【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】   作:鳩胸な鴨

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うん。知ってた(白目)byスレ民


12スレ目 掲示板の真実

「……かっ、た…」

 

どさ、と、ベルベットルームの中心に倒れ込む。

気力も体力も残っていない。

どうやって勝ったのかすらわからない。

それでも勝ったと言う事実を噛み締め、蓮はゆっくりと立ち上がる。

 

「素晴らしい」

 

ぱち、ぱち、と拍手が蓮を讃える。

いつの間にそこにいたのだろうか。

見慣れた仮面の男が倒れたラヴェンツァのそばに佇む。

 

「『力を司る者』がこうまでも追い詰められるとは…。

人の可能性が世界のくびきを超えた証…か」

「世界のくびき…?」

「宇宙の者が言う、『転生』にも関わってくる話だ」

 

ぴくり、と蓮の眉が揺れる。

なぜそれを知っている。そう問い詰めるより先、男は淡々と言葉を連ねた。

 

「私には腐れ縁の友人が居てね。

互いに時を忘れ、人の可能性について討論を交わしてきた。

それは奴が倒れ、休止状態となった今も変わらない」

「……長くなるなら後で聞く。

早く帰してくれ」

「そう急く必要はない。私の話など、外ではほんの数秒で終わる」

 

その数秒が惜しいのだ。

そう叫ぼうとするも、すでに体力の尽きた蓮の喉から漏れるのは空気だけ。

仮面の男は蓮の焦りなど気にせず、そのまま続けた。

 

「先にも言ったが、奴は既に倒れている。

時間をかければかつての力を取り戻せるだろうが…、今は受けた傷を癒すべく、その活動を休止している。

そんな折、奴はある光景を目の当たりにしたと私に捲し立ててきた」

 

─────人の魂が世界を越えた瞬間を。

 

転生。バルルの言葉が脳裏をよぎった。

 

「死した魂が、次元を隔てた世界へと散らばっている。

無論、全ての魂がそうではないが…。

これは私たちにとって、非常に興味深い現象だった。

次元を隔てた先の世界では、また違った常識、文化がある。世界の数だけ、人の可能性は広がっている。

故にだ。私たちの議論は、この世界だけで完結させるべきではないと悟った。

私たちはその魂に、ほんの少し細工することにした」

 

─────『世界を繋いで言葉を交わす力』を与えたのだ。

 

目の前の男がなにを言ってるのか、理解できなかった。

ただ、バルルにとっては重大なことを言っているような気がした。

 

「結果、我々が住まう普遍的無意識は世界のくびきを越えた。

より世界が混沌と化し、それに伴うように人の可能性が輝きを強めたのだ。

これは私にとっても、奴にとっても僥倖だった」

「………なにをするつもりだ?」

「そう警戒するな。私たちはなにもしない。

君たちの未来には、数々の試練が待っているというだけのことだ」

 

せいぜい足掻いてくれ、と告げた直後。

仮面の男は思い出したように声を上げた。

 

「ああ。君は気づいているかな。

先刻、本来は使えないはずのペルソナを使えたことに」

「………………」

 

言われて、気づいた。

真・ルシファー。本来、蓮のペルソナストックにはなく、更に言えば生み出すことすら叶わなかったペルソナ。

それを何の制限もなく、不自由に使えていたという不自然。

蓮がその疑問を自身で解消するより先、仮面の男が告げた。

 

「実を言うと、君とラヴェンツァの絆は戦いの中で満たされていたのだ。

故に君は、原初の反逆者を顕現することに成功した。それも、無意識のうちにだ」

「……あの『声』が、聞こえなかったが…?」

「君が聞いていなかっただけだ。

求めるならば、もう一度告げよう」

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

我は汝…汝は我…

汝ここに、契りを血盟の絆へと転生せしめたり

 

絆は反逆の翼となりて

魂のくびきを打ち破らん

 

今こそ汝、「剛毅」の究極なる秘奥に目覚めたり

無尽の力を汝に与えん

 

「剛毅」:コープMAX

力を司る者「ラヴェンツァ」

 

合体解禁「アフーム=ザー」

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「……とは言っても、君は2度の合体を経て、解禁されたペルソナを失っているわけだがね」

 

まさか目の前であのポエムを読み上げられるとは思わなかった。

何とも言えない顔を見せる蓮に、仮面の男は臆せず続ける。

 

「さて。これで君は目的を達し、私も満足の行く結果を見ることができた。これはその餞別と思ってくれたまえ」

 

言って、仮面の男は一枚の透明な仮面を取り出し、蓮に投げ渡す。

 

「これは前借りではないよ。

こことよく似た世界で君が掴んだ、一つの到達点。それを体験させるだけのものだ。

外に出たら使いたまえ。悪い結果にはならないだろう」

 

蓮の視界が揺らぐ。

これはなんだ、と問うより先、仮面の男の唇が揺れた。

 

「次は私だ。その時を楽しみにしている」

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「……かはっ…!?」

『起きたか、蓮!!』

 

起きて早々、何かが蓮の顔にぶちまけられる。

このなんとも言えない香り。覚えがある。

神酒の名を持つ最上の回復薬、ソーマ。

蓮は傷が癒える感覚に溺れそうになるも、すんでのところで踏みとどまる。

 

「ば、るる…。状況は…?」

『ほとんど詰みだ…!指示を飛ばせど、皆がそれに応えている余裕がない…!』

「わかった…。任せろ…!」

 

言って、蓮は2枚の仮面を顕現する。

一枚は先刻、ラヴェンツァを下した真・ルシファーのもの。

もう一枚は、仮面の男より授けられた、透明のもの。

青い炎へと変換されていくそれらを横目に、蓮は聳える理不尽を見上げる。

 

顕現するは、二柱の悪魔。

システムへと成り下がりながらも変革を願った、原初の反逆者『真・ルシファー』。

そして、神を崇拝するだけの人々に自由意志をもたらした悪魔の王『■■ナ■■』。

それぞれが得物の先に光をかき集め、精錬していく。

 

「『この星は、我々が頂戴する』」

 

放つは、反逆という概念そのもの。

存在の否定に他ならないその一撃を名付けるとするならば。

 

──────『リベリオン』!!!

 

瞬間。反逆の弾丸が、地球竜を飲み込んだ。




アフーム=ザー…■■■■■より生み出された炎の精。主を封じた旧神を討つべく、旧支配者を目覚めさせる役割を持つ。その炎は極限の冷気とされている。固有スキルは耐性無視の氷結属性超特大ダメージを与える『凍てる炎』。

『■■ナ■■』…「別世界の雨宮蓮」が到達した反逆者の極致。専用スキルは『■■の■■■』。

『リベリオン』…「反逆」という概念を弾丸に宿し放つ、最強のミックスレイド。
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