【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】 作:鳩胸な鴨
662.元ケロン軍人
どうしよ。桐条がめっちゃアリサ睨んでんだけど。アイツなんかした?
663.名無しの転生者
影時間って、アリサにとっては絶好の餌場じゃない?それで接触してたとか…
664.名無しの転生者
理由もなく睨まんやろうし、多分余計なことしたんやろなぁ…
665.名無しの転生者
ボケガエルとは別ベクトルのトラブルメーカーやし…
666.元ケロン軍人
どないしよ。アリサのやつ、冬樹か蓮の言うことしか聞かへんのやけど、どっち送っても面倒なことになりそう
667.名無しの転生者
冬樹にはボケガエルが、蓮にはペルソナ能力があるから迂闊に動かせへんしなぁ…
668.名無しの転生者
他メンバーで止めに入れるやつおらんの?
669.元ケロン軍人
暴力にはなるけど、ワイならなんとか。ウォリアースタイルでって条件はあるけど
670.名無しの転生者
それ、余計な火種生むだけやん
671.名無しの転生者
西澤邸に巣があるとか思われかねんやろ
672.名無しの転生者
あんま使いたくないんじゃなかった?
673.元ケロン軍人
最初の一回が致命的すぎたから、今更気を使ってもなって
674.名無しの転生者
それはそうだけども
675.名無しの転生者
西澤も同じような実験してたとか思われん?迷惑かかるやろ
676.元ケロン軍人
それもそうやけど…、今更じゃない?
677.名無しの転生者
前科が大量にあるからな…
678.名無しの転生者
ボケガエルの功績と言うべきか、それとも致命的なやらかしと言うべきか…
679.名無しの転生者
これから増えてくんだよなぁ…
680.元ケロン軍人
てなわけで、二回目ドラゴン行きまーす。一応上空から気まぐれにやってきたって感じで、フライングボードで空まで飛ぶわ
681.名無しの転生者
威嚇とかの生態行動忘れんなよ
682.名無しの転生者
餌を探すような素振りでも見せとけ。出来るなら西澤家の誰かも狙ってるような目線しとけ
683.名無しの転生者
なんで有識者いるんだよ
684.名無しの転生者
だってワイ、アイルーやし…
685.名無しの転生者
モンハン世界で農家やっとるんやが、ジャギィレベルでも生態わかってないと死ぬんよ。尚、このあとアマツ来てワイの故郷ごと畑も滅ぶ模様
686.名無しの転生者
相変わらず詰んでる転生者しかいねぇな。ワイもやけど
687.元ケロン軍人
有益な情報ありがとう。心がけるわ
688.名無しの転生者
…ドラゴン大佐、アリサに絶好のエサ認定されたりしないよね…?
689.名無しの転生者
あり得るなぁ…
690.元ケロン軍人
ただでさえ初対面の時死にかけたんだから、トラウマ掘り起こすのやめてくれ
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その出会いは、荒垣真次郎が「カエルの妖精に自分のペルソナとシンクロナイズドスイミングさせられた」などと世迷言を宣ってから数日後のことだった。
影時間にだけ聳える塔…タルタロスの低層を探索し終えた帰りのこと。
疲弊した彼女らを狙うかのように、いつもより強力なシャドウが襲来したのだ。
応戦しようにも、既に体力も気力も空っぽ。
ペルソナのつま先すらも出せないような状態で囲まれてしまう、ペルソナ使いとしては絶体絶命の状況。
「やはり、この塔の周りにはよく集まるな。
いい狩場になりそうだ」
そこに突如として飛来したのが、アリサ=サザンクロスだった。
彼女はシャドウを一掃すると、変形したカチューシャによって、その全てを食らった。
それだけならまだ「友好的な関係を築ける存在」と認識できたことだろう。
ここで悪さを働いたのは、アリサの致命的なまでの分別の無さとペルソナの正体だった。
アリサという少女には、人としての常識というものがまるでない。
というのも、元は人形として生まれ、ダディと慕う宇宙人…ネブラと出会ってからは人外の世に生きてきたのだ。
そんな境遇で人らしい価値観など育まれるはずもなく。
彼女の生き方は非常に野生的というべきか、食欲の赴くがままに、人の世に隠れた宇宙人やら怪異やらを食らってきた。
次にペルソナの正体。
ペルソナとは即ち、人の心の海より生まれたシャドウが、その本人の支配下に置かれた存在。
つまり、ペルソナとシャドウはイコールで繋がっているのである。
「お前たち、美味そうだな」
これらの要素が単純な足し算を経た結果、アリサはペルソナ使いたちを「人に擬態した餌」と認識してしまったのだ。
なんとか這々の体でアリサから逃げ出した彼らは、彼女を敵性存在として警戒対象に据えた。
彼らは知らぬことだが、この出来事の数日後にアリサは蓮に敗れ、以降はペルソナ使いを人間と認識するための教育を彼から受けることになった。
しかし、その教育が始まったとはいえ、即座に成果に結びつくはずもなく。
結果。認識のアップデートができたのはアリサだけという、なんともややこしい事態になってしまったのだ。
そんな彼女がここに降り立ったのは何故か。
その答えは単純で、「ここいらでは感じない気配を感じたから」である。
彼女の活動域は現在、宇宙人や怪異と言った「闇の者」を多く引き寄せる体質である日向冬樹、及び雨宮蓮の周囲に集中している。
故に、彼らの周囲に現れた「闇の者」に対しては特に敏感であり、それが冬樹や蓮の友人関係でない限りは食らってもいいと認識していた。
そして現在。
彼らの周囲に現れた慣れない気配が、何度となく対峙した彼らだと悟った彼女は、露骨に眉を顰めた。
「……新しい獲物かと思ったらお前たちか。
どうしてここにいる」
「それはこちらのセリフだ!!」
「理事長、お父様、お下がりください。
彼女は危険です」
殺気を放つ彼らを前に、アリサは仏頂面を少しばかり顰める。
感情表現が極端に苦手な彼女であるが、その表情は誰が見ても「面倒くさそうな顔」そのものだった。
召喚機を構えるSEESに、カチューシャ…もとい宇宙人ネブラを変形させるアリサ。
一触即発の空気が漂った、まさにその時だった。
「──────!!!!」
天から降り注いだ音の暴力が、彼女らに叩きつけられたのは。
彼らは頭上を見上げ、驚愕に口を開く。
金のツノに、赤黒い鱗に覆われた全身。
その額に申し訳程度に添えられた、赤の星マーク。
違えようがない。先日、テレビで見かけた「ドラゴン」である。
ドラゴン…バルル大佐ウォリアースタイルは彼らの間に降り立つと、アリサに向けて念波を飛ばした。
『返事はするな。冬樹と蓮に迷惑がかかる。
彼らの名前を呼ぶのも避けろ』
「………」
『これからお前を死なない程度に攻撃する。
だから、お前は気絶したフリをしろ』
「………」
実際には1秒にも満たないやり取りであったが、アリサに真意は伝わったらしい。
バルルはアリサを投げ飛ばし、爪による斬撃…ブレイブザッパーを当てる。
アリサはそのままの勢いで吹き飛び、西澤邸を大きく飛び越え、空に消えた。
「なっ…!?」
「い、一撃…?」
「バルルルル…」
(あ、やべっ。ちょっと強かったかも…)
普段なら言葉が鳴き声としか出ないのは困るところだが、今だけはありがたい。
バルルはSEESの面々を警戒するかのように姿勢を低くし、じり、じり、と距離を詰めていく。
ペルソナ…ペンテシレアの能力によってある程度はバルルの能力が見えているのだろう。
桐条の一人娘…桐条 美鶴は全身に汗を滲ませながらも、戦う力を持たぬ父と幾月を守るべく前に出る。
そんな彼女を支えるべく、男二人もまた竜を前に獲物を構えた。
「来い、カストール!!」
(あっ…。シンクロナイズドカストールしたせいで影時間外でも出せるのか…)
どうしてもシンクロナイズドスイミングのイメージが取れない。
バルルは踊り出そうとする腹筋を無理矢理に押さえつけ、カストールから放たれる物理攻撃を体で受け止める。
ウォリアースタイルのバルルは物理攻撃に耐性がある。
それだけでなく、バルルは険しい競争社会であるケロン軍で大佐まで上り詰めた経験値がある。
この時点でのカストールの攻撃は、彼の体力をほとんど削ることなく受け止められてしまった。
「ンなのアリか…、ゔっ」
「シンジ…ぐぁっ!?」
尻尾で荒垣を薙ぎ払い、気が逸れた真田の土手っ腹を頭で吹き飛ばす。
勝てるわけがない。
そんな絶望感を与えるには十分すぎる光景を前に、美鶴の剣が下がりかけたその時。
バルルはスレ民の言う通り、目移りしたような演技をしてみせた。
(ポールさん、桃華、すまん!!)
「バルバルバルバル!!」
「え?な、なんで吾輩にむかって…?
あ、あのー!?た、大佐殿ー!?
え、あ…ゲェロォーーーッ!?」
「おじさまーーーっ!?」
破壊しても1番罪悪感のない、かつ被害が少なそうな箇所に呪怨属性のブレスを吐き、邸宅の一部を破壊するバルル。
アンゴル=モア迫真の悲鳴が上がるのを確認すると、バルルは空へと飛び立った。
「……最後の、日頃の恨みでしょうね…」
「せやろなぁ…」
「…演技だからってやりすぎな気がします…」
桐条…ドラゴンの襲撃で撤退。西澤グループは信用できないので、桐条グループ傘下の病院に検査入院することに。現在、めちゃくちゃ西澤グループを疑ってる
西澤グループ…西澤邸の一部はバルルが責任を持って直した上に、今後1年間ラブラブ作戦に参加する条件を飲むことで丸くおさまった
アリサ…無事ではあったが、しばらく戦闘に支障をきたす程度にはダメージを受けた