した情報は本物です!ハッキングを掛けて出処を調べて、真偽を精査して先程目にした情報を照合して確認しましたので確実に本物です!武装について有益なものは協力者であるわんわんヘルメット団の皆さんにも共有させていただきますので是非有効活用してください!』

 

「そういえば武器庫とかないんですかね?兵器保存する場所って聞いてたんですが…」

『それなら隠し道としてこの部屋のあそこにあるボタンを押すと…』

「おお、ロマンというやつだな。分かるとも。」

「パイルバンカーの強化…!」

 

 

 

 

 

──こうして3人と1人のミッションは完了した。オールマインドが入手したデータには武器庫の場所が記載されており、帰る前にそこへ寄り道をしてめぼしいものは拝借してから帰還した。外に出たら真っ暗で、空に浮かぶ無数の星たちがキラキラと美しく輝いていた。

 

──ウォルターは企業の拠点へと向かった彼女たちを心配しながら寝ずに待っていて無事に帰ってきたことを安心し、手に持っていた大量の武器を見てため息をついた。レイナとリク…617と619は明日から任務に出向くようで既に眠っていた。

 

──ネイキッド・サークルの拠点については、不自然に電波の伝わらない箇所があったことを不審に思ったミレニアムが後日調査したところ分かりにくいところに入口が作られ不法に土地を利用したとして追いやられ、内部で大きな事故も起こしていた事が衆目に晒されて兵器の信頼が落ち、つられて企業の信用も落ちた。危険な兵器の製造を禁止されただの武器製造企業となった。

 

 

 





3人と1人の仕事、完!

次回からはアビドスに向かう2人に焦点を当てて書いていきます。

次回─「依頼が入っている。」

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