【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】   作:鳩胸な鴨

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クソゲーやってる途中に試練が重なる絶望よ


12スレ目 乗り越えるべき試練

『ゲェロォオオオ〜〜〜〜ッ!?!?』

「ケロロさん、テララが!!」

『ゲロっ、そ、そうでありました…!

喰らえ、ケロロファイヤー!!』

 

阿鼻叫喚とはまさにこのことか。

やかましい宇宙人筆頭であるケロロの叫び声を聞き流しつつ、迫り来る弾幕をブレスで打ち消す。

が、しかし。いくら撃ち落としても弾幕の勢いは緩まず、絶えず絶死の光弾が放たれる。

これではキリがない。

バルルは減った気力を回復すべく、影時間を駆けずり回って蓄えた御卵を噛み砕く。

 

「バルル、御卵が半分を切った!」

『ジリ貧か…。蓮!新しいペルソナは!?』

「この弾幕全部をかき消せるパワーがない!

アザトホースとウボ=サスラのミックスレイドでトントンだ!」

『くっ…。防衛戦まで絡むと厄介極まりないな…!』

 

避けに回ることができればもう少し楽だったのだろうが、今の状況でそれはできない。

目の前に立ちはだかるものとは違う、背後に立つ「チューブが繋がれたもう一体の地球竜」を見やり、舌打ちするバルル。

「地球竜の心」を具現化したのがチューブが繋がる地球竜こと「テララ」。

そして、そこからほとんどの力を吸い取って顕現したのが、「本能のみが残った地球竜」。

恐らくはシオンとの接触により、普遍的無意識にアクセスしてしまったのだろう。

それがどう作用したかはわからないが、結果として本能と心の部分が分たれてしまった。

 

テララは地球にエネルギーを返そうとしているが、その肝心のエネルギーはほとんどが本能へと奪われ。

一方の本能はテララに残った分のエネルギーを奪おうとしている。

 

詰みである。

テララに地球竜の攻撃を受け止め切れる耐久性はなく、バルルたちも迫る弾を撃ち落とすので精一杯。

無限に近い体力を持つ地球竜相手では、持久戦になった時点で負けが見えている。

アザトホースとウボ=サスラのミックスレイド…「外なる神の到来」を叩き込めれば話は別かもしれないが、それで削りきれなかったら負けは確実。

せめて気力の消費だけで、デメリットなく打てるものであれば。

そんなことを思いつつ、蓮は新たに習得したペルソナ…イー・ト・ラーとグロースを駆使し、弾幕を打ち消していく。

 

『蓮、新しいペルソナがもう一つ目覚めたはずだろう!それはどうだ!?』

「無理だ!合体に必要なペルソナがあと一つ判明してない!」

 

残された可能性は一つ。先ほど解禁されたペルソナ…「真・ルシファー」のみ。

本能のみで動く地球竜に匹敵する力はある。

ただ、あと一つだけピースが足りない。

既に全書はほぼ満たしたはず。

それでも足りないとすれば、絆を満たすことで合体が解放されるペルソナ以外に考えられない。

思考を巡らせるバルルたちに、夏美が叫ぶ。

 

「ラヴェンツァちゃんに聞けないの!?」

「ダメだ!合体が解禁されてないペルソナは、ラヴェンツァどころかフィレモンも名前を知らない!!」

「フィレモンって誰!?」

「ラヴェンツァのお祖父さんみたいな人!!」

 

本来であればそんなことはないはずだが、普遍的無意識が世界を超えた今、話は別。

ベルベットルームの住人ですら、目覚めるペルソナたちの全容を知らない。

今ここで奇跡的にコープを一つ満たしたとして、それが正解という確率は限りなく低いのだ。

歯噛みする蓮に、バルルが口を開く。

 

『………蓮。ベルベットルームに行け』

「バルル…?」

『ラヴェンツァ殿との絆は、彼女が出す課題を乗り越えることで満たされてきた。

そして、残る課題はあと一つと言っていたな』

「あ、ああ…」

 

ラヴェンツァとのコープは、彼女が出す課題をクリアすることで進む。

その課題はどれも、指定のペルソナを作り、ラヴェンツァに見せること。

これまでに9の課題を乗り越えてきた蓮であれば、最後の課題も乗り越えられる。

今はただ、絆を満たすことで解禁される『剛毅』のペルソナが最後の鍵である可能性に賭けるほかない。

 

『蓮。もはや、あと一つのピースがラヴェンツァ殿である可能性に賭けるほかない』

「でも、俺が抜けたら…」

『私がお前の分まで働けばいいだけだ』

 

言って、弾を打ち消すバルル。

この場で蓮が抜ける穴は途轍もなく大きい。

それこそ、バルル1人どころか、皆が補えるような大きさではないことは確かだ。

が、そうでしかこの状況を切り抜けることはできない。

バルルはきっと、それを理解した上で賭けに出たのだろう。

周到な彼がそんな博打に出るしかないほどに、現状は逼迫しているのだ。

ならば、それに乗らない手はない。

全てを悟った蓮は意を決し、深く頷いた。

 

「わかった。すぐに戻る」

『ああ。頼んだぞ』

 

その一言を聞き終えるより先、蓮の意識は群青へと潜った。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「ようこそ、ベルベットルームへ…」

 

厳かな雰囲気が漂う監獄にて。

牢屋越しに頭を下げるラヴェンツァを前に、ベッドから身を起こす。

戦闘中の今ばかりは、囚人服も怪盗服へと様変わりしている。

柵に手をかけた蓮に、ラヴェンツァは笑みを消し、神妙な面持ちで問うた。

 

「状況は理解しております。最後の試練に挑まれるのですね?」

「ああ。何を作ればいい?」

「作る必要はありません」

 

ふっ、と扉が消え、蓮の身が解放される。

初めて踏み込む牢屋の外。

その感覚に違和感を覚えながら、蓮はラヴェンツァへと歩み寄る。

と。ラヴェンツァは彼に向け、チェンソーの鋒を向けた。

 

「なっ…!?」

「端的に言いましょう、マイトリックスター。

私に勝ちなさい。それが最後の試練です」

「ラヴェンツァに…?」

 

この場にバルルが居たならば、素っ頓狂な声を上げていたことだろう。

本来であれば「エンドコンテンツ」として立ちはだかる、「ベルベットルームの住人」。

それが何故、このタイミングで脅威として牙を剥くのか。

その真意を測りかねる蓮に、ラヴェンツァが続ける。

 

「心が世界を、宇宙を超えた繋がりを見せた今、もはや運命の流れは我が主人にすら読めません。

その荒波を乗り越える力があるかどうか、この手で見極めさせてもらいます」

「だ、だからって、今…!?」

 

どう考えても今やるべきことではない。

驚愕に顔を歪める蓮に、ラヴェンツァもまた不本意を顔に滲ませる。

 

「……斯くいう私も疑問なのです。フィレモン様はどうして今、危機に瀕するあなたを試せと申したのか…。

ですが、それが主人の命である以上、私に逆らうことはできません。

マイトリックスター…。あなたが乗り越えられることを、信じています」

 

言って、全書を開くラヴェンツァ。

顕現するペルソナは、ピクシー。

蓮が最初に手に入れたそれとは明らかに違う、威圧感がビリビリと肌を撫でる。

なにか、まずい。

そう悟った蓮は、鍛え上げたアルセーヌへと仮面を変えた。

 

「まずは、耐えてくださいね」

 

─────メギドラオン

 

身が光に包まれる前、蝶が舞い散るのが見えた。




ラヴェンツァ…コープMAXの難易度が跳ね上がった幼女。初手先制蝶舞メギドラオンで殺しにくる鬼畜っぷりを見せた。HPは3万。クソゲーに鬼畜が重なる鬼畜をけしかけたクソ蝶仮面を許すな。

クソ蝶仮面…人の強さすごいなぁ(感激)。せや、もっとすごいとこ見たいから試練に試練重ねたろ(ド畜生)。
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